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ナダル (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナダル
欧字表記 Nadal
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2017年4月27日[1][2]
Blame
Ascending Angel
母の父 Pulpit
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Sierra Farm[2]
馬主 George Bolton, Arthur Hoyeau,
Barry Lipman & Mark Mathiesen[2]
調教師 Bob Baffertアメリカ[2]
競走成績
生涯成績 4戦4勝[2]
獲得賞金 1,053,000ドル[2]
勝ち鞍
G1 アーカンソーダービー 2020年
G2 サンヴィンセントステークス 2020年
G2 レベルステークス 2020年
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ナダルNadal2017年4月27日 - )は、アメリカ合衆国競走馬2020年アーカンソーダービーなどで優勝してクラシック候補に挙がるが、怪我のため引退を余儀なくされた。

経歴

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ケンタッキー州のシエラファームで生産されたサラブレッドの牡馬である。2歳時にファシグ・ティプトントレーニングセールに出品され、これを仲買人ケリー・ラドクリフが70万ドルで落札、その後ジョージ・ボルトン、アーサー・ホーユー、バリー・リップマン、マーク・マティーセンの4名による共同所有となった[3]

怪我のため2歳戦には使われず、デビューしたのは3歳になった1月19日のサンタアニタパーク競馬場であった[3]。このダート6.5ハロンで行われた未勝利戦において、ナダルは2着馬に3馬身3/4差をつけて初勝利を手にしている[4]

ナダルの2戦目はグレード競走初挑戦となるサンヴィンセントステークス(G2・サンタアニタパーク・ダート7ハロン)であった。鞍上にジョエル・ロサリオを迎えて出走したナダルは、道中2番手につけて競馬を進めると、最後の直線で先頭を走っていた馬ジノビリを3/4馬身追い抜いて優勝を手にした[5]。さらに翌戦、3月14日のオークローンパーク競馬場で行われたレベルステークス(G2・ダート8.5ハロン)では自身が先頭に立つ競馬を見せ、最後の直線では2着馬エグゼッションからの追い込みをかけられるものの、3/4馬身逃げ切って3連勝を飾った[6]。この時点でナダルはフロリダダービー優勝馬のティズザロウや、サンフェリペステークス優勝馬のオーセンティックなどとともにケンタッキーダービーの最有力候補として名前が挙がっていた[7]

この年は春頃からCOVID-19パンデミックの影響を受けて休止・順延する競走が多く、本来5月2日に行われる予定であったケンタッキーダービーも大幅に順延、一方でダービーのプレップレースとなるアーカンソーダービー(G1・オークローンパーク・ダート10ハロン)も順延して5月2日に開催された。このためか、同年のアーカンソーダービーにはナダルを含む多数の馬が登録され、分割競走として実施された[8]。この競走で最初に飛び出したのはルイジアナダービー勝ち馬のウェルズバユーで、ナダルはその後ろ2番手を追う形で進め、残り2ハロンの標識でウェルズバユーが力尽きるとそれを追い越し、最終的に2着馬キンググリエルモに3馬身差をつけて優勝を手にした[9]

しかしその後、サンタアニタパークでの調教中に左前肢の側面顆部を骨折、手術も行われたが復帰は難しいと判断され、5月28日に引退が発表された[10]。その後、同年の10月14日に日本社台スタリオンステーションがナダルを種牡馬として購入したことを発表[3]、10月30日に現地に到着した[11]

血統表

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ナダル血統 (血統表の出典)[§ 1]

Blame
2006 鹿毛 アメリカ
父の父
Arch
1995 黒鹿毛 アメリカ
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Aurora Danzig
Althea
父の母
Liable
1995 鹿毛 アメリカ
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
Bound Nijinsky II
Special

Ascending Angel
2011 栗毛 アメリカ
Pulpit
1994 鹿毛 アメリカ
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
母の母
Solar Colony
1995 黒鹿毛 アメリカ
Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Meteor Stage Stage Door Johnny
Northern Meteor
母系(F-No.) (FN:23-b) [§ 2]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4x4, Northern Dancer 5x5x5 [§ 3]
出典
  1. ^ [2], [12]
  2. ^ [12]
  3. ^ [2], [12]


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Nadal”. equineline.com. 2020年11月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Horse Profile for Nadal”. equibase.com. 2020年11月16日閲覧。
  3. ^ a b c Eric Mitchell (2020年10月14日). “Nadal to Enter Stud in Japan at Shadai”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  4. ^ MAIDEN SPECIAL WEIGHT”. equibase.com (2020年1月19日). 2020年11月16日閲覧。
  5. ^ Meredith Daugherty (2020年2月9日). “Nadal Scores Big in San Vicente at Santa Anita”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  6. ^ Bob Ehalt (2020年3月14日). “Nadal Digs Deep to Win Rebel Stakes”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  7. ^ BloodHorse Staff (2020年3月31日). “Nadal, Tiz the Law Second Choices in Derby Wager Pool 4”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  8. ^ Bob Ehalt (2020年4月23日). “Oaklawn Looking for 22 Starters to Split Arkansas Derby”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  9. ^ Bob Ehalt & Meredith Daugherty (2020年5月2日). “Baffert Sweeps Arkansas Derby With Charlatan and Nadal”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  10. ^ Bob Ehalt & Byron King (2020年5月28日). “Unbeaten Nadal Retired With Condylar Fracture”. Blood Horse. 2020年11月16日閲覧。
  11. ^ 新種牡馬ナダルがスタッドイン”. 社台スタリオンステーション (2020年10月30日). 2020年11月16日閲覧。
  12. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Nadal(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2020年11月16日閲覧。