ナイスミディパス
ナイスミディパスとは、かつてJR各社で発売されていた旅客鉄道線全線・全列車が連続する3日間乗り放題となる、特別企画乗車券(「トクトクきっぷ」)である。
概要
[編集]日本国有鉄道(国鉄)時代の1983年(昭和58年)3月に発売開始。普通車用とグリーン車用があり、それぞれ2人用と3人用があった。
普通車用は国鉄・JR全列車の普通車自由席・指定席のほか、山陽新幹線の4人用普通個室、青函連絡船・宇高連絡船(ホバークラフトを含む)・宮島連絡船の普通船室が利用可能であった。グリーン車用は普通車用の有効範囲に加え、国鉄・JR全列車のグリーン車(グリーン個室は除く)、特急「雷鳥」の和風電車「だんらん」、B寝台車、青函・宇高連絡船のグリーン船室が利用可能であった。
ただし、A寝台、青函連絡船の寝台はグリーン車用であっても利用不可であった。また東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は券種を問わず、智頭急行や北越急行といったJR線から直通列車が運行される私鉄・第3セクター路線や、国鉄バス・JRバスでは利用不可であった。
全国の駅レンタカーや、JRホテルグループ加盟各ホテルでの料金の割引などのサービスがあった(要事前申込み)。
2005年(平成17年)から普通車用のみの発売となり、2009年(平成21年)からJRグループ共通商品見直しのために廃止された。
対象者
[編集]30歳以上の女性2人または3人のグループで、同一行程で旅行する場合。2人用・3人用を複数枚組み合わせて購入することで、4人以上の人数でも利用できる。
発売・利用期間
[編集]毎年、春から秋にかけて発売されていた。発売期間は3月6日から9月28日まで、利用期間は4月6日から9月30日までである。ただし4月27日から5月6日の間と、8月11日から8月20日までの間は利用できなかった。
価格
[編集]- 普通車用は発売最終年(2008年)時点で2人用が57,100円、3人用が85,650円(1人あたりに換算すると28,550円)。
- グリーン車用は発売最終年(2004年)時点で2人用が77,400円、3人用が116,100円(1人あたりに換算すると38,700円)。
CMキャラクター
[編集]同種の商品
[編集]- フルムーン夫婦グリーンパス(2人の年齢の合計が88歳以上の夫婦が対象。利用期間がほぼ正反対になっていた)
参考文献
[編集]- 交通公社・JTB時刻表 1986年8月号、2004年3月号