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ドリュー・カーピシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドリュー・カーピシン
Drew Karpyshyn
誕生 (1971-07-28) 1971年7月28日(53歳)
カナダの旗カナダアルバータ州エドモントン
職業 作家ゲームデザイナー
言語 英語
ジャンル ファンタジーサイエンス・フィクション
配偶者 ジェニファー・カーピシン
公式サイト drewkarpyshyn.com
ウィキポータル 文学
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ドリュー・カーピシン(Drew Karpyshyn)は、カナダコンピュータゲームシナリオライター、脚本家小説家

キャリア

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カーピシンは、一時期地元の信用組合で、融資担当者や投資アドバイザーとして働いていた。交通事故で車を失った後、彼は仕事を辞めて大学に戻り、英語の学位を取得した[1][2]ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)のゲーム・デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)の「フォーゴトン・レルム」を舞台とする小説を執筆した。『Baldur's Gate II: Throne of Bhaal』と『Temple Hill』で、共に2001年に出版された[1]

カーピシンは2000年に、コンピュータゲーム制作会社バイオウェアに入社した[1][3]。『Star Wars: Knights of the Old Republic』ではシナリオと台詞の多くを執筆し[4]、2003年のゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードで「Excellence in Writing」を受賞した[5]。後に『ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜』のリード・ライター兼プランナーの一人となり、『バルダーズ・ゲートシリーズ』のいくつかの作品に関わった。彼が次に関わる主要プロジェクトは『Mass Effect シリーズ』である[4]。彼の3冊目の著書『Darth Bane: Path of Destruction』は2006年にDel Rey Ballantine Booksから出版された[1]

2008年のElan Awardsでは、『Mass Effect』がゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほか、4つの賞を受賞した[6]

カーピシンは『Star Wars: The Old Republic』(『SW:TOR』)の開発に携わるため、テキサス州オースティンに移住した[7]。2012年2月、自身のプロジェクトに集中するためバイオウェアを退社した[8]。2015年にバイオウェアに戻り、『SW:TOR』のリリース後の開発に専念した[9]。その後、2017年に『ANTHEM』の制作に着手した[10]。2018年3月、彼は再びバイオウェアを離れ、より多くのオリジナル小説、SFグラフィックノベルの共同制作、フリーランスのゲームの仕事などに取り組むと発表した[11]

カーピシンは2020年2月、元バイオウェアスタッフのジェイムズ・オーレンとチャド・ロバートソンがスタジオリーダーを務めるWotCの内部スタジオ、Archetype Entertainmentに参加したことを発表した。Archetypeは2020年1月に公開されており、新しいSFロールプレイングゲームに取り組んでいた。カーピシンは、バイオウェアが何年もかけて変わっていくにつれ、ビデオゲーム開発への興味が薄れていったが、「情熱が再燃した」という。「スタジオの雰囲気は、私がバイオウェアに在籍していた初期の頃を思い出させます。空気中に魔法を感じます。」と語っている[12]

私生活

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2000年3月、カーピシンはクイズ番組ジェパディ!』に出演し、3位に入賞した[7][13]NFLサンディエゴ・チャージャーズ[注 1]のファンである[14]。彼は、NFLではビル・ベリチックシスの道に従う可能性が最も高く、ペイトン・マニングジェダイの可能性が最も高いと語っている[14]。音楽の好みは、フー・ファイターズグリーン・デイなど、いわゆる "メインストリームのオルタナティヴ "寄りだが、セージ・フランシスの「The Best of Times」も気に入っている。夜、音楽をかけずに執筆するのが好きだという[14]

カーピシンは、1971年7月28日にカナダのアルバータ州エドモントンで生まれた。 以前は、アルバータ州シャーウッドパークに妻のジェニファーと共に住んでいた[2]。 2009年の春、彼は家族と一緒にテキサス州オースティンに引っ越した[8]

関連作品

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コンピュータゲーム

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小説

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フォーゴトン・レルム

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  • Baldur's Gate II: The Throne of Bhaal (2001)
  • Temple Hill (2001)

スター・ウォーズ

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  • Star Wars - Darth Bane: Path of Destruction (2006)
  • Star Wars - Darth Bane: Rule of Two (2007)[7]
  • Star Wars - Darth Bane: Dynasty of Evil (2009)[7]
  • Star Wars: The Old Republic: Revan (2011)[15]
  • Star Wars: The Old Republic: Annihilation (2012)

Mass Effect

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  • Mass Effect: Revelation[注 2] (2007)
  • Mass Effect: Ascension (2008)[7]
  • Mass Effect: Retribution (2010)[16]

Chaos Born

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  • Children of Fire (2013)
  • The Scorched Earth (2014)
  • Chaos Unleashed (2015)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2017年以降はロサンゼルス・チャージャーズ。
  2. ^ コンピュータゲームの前日譚。

出典

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  1. ^ a b c d “Karpyshyn, Drew”. Contemporary Authors. (January 1, 2007). オリジナルのApril 2, 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150402151458/http://www.highbeam.com/doc/1G2-2698500182.html 2012年10月10日閲覧。. 
  2. ^ a b Drew Karpyshyn”. Wizards of the Coast. March 9, 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。
  3. ^ Gelinas, Ben (September 16, 2008). “Spinning a gripping ... game”. Edmonton Journal. オリジナルのApril 25, 2014時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140425202805/http://www.canada.com/edmontonjournal/news/culture/story.html?id=13d99a5e-2a67-4f5c-8cd0-27d5a6b52b89 
  4. ^ a b “Pixels, Panels, and Prose Colloquium at University of Texas at Tyle April 14”. US Fed News Service. (April 15, 2012). オリジナルのFebruary 5, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170205100043/https://www.highbeam.com/doc/1P3-2634111371.html October 10, 2012閲覧。 
  5. ^ 4th Annual Game Developers Choice Awards”. Game Developers Conference. 20 November 2020閲覧。
  6. ^ Zacharias, Yvonne (February 18, 2008). “Mass Effect dominates as game of the year: Science fiction video, made by Edmonton company, cleans up at Elan Awards”. The Vancouver Sun: p. D1 
  7. ^ a b c d e Drew Karpyshyn Creative Works”. drewkarpyshyn.com. March 29, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。
  8. ^ a b Bio - Drew Karpyshyn”. drewkarpyshyn.com. February 20, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。February 19, 2012閲覧。
  9. ^ Chalk, Andy (September 21, 2015). “Mass Effect lead writer Drew Karpyshyn returns to BioWare”. PC Gamer. September 22, 2015閲覧。
  10. ^ Chalk, Andy (14 June 2017). “Mass Effect 1 and 2 lead writer Drew Karpyshyn is working on Anthem”. PC Gamer. https://www.pcgamer.com/mass-effect-lead-writer-drew-karpyshyn-is-working-on-anthem/ 20 November 2020閲覧。 
  11. ^ a b Purchese, Robert (12 March 2018). “Writer Drew Karpyshyn leaves BioWare for a second time”. Eurogamer. https://www.eurogamer.net/articles/2018-03-12-writer-drew-karpyshyn-leaves-bioware-for-a-second-time 20 November 2020閲覧。 
  12. ^ Wales, Matt (February 12, 2020). “Mass Effect lead writer Drew Karpyshyn joins ex-BioWare vets' new Wizards of the Coast studio”. Eurogamer. February 12, 2020閲覧。
  13. ^ J! Archive - Show #3577, aired 2000-03-07”. J! Archive. 2024年4月23日閲覧。
  14. ^ a b c A Word with New York Times Best Selling Author and NFL Fan Drew Karpyshyn”. The Warren Peace NFL Report (January 14, 2012). 2024年4月23日閲覧。
  15. ^ Drew Karpyshyn's New Novel Revealed”. Star Wars: The Old Republic | News Articles. 2024年4月23日閲覧。
  16. ^ Mass Effect novelizations”. BioWare. July 23, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。

外部リンク

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