ドリュー・カーピシン
ドリュー・カーピシン Drew Karpyshyn | |
---|---|
2014年、ルッカコミックス&ゲームズにて | |
誕生 |
1971年7月28日(53歳) カナダアルバータ州エドモントン |
職業 | 作家、ゲームデザイナー |
言語 | 英語 |
ジャンル | ファンタジー、サイエンス・フィクション |
配偶者 | ジェニファー・カーピシン |
公式サイト |
drewkarpyshyn |
ウィキポータル 文学 |
ドリュー・カーピシン(Drew Karpyshyn)は、カナダのコンピュータゲームシナリオライター、脚本家、小説家。
キャリア
[編集]カーピシンは、一時期地元の信用組合で、融資担当者や投資アドバイザーとして働いていた。交通事故で車を失った後、彼は仕事を辞めて大学に戻り、英語の学位を取得した[1][2]。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)のゲーム・デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)の「フォーゴトン・レルム」を舞台とする小説を執筆した。『Baldur's Gate II: Throne of Bhaal』と『Temple Hill』で、共に2001年に出版された[1]。
カーピシンは2000年に、コンピュータゲーム制作会社バイオウェアに入社した[1][3]。『Star Wars: Knights of the Old Republic』ではシナリオと台詞の多くを執筆し[4]、2003年のゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードで「Excellence in Writing」を受賞した[5]。後に『ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜』のリード・ライター兼プランナーの一人となり、『バルダーズ・ゲートシリーズ』のいくつかの作品に関わった。彼が次に関わる主要プロジェクトは『Mass Effect シリーズ』である[4]。彼の3冊目の著書『Darth Bane: Path of Destruction』は2006年にDel Rey Ballantine Booksから出版された[1]。
2008年のElan Awardsでは、『Mass Effect』がゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほか、4つの賞を受賞した[6]。
カーピシンは『Star Wars: The Old Republic』(『SW:TOR』)の開発に携わるため、テキサス州オースティンに移住した[7]。2012年2月、自身のプロジェクトに集中するためバイオウェアを退社した[8]。2015年にバイオウェアに戻り、『SW:TOR』のリリース後の開発に専念した[9]。その後、2017年に『ANTHEM』の制作に着手した[10]。2018年3月、彼は再びバイオウェアを離れ、より多くのオリジナル小説、SFグラフィックノベルの共同制作、フリーランスのゲームの仕事などに取り組むと発表した[11]。
カーピシンは2020年2月、元バイオウェアスタッフのジェイムズ・オーレンとチャド・ロバートソンがスタジオリーダーを務めるWotCの内部スタジオ、Archetype Entertainmentに参加したことを発表した。Archetypeは2020年1月に公開されており、新しいSFロールプレイングゲームに取り組んでいた。カーピシンは、バイオウェアが何年もかけて変わっていくにつれ、ビデオゲーム開発への興味が薄れていったが、「情熱が再燃した」という。「スタジオの雰囲気は、私がバイオウェアに在籍していた初期の頃を思い出させます。空気中に魔法を感じます。」と語っている[12]。
私生活
[編集]2000年3月、カーピシンはクイズ番組『ジェパディ!』に出演し、3位に入賞した[7][13]。NFLのサンディエゴ・チャージャーズ[注 1]のファンである[14]。彼は、NFLではビル・ベリチックがシスの道に従う可能性が最も高く、ペイトン・マニングがジェダイの可能性が最も高いと語っている[14]。音楽の好みは、フー・ファイターズやグリーン・デイなど、いわゆる "メインストリームのオルタナティヴ "寄りだが、セージ・フランシスの「The Best of Times」も気に入っている。夜、音楽をかけずに執筆するのが好きだという[14]。
カーピシンは、1971年7月28日にカナダのアルバータ州エドモントンで生まれた。 以前は、アルバータ州シャーウッドパークに妻のジェニファーと共に住んでいた[2]。 2009年の春、彼は家族と一緒にテキサス州オースティンに引っ越した[8]。
関連作品
[編集]コンピュータゲーム
[編集]- Baldur's Gate II: Shadows of Amn (2000)
- Baldur's Gate II: Throne of Bhaal (2001)
- Neverwinter Nights (2002)
- Neverwinter Nights: Hordes of the Underdark (2003)
- Star Wars: Knights of the Old Republic (2003)
- ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜 (2005)
- Mass Effect (2007)
- Mass Effect 2 (2010)
- Star Wars: The Old Republic (2011)
- ANTHEM (2019)[11]
小説
[編集]フォーゴトン・レルム
[編集]- Baldur's Gate II: The Throne of Bhaal (2001)
- Temple Hill (2001)
スター・ウォーズ
[編集]- Star Wars - Darth Bane: Path of Destruction (2006)
- Star Wars - Darth Bane: Rule of Two (2007)[7]
- Star Wars - Darth Bane: Dynasty of Evil (2009)[7]
- Star Wars: The Old Republic: Revan (2011)[15]
- Star Wars: The Old Republic: Annihilation (2012)
Mass Effect
[編集]- Mass Effect: Revelation[注 2] (2007)
- Mass Effect: Ascension (2008)[7]
- Mass Effect: Retribution (2010)[16]
Chaos Born
[編集]- Children of Fire (2013)
- The Scorched Earth (2014)
- Chaos Unleashed (2015)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “Karpyshyn, Drew”. Contemporary Authors. (January 1, 2007). オリジナルのApril 2, 2015時点におけるアーカイブ。 2012年10月10日閲覧。.
- ^ a b “Drew Karpyshyn”. Wizards of the Coast. March 9, 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。
- ^ Gelinas, Ben (September 16, 2008). “Spinning a gripping ... game”. Edmonton Journal. オリジナルのApril 25, 2014時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “Pixels, Panels, and Prose Colloquium at University of Texas at Tyle April 14”. US Fed News Service. (April 15, 2012). オリジナルのFebruary 5, 2017時点におけるアーカイブ。 October 10, 2012閲覧。
- ^ “4th Annual Game Developers Choice Awards”. Game Developers Conference. 20 November 2020閲覧。
- ^ Zacharias, Yvonne (February 18, 2008). “Mass Effect dominates as game of the year: Science fiction video, made by Edmonton company, cleans up at Elan Awards”. The Vancouver Sun: p. D1
- ^ a b c d e “Drew Karpyshyn Creative Works”. drewkarpyshyn.com. March 29, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。
- ^ a b “Bio - Drew Karpyshyn”. drewkarpyshyn.com. February 20, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。February 19, 2012閲覧。
- ^ Chalk, Andy (September 21, 2015). “Mass Effect lead writer Drew Karpyshyn returns to BioWare”. PC Gamer. September 22, 2015閲覧。
- ^ Chalk, Andy (14 June 2017). “Mass Effect 1 and 2 lead writer Drew Karpyshyn is working on Anthem”. PC Gamer 20 November 2020閲覧。
- ^ a b Purchese, Robert (12 March 2018). “Writer Drew Karpyshyn leaves BioWare for a second time”. Eurogamer 20 November 2020閲覧。
- ^ Wales, Matt (February 12, 2020). “Mass Effect lead writer Drew Karpyshyn joins ex-BioWare vets' new Wizards of the Coast studio”. Eurogamer. February 12, 2020閲覧。
- ^ “J! Archive - Show #3577, aired 2000-03-07”. J! Archive. 2024年4月23日閲覧。
- ^ a b c “A Word with New York Times Best Selling Author and NFL Fan Drew Karpyshyn”. The Warren Peace NFL Report (January 14, 2012). 2024年4月23日閲覧。
- ^ “Drew Karpyshyn's New Novel Revealed”. Star Wars: The Old Republic | News Articles. 2024年4月23日閲覧。
- ^ “Mass Effect novelizations”. BioWare. July 23, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Drew Karpyshyn at Wizards of the Coast
- Drew Karpyshyn - Internet Speculative Fiction Database
- Interviews
- Drew Karpyshyn on Ten Minute Interviews Archived 2016-03-03 at the Wayback Machine. (January 2015)
- Drew Karpyshyn Interview with RoqooDepot.com (September 2008)
- Drew Karpyshyn Star Wars Celebration VI Interview with RoqooDepot.com (August 2012)
- Drew Karpyshyn 'Annihilation' Interview with RoqooDepot.com (November 2012)
- Drew Karpyshyn Interview with Game-Spectrum at the Internet Archive (June 2007)
- “Drew Karpyshyn :: Pen & Paper RPG Database”. January 17, 2005時点のオリジナルよりアーカイブ。July 29, 2019閲覧。