ドラコ (ロケットエンジン)
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ドラコスラスタを噴射するドラゴン宇宙船 | |
原開発国 | アメリカ合衆国 |
---|---|
開発企業 | スペースX |
目的 | 姿勢制御システム |
液体燃料エンジン | |
推進薬 | NTO / MMH[1] |
性能 | |
推力 (vac.) | 400 N (90 lbf)[1] |
使用 | |
ドラゴン |
ドラコまたはドレイコー[2] (Draco) は、スペースXで開発されたドラゴン宇宙船[3]とファルコン9の上段[4]にスラスタとして使用される小型のロケットエンジンである。
性能と用途
[編集]ドラコスラスタは燃料のモノメチルヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素を混合することで90ポンド (400N) の推力を生み出す。18基のドラコスラスタがドラゴン宇宙船の姿勢制御と機動に使用される[1]。 4基のドラコスラスタがファルコン9 v1.0の第2段の姿勢制御に使用された[4](v1.1以降は置き換え)。
歴史
[編集]- 2008年にドラコの最初の長時間の燃焼試験が行われ10分間運転して再着火して1分間燃焼した[5]。これらの試験はテキサス州のMcGregorのスペースX社で行われた。
- 2009年に42回の試験で4600回燃焼を行い、真空チャンバー内での累計運転時間は50分に達した[6]。
- 2010年6月4日ファルコン9ロケットの打ち上げで使用されると発表された[7]。
- 2010年10月、最初のドラゴン宇宙船の運用で使用された[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c “SpaceX Updates — December 10, 2007”. SpaceX (2007年12月10日). 2010年2月3日閲覧。
- ^ “スペースX、「クルー・ドラゴン」宇宙船の爆発事故の原因を特定”. マイナビニュース. (2019年8月2日) 2019年8月13日閲覧。
- ^ “SpaceX Draco Thruster Performs Long-Duration Firing and Restart”. MarketWatch (2008年12月9日). 2008年12月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “Falcon 9 Launch Vehicle Payload User’s Guide, 2009”. SpaceX (2009年). 2011年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月3日閲覧。
- ^ "SpaceX Draco Thruster Performs Long-Duration Firing and Restart (with video)". www.spaceref.com.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ "SpaceX Draco thruster successfully completes qualification testing". www.spacex.com.
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ "la fusée privée Falcon 9 a réussi son premier vol d'essai". www.sciencesetavenir.fr.
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引数が必須です。 (説明)[リンク切れ] - ^ "SpaceX launches Falcon 9 – Debut Dragon completes COTS demo". www.nasaspacefligt.com.
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