ドチヌラド
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
血漿タンパク結合 | 99.2~99.4% |
代謝 | UGT及びSULTによりグルクロン酸抱合体及び硫酸抱合体に |
半減期 | 8.75 時間 |
識別 | |
CAS番号 | 1285572-51-1 |
PubChem | CID: 375581018 |
KEGG | D11071 |
化学的データ | |
化学式 | C14H9Cl2NO4S |
分子量 | 356.9629 g/mol |
ドチヌラド(英: Dotinurad、開発コードFYU-981)は、痛風、高尿酸血症の治療薬として持田製薬と富士薬品が共同開発した、尿酸再吸収の抑制による血中尿酸低下作用を持つ新規の薬剤で、選択的尿酸再吸収阻害薬(SURI; 英: Selective urate reabsorption inhibitor)、尿酸排泄促進薬に分類される。日本でユリス(英: URECE)として2020年1月に承認された。2019年10月現在、海外では開発されていない[1]。
作用機序
[編集]腎臓における尿酸の再吸収に関与するトランスポーターであるURAT1を選択的に阻害する。糸球体でろ過された尿酸が近位尿細管で再吸収されるのを抑制し、尿中への排泄を促進した結果、血中尿酸値を低下させる。
高尿酸血症治療薬は、先行薬で市場売上トップのフェブリク(フェブキソスタット)が含まれる尿酸生成抑制薬、ユリノーム(ベンズブロマロン)などで構成する尿酸排泄促進薬に大別される。このうち尿酸排泄促進薬では重篤な肝障害が認められるが[2]、ドチヌラドは、肝障害の原因と考えられるミトコンドリア毒性やCYP2C9阻害による薬物相互作用の少ない薬剤を目指して開発された[3]。肝機能障害患者に投与する際は「慎重な経過観察を行うこと」としている[4]。
禁忌
[編集]本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
副作用
[編集]重大な副作用として添付文書に記載されているものは、ない。
- 頻度5%以上 - 痛風関節炎
- 頻度1%以上5%未満 - 関節炎、四肢不快感
評価
[編集]再審査期間は8年である。
販売
[編集]出典
[編集]- ^ “厚労省 新薬10製品を承認 不眠症薬デエビゴ、アトピーに用いるJAK阻害薬コレクチム軟膏など”. ミクスオンライン (2020年1月24日). 2020年1月30日閲覧。
- ^ “持田、富士薬品 新規の痛風・高尿酸血症薬ドチヌラドを国内申請”. ミクスオンライン (2018年12月26日). 2020年1月30日閲覧。
- ^ 開発の経緯 持田薬品
- ^ ユリス錠添付文書
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ユリス錠 - 持田製薬株式会社
- 選択的尿酸再吸収阻害薬「ユリス®錠」の日本における製造販売承認取得のお知らせ - 株式会社富士薬品