トール (モニター)
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先に建造された3隻のモニター(「スコルピオネン」、「ミョルネル」、「トゥルドゥヴァン」)より大型化している[1]。常備排水量1975トン、全長62.33m、最大幅14.48m、満載吃水3.81m[1]。機関は振動レバー蒸気機関1基と煙菅缶4基、出力600指示馬力で最大速力8ノット[1]。装甲厚は舷側175mm、甲板25mm、砲塔360mm[1]。または排水量2003トン、長さ62.2m、幅14.5m、機関出力600指示馬力で速力8.3ノット[2]。装甲厚は装甲帯176mm、甲板25mm、砲塔368mm[2]。
兵装はアームストロング13.8口径10.5インチ前装施条砲2門[3]。
1897年に上構の設置や、10.5インチ砲の12cm速射砲への換装、ホチキス50口径65mm砲2門とホチキス40口径37mm砲2門の追加が行われた[1]。
1905年のノルウェーとスウェーデンと同君連合解消の際には「トゥルドゥヴァン」などとともにテンスベルに配置された[4]。
第一次世界大戦中は警備艇の母艦となるなどし、1918年に除籍[5]。曳航されて解体地へ向かう途中の1919年3月8日にオスロ・フィヨルド入口で座礁し、後沈没[5]。死者2名が出ている[5]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 橋本若路『海防戦艦 設計・建造・運用 1872~1938』イカロス出版、2022年、ISBN 978-4-8022-1172-7
- Bertil Gard, "SCANDINAVIAN COAST DEFENSE SHIPS: PART III - NORWAY", Warship International, Vol. 4, No. 2, 1967, pp. 107-111