トロナ
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トロナ | |
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トロナの標本 | |
分類 | 炭酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 5.CB.15 |
Dana Classification | 13.1.4.1 |
化学式 | Na3H(CO3)2·2H2O |
結晶系 | 単斜晶系 |
モル質量 | 226.0[1] |
モース硬度 | 2.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 無色、灰白色 |
比重 | 2.11 - 2.14[2] |
密度 | 2.14 g/cm3 |
融点 | >70℃ (分解する)[1] |
文献 | [3][4] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
トロナ(英語: trona[5])は、鉱物(炭酸塩鉱物)の一種。化学組成は Na3H(CO3)2・2H2O、または Na3(CO3)(HCO3)・2H2O、または Na2CO3・NaHCO3・2H2O である。トロナ石、トロナ鉱石、重炭酸ソーダ石、セスキ炭酸ナトリウム二水和物とも呼ばれる。形式的には1モルの炭酸ナトリウムと1モルの炭酸水素ナトリウムから構成される複塩である。
語源
[編集]アラビア語のナトロンの略語 “trōn” がスウェーデン語の “trona”、またはスペイン語の “trona” を経由して英語の “trona” となった。
産出地
[編集]大河や塩湖(ソーダ湖)の周辺に産出する。ナイル川下流域は歴史的な産出地である[6]。塩湖の例としてはマガディ湖(ケニア)[7]、マカディカディ塩湖(ボツワナ)[8]等があり、オーエンズ湖、シアルス湖(アメリカ合衆国)の場合は完全に干上がっている。グリーン・リバー市(アメリカ合衆国)周辺には、古第三紀に干上がった湖が、鉱床となって地下240 - 490メートルに存在している。
性質・特徴
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用途・加工法
[編集]炭酸ナトリウムの原料として採掘されている。炭酸ナトリウムの製法には、トロナや塩水といった天然資源から精製する方法と、ソルベー法等の化学合成によるものとがある。アメリカでは、グリーンリバーの鉱床が発見されて以降、トロナを利用する方法に切り替わった。世界的には、全生産量のうちおよそ28%が天然由来となっている[9]。
また、精製されたトロナはセスキ炭酸ナトリウム2水和物の無色針状結晶としてそのまま食品添加物、洗剤などに使われている。
脚注
[編集]- ^ a b 国際化学物質安全性カード ICSC番号:1511
- ^ (ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
- ^ Trona (英語), MinDat.org, 2011年10月16日閲覧。
- ^ Trona (英語), WebMineral.com, 2011年10月16日閲覧。
- ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、165頁。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ https://rruff.geo.arizona.edu/doclib/hom/trona.pdf (PDF) - RRUFF
- ^ Magadi Soda; About The Company
- ^ Makgadikgadi Ancient Village or Settlement : The Megalithic Portal and Megalith Map:
- ^ Soda Ash - Geotimes -May 2006 (PDF) - USGS
参考文献
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関連項目
[編集]外部リンク
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