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トレンドハンター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トレンドハンター
欧字表記 Trend Hunter
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2008年4月25日(16歳)
登録日 2010年10月28日
抹消日 2011年5月11日[1]
マンハッタンカフェ
ロイヤルペルラ
母の父 ブライアンズタイム
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
生産者 千代田牧場
馬主 飯田正剛
調教師 松田博資栗東
調教助手 藤原吾郎
競走成績
生涯成績 5戦3勝
獲得賞金 7855万9000円
勝ち鞍 GIII:フラワーカップ(2011年)
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トレンドハンターは、日本競走馬で、2011年フラワーカップ優勝馬。馬名の由来は「流行の探求者」。半姉にスパーキングレディーカップの勝ち馬スティールパスがいる。

経歴

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管理調教師である松田博資(以下松田)にその素質とダート適性の高さを見込まれた[2]トレンドハンターは2010年12月の阪神にて競走馬デビュー。そのデビュー戦こそ出遅れ[3]や急仕上げ[4]が響き2着敗戦も、松田によりダート適性の高さを改めて評価される一戦となり[5]、続く2戦目で単勝1.2倍という人気に応え初勝利を飾った。松田はダートでデビューさせた理由を後に「血統的背景からダートを使っただけ」[6]と説明している。

年明け初戦の平場戦を勝ち上がったトレンドハンターは、芝適性を模索すべくクイーンカップへの出走が予定されていたが左後肢に外傷を負ったことからこれを回避。復帰戦としてフィリーズレビューも検討されていたが距離適性を考慮され[7]、フラワーカップに出走することとなった。

フラワーカップ

初の芝レースということもあり手探り状態での出走となった[8]が、出走馬の中でも際立ったデキの良さを推され[9]5番人気でレースに挑んだトレンドハンターは初芝を問題にせず快勝[10]、3連勝で重賞タイトルを獲得。騎乗した岩田も「芝はどうかと思ったけど、ダートよりも反応がいい。折り合いもつくし乗りやすい」と同馬の素質の高さを絶賛[10]する一戦となる。この勝利により桜花賞への出走を確実なものとした同馬は、馬主である飯田の「当然桜花賞に行きますよ」[10]というゴーサインにより、中1週[注 1]ながらGI桜花賞へと向かうこととなった。

「もともと体形や走法から芝向きの印象は持っていた[6]がそれを克服できたのは大きい、今回も楽しみ[11]」と期待を寄せる傍らここまで4戦全て1800m戦であったトレンドハンターが「初のマイル戦に対応できるかが心配」と[12]、松田の期待と不安交じりで行われた桜花賞であったが結果は厩舎の僚馬であるマルセリーナが優勝、トレンドハンターは直線最後方からの追込も届かず3着という結果に終わる。出走馬中最速の上がりを記録[13]しながらの敗戦に岩田は「枠(8枠17番)のことを言っても・・」と振り返り、評論家である坂口正大も「枠順の差も大きく影響した」と外枠に入ったことを敗因の一つに上げている[13]

「血統的にオークス向きの感[14]」と評された他、「距離が延びるのは楽しみ[13]」と桜花賞後に岩田がコメントするなどオークスでの巻き返しが期待されていたトレンドハンターであったがレース直後の4月15日右第1指節種子骨々折を発症、全治1年以上と診断され年内のレース全てを断念することとなる。当初はオーナーの意向もあって復帰を目指す予定であったが[15]5月11日に競走馬登録を抹消、デビューから僅か5ヶ月での引退となった。

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2010.12.05 阪神 2歳新馬 10 1.7 (1人) 2着 岩田康誠 54 ダ1800m(稍) 1:54.4 (37.6) -0.3 ムスカテール
0000.12.25 阪神 2歳未勝利 16 1.2 (1人) 1着 岩田康誠 54 ダ1800m(良) 1:57.4 (37.7) -0.2 (シノグラフィー)
2011.01.10 京都 3歳500万下 12 5.7 (2人) 1着 岩田康誠 54 ダ1800m(良) 1:55.8 (36.3) -0.2 (スマートルシファー)
0000.03.26 阪神 フラワーC GIII 18 8.6 (5人) 1着 岩田康誠 55 芝1800m(良) 1:47.0 (35.0) -0.2 (ハブルバブル)
0000.04.10 阪神 桜花賞 GI 18 7.4 (4人) 3着 岩田康誠 55 芝1600m(良) 1:34.1 (34.2) -0.2 マルセリーナ

引退後

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生まれ故郷である千代田牧場にて繁殖牝馬として繋養されている。

繁殖成績

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馬名 誕生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 トウシンハンター 2012年 黒鹿毛 エンパイアメーカー (株)サトー 栗東・松田博資
→栗東・佐々木晶三
16戦1勝(引退)
2番仔 エンパイアブレイク 2013年 鹿毛 飯田良枝 栗東・松田国英 14戦2勝(繁殖)
3番仔 アイネバーフェイル 2015年 黒鹿毛 ノヴェリスト 飯田正剛 栗東・中内田充正
美浦岩戸孝樹
13戦1勝(繁殖)
4番仔 メイプルリズム 2018年 鹿毛 モーリス 飯田良枝 栗東・橋口慎介 13戦1勝(繁殖)
5番仔 チアーズ 2020年 黒鹿毛 ルーラーシップ 飯田正剛 栗東・杉山晴紀
園田・田中一巧
美浦宗像義忠
10戦2勝(引退)
6番仔 インヴォーグ 2022年 鹿毛 ロードカナロア (デビュー前)
7番仔 トレンドハンターの2024 2024年 黒鹿毛 キズナ
  • 2024年10月2日現在

血統表

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トレンドハンター血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
Subtle Change
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika

ロイヤルペルラ
2000 芦毛
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
母の母
*スターマイライフ
1994 芦毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Great Lady M. Icecapade
Sovereign Lady
母系(F-No.) Sovereign Lady系(FN:22-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [18][16]
  4. ^ [16]


脚注

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注釈

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  1. ^ 通常、本レースから桜花賞は中2週であるが、震災の影響により1週遅れで開催された。

出典

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  1. ^ トレンドハンター引退、繁殖生活に”. ラジオNIKKEI. 2022年7月2日閲覧。
  2. ^ 2010年12月5日競馬ブック・松田博
  3. ^ 2010年12月25日競馬エイト・競馬ブック
  4. ^ 2010年12月25日競馬エイト・松田博
  5. ^ 2010年12月25日競馬ブック・松田博
  6. ^ a b 2011年4月10日スポーツニッポン
  7. ^ 2010年4月10日日刊スポーツ・東京本紙
  8. ^ 2011年3月26日競馬エイト・藤原助手
  9. ^ 2011年3月26日競馬ブック
  10. ^ a b c 2011年3月27日日刊スポーツ
  11. ^ 2010年4月10日競馬エイト・優馬
  12. ^ 2010年4月10日日刊スポーツ・大阪本紙/スポーツニッポン
  13. ^ a b c 2011年4月11日日刊スポーツ
  14. ^ 2010年4月10日競馬ブック
  15. ^ 2011年4月16日スポーツニッポン
  16. ^ a b c 血統情報: 5代血統表|トレンドハンター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年2月27日閲覧。
  17. ^ トレンドハンター - Trend Hunter - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年2月27日閲覧。
  18. ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2017年2月27日閲覧。

外部リンク

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