トゥザワールド
トゥザワールド | ||||||
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2014年若駒ステークス | ||||||
欧字表記 | To The World | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牡 | |||||
毛色 | 鹿毛 | |||||
生誕 | 2011年4月12日(13歳) | |||||
登録日 | 2013年6月13日[1] | |||||
抹消日 | 2015年10月21日[2] | |||||
父 | キングカメハメハ | |||||
母 | トゥザヴィクトリー | |||||
母の父 | サンデーサイレンス | |||||
生国 | 日本(北海道安平町) | |||||
生産者 | ノーザンファーム | |||||
馬主 | (有)キャロットファーム | |||||
調教師 | 池江泰寿(栗東) | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
12戦4勝 (中央)10戦4勝 (海外)2戦0勝 | |||||
獲得賞金 |
2億8547万9800円 (中央)2億6001万6000円 (海外)2546万3800円 | |||||
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トゥザワールドは、日本の競走馬である。馬名の意味は世界へ向かって。母のトゥザヴィクトリーより連想。主な勝ち鞍は2014年の弥生賞。全兄に日経賞など重賞5勝、有馬記念3着2度の実績を持つ同馬主、同厩舎のトゥザグローリーがおり、同馬も2014年の有馬記念で9番人気ながら2着に好走している。
経歴
[編集]2歳(2013年)
[編集]9月28日、阪神競馬場芝1800mの新馬戦で川田将雅を鞍上にデビュー。前目の競馬となり、直線よく追い込むも逃げたバンドワゴンを捕らえきれず、6馬身差の2着に敗れた。10月、京都競馬場での未勝利戦は先に抜け出した馬をきっちり捕らえ、初勝利をあげた。11月、京都の500万下条件・黄菊賞では直線内から抜け出して2連勝となった。
3歳(2014年)
[編集]1月、3歳オープンの若駒ステークスは直線外目から抜け出して3連勝。重賞初挑戦となった3月の弥生賞では直線抜け出して、追い込んできたワンアンドオンリーとゴール前で並んだ体制になるも、ハナ差(4cm[3])制して4連勝、重賞初制覇となった。皐月賞は最後の直線でイスラボニータとの一騎討ちになるも2着に敗れた。日本ダービー(東京優駿)では、単勝オッズ3.9倍の2番人気を背負うが後方からの競馬となり5番枠を生かせず、弥生賞と異なり先行したワンアンドオンリーの5着に敗れた。秋はセントライト記念から始動しイスラボニータの2着。菊花賞では2番人気に支持されたものの、直線に入った頃にはすでに手応えがなくなっており、16着と大敗した[4]。有馬記念では川田がエピファネイアに騎乗するため[5]、デビュー以来初めてウィリアム・ビュイックに乗り替わりとなった。末脚を伸ばし、9番人気ながら2着と好走した[6]。
4歳(2015年)
[編集]オーストラリアに遠征。3月のザBMWに1番人気で出走、中団でレースを進め、4コーナーで大きく外を回って前に並びかけ、直線でハートネルと並んで脚を伸ばしたものの2着[7]。続く4月のクイーンエリザベスステークスに出走したが、12着と殿負けに終わった[8]。その後、右前脚に屈腱炎を発症、休養していたが10月19日に、所属するキャロットクラブのホームページで現役を引退することが発表された。引退後は北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となる[2][9]。
種牡馬時代
[編集]2016年から種牡馬生活を開始。初年度は128頭の種付け数を集め、2年目101頭、3年目128頭と3年連続100頭以上を推移した[10]。2019年から産駒がデビューし、5月15日のフレッシュチャレンジでクロスワールドが勝利して産駒初勝利を飾り、7月7日の未勝利戦でメイショウナパワンが勝利してJRA初勝利を挙げた[11]。11月24日ガンバルンが黒潮ジュニアチャンピオンシップを勝利し、産駒重賞初勝利を挙げた。
2023年限りで種牡馬を引退、種牡馬引退後は北海道苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬として余生を送る。
主な産駒
[編集]- 2017年産
- ガンバルン(2019年黒潮ジュニアチャンピオンシップ)[12]
- ビックバレリーナ(2020年東海クイーンカップ)[13]
- 2018年産
- マナバレンシア(2020年金沢シンデレラカップ)[14]
- ワールドリング(2021年優駿スプリント、アフター5スター賞)[15]
- 2019年産
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2013. 9.28 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 11 | 8 | 11 | 1.9(1人) | 2着 | 1:49.0(34.1) | 1.0 | 川田将雅 | 54kg | バンドワゴン | |
10.19 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 8 | 5 | 5 | 1.3(1人) | 1着 | 1:51.3(34.4) | -0.1 | 川田将雅 | 55kg | (キラノカリスマ) | |
11. 9 | 京都 | 黄菊賞 | 500万下 | 芝1800m(良) | 13 | 4 | 4 | 2.8(2人) | 1着 | 1:46.5(35.5) | -0.3 | 川田将雅 | 55kg | (シャドウダンサー) |
2014. 1.25 | 京都 | 若駒S | OP | 芝2000m(良) | 8 | 8 | 8 | 1.4(1人) | 1着 | 2:00.0(33.6) | -0.2 | 川田将雅 | 56kg | (ミヤビジャスパー) |
3. 9 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 13 | 7 | 10 | 1.6(1人) | 1着 | 2:01.4(35.7) | 0.0 | 川田将雅 | 56kg | (ワンアンドオンリー) |
4.20 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 17 | 3.5(1人) | 2着 | 1:59.8(35.2) | 0.2 | 川田将雅 | 57kg | イスラボニータ |
6. 1 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 3 | 5 | 3.9(2人) | 5着 | 2:25.0(34.1) | 0.4 | 川田将雅 | 57kg | ワンアンドオンリー |
9.21 | 新潟 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(良) | 18 | 8 | 16 | 4.3(2人) | 2着 | 2:11.9(35.8) | 0.2 | 川田将雅 | 56kg | イスラボニータ |
10.26 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 7 | 14 | 5.3(2人) | 16着 | 3:05.2(38.7) | 4.2 | 川田将雅 | 57kg | トーホウジャッカル |
12.28 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 3 | 6 | 31.2(9人) | 2着 | 2:35.4(33.8) | 0.1 | W.ビュイック | 55kg | ジェンティルドンナ |
2015. 3.28 | ローズヒル | ザBMW | G1 | 芝2400m(稍) | 11 | 6 | 2.6(1人) | 2着 | N.ホール | 57.5kg | Hartnell | |||
4.11 | ランドウィック | クイーンエリザベスS | G1 | 芝2000m(重) | 12 | 5 | 3.9(1人) | 12着 | Z.パートン | 58.5kg | Criterion |
血統表
[編集]トゥザワールドの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系 |
[§ 2] | ||
父 キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *マンファスManfath 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird | Blakeney | |||
The Dancer | ||||
母 トゥザヴィクトリー 1996 鹿毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *フェアリードール1991 栗毛 |
Nureyev 1977 |
Northern Dancer | ||
Special | ||||
Dream Deal 1986 |
Sharpen Up | |||
Likely Exchange | ||||
母系(F-No.) | フェアリードール(USA)系(FN:9-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5・5×4 = 12.5%、Nureyev 4×3 = 18.75% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母は2001年エリザベス女王杯の優勝馬であり、ドバイワールドカップで2着に入った名牝トゥザヴィクトリー。
- 母の全弟に芝・ダートで重賞を制したサイレントディールがいる。
- 全兄に重賞5勝のトゥザグローリーがいる。
同名馬
[編集]2002年産で父エルコンドルパサー、母アセマの血統の同名の牡馬がいた。こちらは中央で3戦0勝の成績に終わっている[20]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “競走馬情報:トゥザワールド - @Keiba”. @Keiba - 競馬を楽しむさまざまなサービスを提供する競馬サービスプロバイダ. 2022年2月24日閲覧。
- ^ a b “トゥザワールド号・ディアデラマドレ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2015年10月21日). 2015年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月21日閲覧。
- ^ “【報知杯弥生賞】ワンアンドオンリー、4センチ届かず”. スポーツ報知. (2014年3月10日). オリジナルの2014年3月10日時点におけるアーカイブ。 2013年3月10日閲覧。
- ^ “【菊花賞】2番人気トゥザワールド16着 川田「道中力んで…」”. スポーツニッポン. (2014年10月27日) 2014年12月31日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エピファネイア 川田と人馬一体、軽い仕掛けに即反応!”. スポーツニッポン. (2014年12月25日) 2014年12月31日閲覧。
- ^ “【有馬記念】“グランプリ血統”トゥザワールド、末脚伸ばして2着”. スポーツニッポン. (2014年12月29日) 2014年12月31日閲覧。
- ^ “トゥザワールドは2着 勝ったのはハートネル/豪・ザBMW | 競馬ニュース”. netkeiba.com (2015年3月28日). 2022年2月16日閲覧。
- ^ “ロンジンクイーンエリザベスステークス(G1)の結果”. 日本中央競馬会 (2015年4月11日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月20日閲覧。
- ^ “昨年有馬2着馬トゥザワールド引退 屈腱炎完治せず”. スポーツニッポン. (2015年10月20日) 2015年10月20日閲覧。
- ^ “種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)|トゥザワールド”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
- ^ “新種牡馬トゥザワールド産駒がJRA初勝利、函館1Rでメイショウナパワンが優勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. (2019年7月7日) 2021年6月7日閲覧。
- ^ “ガンバルン”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
- ^ “ビックバレリーナ”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
- ^ “マナバレンシア”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
- ^ “ワールドリング”. JBISサーチ. 2021年6月29日閲覧。
- ^ “モリデンブラック|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月16日閲覧。
- ^ “マナホク|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年9月4日閲覧。
- ^ a b c “トゥザワールド 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “トゥザワールド - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “トゥザワールド”. JBISサーチ. 2022年2月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
- トゥザワールド - 競走馬のふるさと案内所