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トゥザワールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トゥザワールド
2014年若駒ステークス
欧字表記 To The World
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2011年4月12日(13歳)
登録日 2013年6月13日[1]
抹消日 2015年10月21日[2]
キングカメハメハ
トゥザヴィクトリー
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (有)キャロットファーム
調教師 池江泰寿栗東
競走成績
生涯成績 12戦4勝
(中央)10戦4勝
(海外)2戦0勝
獲得賞金 2億8547万9800円
(中央)2億6001万6000円
(海外)2546万3800円
勝ち鞍
GII 弥生賞 2014年
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トゥザワールドは、日本競走馬である。馬名の意味は世界へ向かって。母のトゥザヴィクトリーより連想。主な勝ち鞍は2014年弥生賞。全兄に日経賞など重賞5勝、有馬記念3着2度の実績を持つ同馬主、同厩舎のトゥザグローリーがおり、同馬も2014年の有馬記念で9番人気ながら2着に好走している。

経歴

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2歳(2013年)

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9月28日阪神競馬場芝1800mの新馬戦川田将雅を鞍上にデビュー。前目の競馬となり、直線よく追い込むも逃げたバンドワゴンを捕らえきれず、6馬身差の2着に敗れた。10月、京都競馬場での未勝利戦は先に抜け出した馬をきっちり捕らえ、初勝利をあげた。11月、京都の500万下条件・黄菊賞では直線内から抜け出して2連勝となった。

3歳(2014年)

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1月、3歳オープンの若駒ステークスは直線外目から抜け出して3連勝。重賞初挑戦となった3月の弥生賞では直線抜け出して、追い込んできたワンアンドオンリーとゴール前で並んだ体制になるも、ハナ差(4cm[3])制して4連勝、重賞初制覇となった。皐月賞は最後の直線でイスラボニータとの一騎討ちになるも2着に敗れた。日本ダービー(東京優駿)では、単勝オッズ3.9倍の2番人気を背負うが後方からの競馬となり5番枠を生かせず、弥生賞と異なり先行したワンアンドオンリーの5着に敗れた。秋はセントライト記念から始動しイスラボニータの2着。菊花賞では2番人気に支持されたものの、直線に入った頃にはすでに手応えがなくなっており、16着と大敗した[4]有馬記念では川田がエピファネイアに騎乗するため[5]、デビュー以来初めてウィリアム・ビュイックに乗り替わりとなった。末脚を伸ばし、9番人気ながら2着と好走した[6]

4歳(2015年)

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オーストラリアに遠征。3月のザBMWに1番人気で出走、中団でレースを進め、4コーナーで大きく外を回って前に並びかけ、直線でハートネルと並んで脚を伸ばしたものの2着[7]。続く4月のクイーンエリザベスステークスに出走したが、12着と殿負けに終わった[8]。その後、右前脚に屈腱炎を発症、休養していたが10月19日に、所属するキャロットクラブのホームページで現役を引退することが発表された。引退後は北海道新冠町優駿スタリオンステーション種牡馬となる[2][9]

種牡馬時代

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2016年から種牡馬生活を開始。初年度は128頭の種付け数を集め、2年目101頭、3年目128頭と3年連続100頭以上を推移した[10]。2019年から産駒がデビューし、5月15日のフレッシュチャレンジでクロスワールドが勝利して産駒初勝利を飾り、7月7日の未勝利戦でメイショウナパワンが勝利してJRA初勝利を挙げた[11]。11月24日ガンバルンが黒潮ジュニアチャンピオンシップを勝利し、産駒重賞初勝利を挙げた。

2023年限りで種牡馬を引退、種牡馬引退後は北海道苫小牧市ノーザンホースパークで乗馬として余生を送る。

主な産駒

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競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2013.09.28 阪神 2歳新馬 芝1800m(良) 11 8 11 01.9(1人) 02着 1:49.0(34.1) -1.0 川田将雅 54kg バンドワゴン
0000.10.19 京都 2歳未勝利 芝1800m(良) 8 5 5 01.3(1人) 01着 1:51.3(34.4) -0.1 川田将雅 55kg (キラノカリスマ)
0000.11.09 京都 黄菊賞 500万下 芝1800m(良) 13 4 4 02.8(2人) 01着 1:46.5(35.5) -0.3 川田将雅 55kg (シャドウダンサー)
2014.01.25 京都 若駒S OP 芝2000m(良) 8 8 8 01.4(1人) 01着 2:00.0(33.6) -0.2 川田将雅 56kg (ミヤビジャスパー)
0000.03.09 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 13 7 10 01.6(1人) 01着 2:01.4(35.7) -0.0 川田将雅 56kg ワンアンドオンリー
0000.04.20 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 8 17 03.5(1人) 02着 1:59.8(35.2) -0.2 川田将雅 57kg イスラボニータ
0000.06.01 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 17 3 5 03.9(2人) 05着 2:25.0(34.1) -0.4 川田将雅 57kg ワンアンドオンリー
0000.09.21 新潟 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 18 8 16 04.3(2人) 02着 2:11.9(35.8) 00.2 川田将雅 56kg イスラボニータ
0000.10.26 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 7 14 05.3(2人) 16着 3:05.2(38.7) 04.2 川田将雅 57kg トーホウジャッカル
0000.12.28 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 3 6 31.2(9人) 02着 2:35.4(33.8) 00.1 W.ビュイック 55kg ジェンティルドンナ
2015.03.28 ローズヒル ザBMW G1 芝2400m(稍) 11 6 02.6(1人) 02着 N.ホール 57.5kg Hartnell
0000.04.11 ランドウィック クイーンエリザベスS G1 芝2000m(重) 12 5 03.9(1人) 12着 Z.パートン 58.5kg Criterion

血統表

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トゥザワールド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン *トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

トゥザヴィクトリー
1996 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding
Mountain Flower
母の母
*フェアリードール
1991 栗毛
Nureyev
1977
Northern Dancer
Special
Dream Deal
1986
Sharpen Up
Likely Exchange
母系(F-No.) フェアリードール(USA)系(FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・5×4 = 12.5%、Nureyev 4×3 = 18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ [18]
  2. ^ [19]
  3. ^ [18]
  4. ^ [18]

同名馬

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2002年産で父エルコンドルパサー、母アセマの血統の同名の牡馬がいた。こちらは中央で3戦0勝の成績に終わっている[20]

脚注

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出典

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  1. ^ 競走馬情報:トゥザワールド - @Keiba”. @Keiba - 競馬を楽しむさまざまなサービスを提供する競馬サービスプロバイダ. 2022年2月24日閲覧。
  2. ^ a b トゥザワールド号・ディアデラマドレ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2015年10月21日). 2015年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月21日閲覧。
  3. ^ “【報知杯弥生賞】ワンアンドオンリー、4センチ届かず”. スポーツ報知. (2014年3月10日). オリジナルの2014年3月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140310015842/http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20140309-OHT1T00121.htm 2013年3月10日閲覧。 
  4. ^ “【菊花賞】2番人気トゥザワールド16着 川田「道中力んで…」”. スポーツニッポン. (2014年10月27日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/10/27/kiji/K20141027009174160.html 2014年12月31日閲覧。 
  5. ^ “【有馬記念】エピファネイア 川田と人馬一体、軽い仕掛けに即反応!”. スポーツニッポン. (2014年12月25日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/12/25/kiji/K20141225009516140.html 2014年12月31日閲覧。 
  6. ^ “【有馬記念】“グランプリ血統”トゥザワールド、末脚伸ばして2着”. スポーツニッポン. (2014年12月29日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/12/29/kiji/K20141229009538150.html 2014年12月31日閲覧。 
  7. ^ トゥザワールドは2着 勝ったのはハートネル/豪・ザBMW | 競馬ニュース”. netkeiba.com (2015年3月28日). 2022年2月16日閲覧。
  8. ^ ロンジンクイーンエリザベスステークス(G1)の結果”. 日本中央競馬会 (2015年4月11日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月20日閲覧。
  9. ^ “昨年有馬2着馬トゥザワールド引退 屈腱炎完治せず”. スポーツニッポン. (2015年10月20日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2015/10/20/kiji/K20151020011353250.html 2015年10月20日閲覧。 
  10. ^ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)|トゥザワールド”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  11. ^ “新種牡馬トゥザワールド産駒がJRA初勝利、函館1Rでメイショウナパワンが優勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. (2019年7月7日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=157318 2021年6月7日閲覧。 
  12. ^ ガンバルン”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  13. ^ ビックバレリーナ”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  14. ^ マナバレンシア”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  15. ^ ワールドリング”. JBISサーチ. 2021年6月29日閲覧。
  16. ^ モリデンブラック|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月16日閲覧。
  17. ^ マナホク|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年9月4日閲覧。
  18. ^ a b c トゥザワールド 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 2022年2月12日閲覧。
  19. ^ トゥザワールド - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年2月12日閲覧。
  20. ^ トゥザワールド”. JBISサーチ. 2022年2月12日閲覧。

外部リンク

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