ディー・テートリッヒェ・ドーリス
ディー・テートリッヒェ・ドーリス(Die Tödliche Doris)1980年に西ドイツのベルリンで結成された実験音楽のパフォーマンス集団である。
Die Tödliche Dorisは直訳すると「死せるドーリス(「致死量」を意味する Die tödliche dosis のもじり)」であるが、1988年に日本で発売された( "Unser Debut" と "Sechs" のカップリング盤)の邦題「致死量ドーリス」として訳される場合が多い。
概要
[編集]ヴォルフガング・ミュラー主催のダダイスト集団 "Die Geniale Dilletanten"(天才的ディレタント)の活動のひとつとしてニコラウス・ウーターメーレン、クリス・ドライアーの3人によって結成され、メンバーの変遷を経て最終的にミュラー、ウーターメーレン、ケート・クルーゼによるグループとなり、1987年まで活動した。
音楽性は実験音楽やアヴァンギャルド・ミュージック的な要素が多かったが、ポップ・ミュージックとして分類される楽曲も存在する。
作品の形態が特殊であるものもあり、例えば 「コーラルとソロ(Choere & Soli)」は8枚の小さなレコードと再生機械がセットとなり、"Unser Debut" と "Sechs" は独立した作品であるが同時に再生することによって別のアルバムとして成立するようになっている。
1988年、初来日、11月1日と2日の2回、東京の渋谷クラブ・クワトロで公演
ニコラウス・ウーターメーレンは1996年に死去。
ディスコグラフィー
[編集]- Der siebenkoepfige Informator 1980
- Das typische Ding 1981
- Tabea und Doris duerfen doch wohl noch Apache tanzen 1981
- Ohne Titel bekannt als 7 toedliche Unfaelle im Haushalt 1981
- ” ” 1982
- Die Toedliche Doris Live im SO 36 1983
- Choere & Soli 1983
- Choere & Soli live im Delphi-Palast 1984
- Unser Debut 1984
- Naturkatastrophen 1984
- Die Ueber-Doris 1985
- sechs 1986
- Liveplaybacks 1986
日本盤
[編集]「わたしたちのデビュー」「第六作品」のダブル・アルバム(WAVE)[1]。
これらの作品はMP3音源としてバンドの公式ページにて無料で配布されていたが、GEMAのルール改正により著作権料が発生することとなったため、ウォルフガング・ミュラーにメールで直接リクエストするという形式をとった。