ディエテス属
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ディエテス属 | ||||||||||||||||||
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Dietes grandiflora
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Dietes Salisb. ex Klatt | ||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||
Dietes compressa (Linnaeus fil.) Klatt | ||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||
ディエテス属(英: wood iris、fortnight lily、African iris、Japanese iris、butterfly iris、学名:Dietes)は、アヤメ科の属の一つで、根茎植物である。1866年に初めて属として記載された。
多くの種はアフリカ大陸南部・中央部原産であるが、ディエテス・ロビンソニアナはオーストラリア沖のロード・ハウ島原産である。いくつかの種は他の地域でも帰化している[1]。
分類
[編集]かつてはモラエア属に分類されていたが、根茎のため再分類された。モラエア属同様、根元で筒状につながっていない独立した花被片が6枚ついているという点で、アヤメ属と異なる。
一部の文献では、Moraea vegataとの混同から、Dietes vegetaまたはD. vegeta variegataという種に言及している(Moraea vegataは根茎ではなく球茎)。D. vegetaという名前がディエテス・グランディフロラやディエテス・イリディオイデスに誤用されることも多い。
属名はギリシア語で「2」を意味するdi-と「類似性」を意味するetesが由来である[2]。
- 種[1]
- Dietes bicolor (Steud.) Sweet ex Klatt(ディエテス・ビコロル)- ケープ州、クワズール・ナタール州
- Dietes butcheriana Gerstner ケープ州、クワズール・ナタール州
- Dietes flavida Oberm. - 南アフリカ、エスワティニ
- Dietes grandiflora N.E.Br.(ディエテス・グランディフロラ)- ケープ州、クワズール・ナタール州/セントヘレナ、モーリシャス、インド洋ロドリゲス島、西オーストラリアで帰化
- Dietes iridioides (L.) Sweet ex Klatt(ディエテス・イリディオイデス)- エチオピアからケープ州まで広く自生/マデイラ諸島、モーリシャス、レユニオン、ハワイ、ジャマイカで帰化
- Dietes robinsoniana (F.Muell.) Klatt(ディエテス・ロビンソニアナ)- ロード・ハウ島(ニューサウスウェールズ州の一部)
ディエテス・ビコロルの花は、クリーム色または黄色である。ディエテス・グランディフロラとディエテス・イリディオイデスの花は、白地に黄色とすみれ色の模様が入っており、写真では似たように見えるが、大きく異なる。グランディフロラの花の方がかなり大きく、3日間保ち、外側の花被片の付け根に濃い色の斑紋があるが、イリディオイデスの花は小さく、1日しか保たず、斑紋もない。また、ディエテス・グランディフロラの方が全体的に大きい。
ギャラリー
[編集]参考文献
[編集]- Floridata: Dietes
- Goldblatt, P. (1981) Systematics, physiology and evolution of Dietes (Iridaceae). Annals of the Missouri Botanical Garden 68: 132–153.
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c Kew World Checklist of Selected Plant Families
- ^ Manning, John; Goldblatt, Peter (2008). The Iris Family: Natural History & Classification. Portland, Oregon: Timber Press. pp. 204–207. ISBN 0-88192-897-6