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ツバメ・イータイムズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツバメ・イータイムから転送)
株式会社ツバメ・イータイムズ
Tsubame E-Times Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
  • 山口本社 740-0034
  • 山口県岩国市南岩国町3-11-6[1]
  • 東京本社 104-0054
  • 東京都中央区勝どき6-3-2-3005[1]
本店所在地 740-0034
山口県岩国市南岩国町3丁目11番6号
設立 2014年5月1日[1]
業種 輸送用機器[2]
法人番号 2250001014708 ウィキデータを編集
事業内容 EV車両製造販売・バッテリースワップステーション製造販売[1]
代表者 山本朋宏(代表取締役社長)
資本金 4億0100万円[1]
従業員数 26名(2019年10月時点)[1]
主要子会社 ツバメ・イータイムベトナム[1]
外部リンク e-time.tsubame-group.co.jp ウィキデータを編集
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株式会社ツバメ・イータイムズ: Tsubame E-Times Co.,Ltd.)は山口県岩国市に本社を置き、電動バイクの設計・開発および電動アシスト自転車の開発・販売などを行っている企業である[3]

日本のEV関連技術を世界に向けて発信する企業として、ベトナムマレーシアに海外拠点を置き、社会課題の解決に向けたスマートシティに取り組んでいる[4]。他に中国韓国ハワイなどにも置かれた海外拠点を軸に、世界65か国におよぶ販売実績を有する[4]。2023年8月18日、株式会社ツバメ・イータイムから「株式会社ツバメ・イータイムズ」に商号変更。

概要

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コスモ石油勤務を経て[5]山口県岩国市に構える1957年創業[6]ガソリンスタンド「ツバメ石油」の2代目経営者となり[5][7]自動車整備業板金塗装などを事業とするグループ会社の経営にもあたっていた山本朋宏が[5]、電動バイク市場へ参入するための新たな企業「ツバメ・イータイム」として2014年に創業した[7]。国内における消防法規制緩和によりセルフ式ガソリンスタンドが解禁されて以降、価格競争が激化するなど石油小売業界全体が抱えていた危機を乗り越えるために打ち出した方策であった[7]

「ガソリンに頼らないビジネスが出来ないか」と考えるようになった山本は、ガソリンスタンドなどを経営する傍らで中古車や電動バイクの販売をしていたところ、2011年の東日本大震災発生後、各地のガソリンスタンドにおいて給油を待つ車で長蛇の列ができていたのを目の当たりにした[7]。この時期に被災地では電動バイクが活用されていたとの伝聞にも確信を持ち、電動バイクに積めるオプションとして災害時の機能に特化した大容量のポータブル電源「災害対応ボックス」の製造を開始している[7]

着目した電動バイクの利点は日常においても経済性はもとより、音に配慮したい夜明け前の新聞配達[7][8]や住宅街での通勤などで活躍できる静粛性にもあるため、自治体や金融機関、新聞販売所などへの導入が広がっており、「環境問題が深刻化するなか、電動の乗り物産業は必ず伸びる」とした上で低価格の製品の開発も進める[7]工程設計については、あくまでベンチャー企業として大企業のようにすべてを一から始めることはせず、他社の既製品の中から選定した部品を調達した上でデザイン考案に特化させた分業制をとっており、開発・設計プロセスにおけるコストダウンの実現へと繋げている[8][9]

沿革

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  • 2014年5月 - 本社所在地にて株式会社として設立[1]
  • 2014年12月 - 「カーコンビニ倶楽部」と業務提携を開始[1]
  • 2016年3月 - 「テラモーターズ」から国内電動バイク事業の譲渡を受ける[1][10]
  • 2016年8月 - 100%出資海外現地法人「ツバメ・イータイムベトナム」を設立[11]
  • 2018年4月 - 韓国のIT企業「テインアイシーティ」と業務提携[1][12]
  • 2018年10月 - ベトナム公安省がEV車両の運用を開始[1]
  • 2019年3月 - AAHマレーシアと合弁会社を設立[1]
  • 2019年7月 - マレーシア国際産業省自動車局と戦略的提携契約を締結[1]
  • 2019年9月 - テラベトナムをM&A[1]
  • 2023年8月 - 社名を「株式会社ツバメ・イータイムズ」に変更

主な製品

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電動バイク

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  • BIZMOⅡ-S - BIZMOⅡ後継車種。マイナーチェンジモデル。※生産終了品
  • BIZMO2 - 国内向け主力商品。業務用[7]。※生産終了品
  • yuppe - 国内向け[13]。※生産終了品

電動アシスト自転車

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  • 2BM - フレーム内に荷物スペースを確保した独創的な電動アシスト自転車
  • #MIRACLE81 - クラウドファンディング「Makuake」掲載商品。
  • e-ANBAI - クラウドファンディング「Makuake」掲載商品。折りたたみ式[14]。※生産終了品
  • CHOCO-NORI - クラウドファンディング「Makuake」掲載商品。折りたたみ式。マグネシウム合金一体型フレームを採用[15]。※生産終了品
  • La Cine - ハンドル折りたたみ可能。フレームの材質にアルミニウム合金を採用。総重量18キログラム[16]。※生産終了品

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 企業情報”. 株式会社ツバメ・イータイムズ. 2023年11月14日閲覧。
  2. ^ 株式会社ツバメ・イータイム -法人概要”. 中小企業基盤整備機構 J-GoodTech(ジェグテック) (2020年11月16日). 2022年1月9日閲覧。
  3. ^ 株式会社ツバメ・イータイムの会社情報と資金調達”. 日経テレコン (2021年11月12日). 2022年1月9日閲覧。
  4. ^ a b 株式会社ツバメ・イータイム - アピール”. 中小企業基盤整備機構 J-GoodTech(ジェグテック) (2020年11月16日). 2022年1月9日閲覧。
  5. ^ a b c THE mouVement オフィシャルBLOG » 山本朋宏さん”. エフエム山口 (2015年8月16日). 2022年1月23日閲覧。
  6. ^ 会社案内”. ツバメ石油株式会社 (2020年11月16日). 2022年1月9日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h 藤牧幸一 (2018年12月9日). “GS経営者 電動バイク製造 - 山口 - 地域”. 朝日新聞デジタル. http://www.asahi.com/area/yamaguchi/articles/MTW20181213360990001.html 2022年1月8日閲覧。 
  8. ^ a b #260 株式会社 ツバメ・イータイム - そ~だったのかンパニー”. TSSテレビ新広島 (2017年11月5日). 2022年1月23日閲覧。
  9. ^ やまぐちの底力 電動バイクで岩国から世界へ!ツバメ・イータイム”. 山口朝日放送 (2018年12月11日). 2022年1月23日閲覧。
  10. ^ 纐纈敏也 (2016年4月2日). “テラモーターズ、岩国市のEVバイクメーカー ツバメイータイムと業務提携”. レスポンス. 2022年1月9日閲覧。
  11. ^ ベトナムで電動バイク製造 ツバメ・イータイム”. 日本経済新聞 (2016年6月8日). 2022年1月9日閲覧。
  12. ^ 碧い風 93号” (PDF). 中国電力. p. 10 (2018年7月1日). 2022年1月9日閲覧。
  13. ^ 電動バイクで山口→海外進出モデルを創出”. Forbs JAPAN (2016年5月20日). 2022年1月9日閲覧。
  14. ^ キリマンジャロ (2017年12月19日). “バイクメーカーが本気で電動アシスト自転車を開発!? 「e-ANBAI」のクラウドファンディングに支援者殺到!”. GetNavi web ゲットナビ. 2022年1月9日閲覧。
  15. ^ 岩崎綾 (2018年9月10日). “"気軽に乗れる"を目指して開発された、折り畳み式電動アシスト自転車”. 家電 Watch. 2022年1月9日閲覧。
  16. ^ 山科拓郎 (2021年4月23日). “軽くてオシャレでよく走る。三拍子そろった個性派な電動アシスト自転車”. ライフハッカー[日本版]. 2022年1月9日閲覧。

外部リンク

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