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チチブモドキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チチブモドキ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: カワアナゴ科 Eleotridae
亜科 : カワアナゴ亜科 Eleotrinae
: カワアナゴ属 Eleotris
: チチブモドキ E. acanthopoma
学名
Eleotris acanthopoma
Bleeker, 1853
和名
チチブモドキ

チチブモドキEleotris acanthopoma)は、カワアナゴ科に属するの一種。動物食であり、南日本の汽水域を中心に生息する。

分布

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日本国内では、千葉県以南の本州四国九州の、太平洋側に注ぐ河川五島列島南西諸島与那国島西表島以北の琉球列島大隅諸島)、伊豆・小笠原諸島。国外では、台湾以南の西・南太平洋南アフリカ以北のインド洋[1][2][3]

形態

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全長は10-15センチメートル[1]。他のカワアナゴ属に似るが胸鰭基底上部に1つ[3]中部に2つの黒色があり、尾鰭基底に2つの黒色斑がある[1][2]。他のカワアナゴ属と比べずんぐりした印象を受ける。胸鰭軟条はの上縁は遊離しない。眼下域にうろこがなく、体色の変化は著しいが、頭部背面に白点は生じない。やや眼が大きい。頭部背面には暗色斑がない[1]

生態

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渓流域を除く河川のあらゆる環境に生息可能だが[2]、多くの場合、河川河口・下流に生息する[1]。岩が転石するところ、磯、死サンゴ塊、水生植物の陰[2]、岸際に倒木に沈んでいるような隠れ家がある環境に多く[3]、泥底を好む[3][1]

カワアナゴと同じく夜行性で、暗くなると隠れ家から出てきて餌をあさる。主に小型のエビなどの[3]甲殻類や小魚を食う。両側回遊を行う[1]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g 細谷和海、『増補改訂 日本の淡水魚』、山と渓谷社、2019年、390頁
  2. ^ a b c d 鈴木寿之・渋川浩一・矢野維幾、『決定版 日本のハゼ』、平凡社、2004年、32頁
  3. ^ a b c d e 松沢陽士、『ポケット図鑑日本の淡水魚258』、文一総合出版、227頁