ダルムシュタット市電ST11形電車
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ダルムシュタット市電ST11形電車 | |
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ST11形(8210)(2022年撮影) | |
基本情報 | |
製造所 | ワゴン・ユニオン |
製造年 | 1982年 |
製造数 | 6両(8209 - 8214) |
運用終了 | 2007年(ダルムシュタット市電) |
投入先 |
ダルムシュタット市電 ヤシ市電(譲渡先) |
主要諸元 | |
編成 | 3車体連接車、片運転台 |
軌間 | 1,000 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
全幅 | 2,400 mm |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
ダルムシュタット市電ST11形電車(ダルムシュタットしでんST11がたでんしゃ)は、かつてドイツ(旧:西ドイツ)の都市・ダルムシュタットの路面電車であるダルムシュタット市電で使用されていた車両。同市電初の3車体連接車として導入され、2000年代まで使用された後に半数の車両が他都市へ譲渡された[1][2][3]。
概要
[編集]1982年に6両(8209 - 8214)がワゴン・ユニオンによって製造された電車。基本的な設計は1970年代後半に導入されたST10形に準拠していたが、中間車体が挿入されており、ダルムシュタット市電における初の3車体連接車となった。また制御装置も変更が加えられ、従来の抵抗制御から電機子チョッパ制御へと改められた[1][2][3]。
塗装変更や低床式付随車(SB09形)との連結対応工事などを経て、ダルムシュタット市電では超低床電車に置き換えられる2007年まで使用された。その後は3両(8211 - 8213)が2007年、2008年の2度に分けてルーマニア・ヤシの路面電車(ヤシ市電)への譲渡が行われ、長年に渡って使用されたが、こちらでも後継車両の導入により置き換えが進み、2018年までに営業運転を離脱した。一方でダルムシュタットには3両が残存したが、そのうち2両(8209、8214)については予備部品の確保に用いられた後解体されたため、2023年時点で現存するのは1両(8210)のみとなっている。同車はイベント時を始めとする動態保存運転に用いられている他、乗務員の教習にも使われている[1][2][3][5][6][7][8]。
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ヤシ市電譲渡後のST11形(2009年撮影)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “ST 11-Triebwagen 8210”. Eisenbahnmuseum Darmstadt-Kranichstein e. V.. 2024年6月17日閲覧。
- ^ a b c d Holger Kötting. “Die Darmstädter Nahverkehrsgeschichte im Überblick”. Eisenbahnmuseum Darmstadt-Kranichstein e. V.. 2024年6月17日閲覧。
- ^ a b c d Alessio Pedretti (September 2023). “HEAG Darmstadt: una puntatina in Assia a caccia di tram... (1° parte)”. Associazione Torinese Tram Storici. 2024年6月17日閲覧。
- ^ “Die Straßenbahnen der HEAG mobilo”. HEAG mobilo. 2024年6月17日閲覧。
- ^ Filip Novotný, Joris Wilhelm (2023年11月14日). “Muzejní tramvají do školy. V Darmstadtu zařadili do provozu historický vůz”. Československý Dopravák. 2024年6月17日閲覧。
- ^ “Iaşi continues tramway fleet replacement”. LRTA (2023年1月9日). 2024年6月17日閲覧。
- ^ HEAG mobilo GmbH (2007). Geschäftsbericht 2007 (PDF) (Report). pp. 7, 27, 29, 51. 2024年6月17日閲覧。
- ^ “Roster Iaşi, Waggon-Union ST11”. Urban Electric Transit. 2024年6月17日閲覧。