ダルムシュタット市電ST10形電車
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ダルムシュタット市電ST10形電車 | |
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ST10形(7608)(2007年撮影) | |
基本情報 | |
製造所 | ワゴン・ユニオン |
製造年 | 1976年 - 1977年 |
製造数 | 8両(7601 - 7608) |
運用終了 | 2007年(ダルムシュタット市電) |
投入先 |
ダルムシュタット市電 ヤシ市電(譲渡先) |
主要諸元 | |
編成 | 2車体連接車、片運転台 |
軌間 | 1,000 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
全幅 | 2,400 mm |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
ダルムシュタット市電ST10形電車(ダルムシュタットしでんST10がたでんしゃ)は、かつてドイツ(旧:西ドイツ)の都市・ダルムシュタットの路面電車(ダルムシュタット市電)で使用されていた車両。1970年代後半に導入され、2000年代まで使用された後、大半の車両は他都市への譲渡が実施された[1][2]。
概要
[編集]ベルリン(西ベルリン)に工場を有していたワゴン・ユニオンによって、1976年から1977年にかけて8両(7601 - 7608)が製造された片運転台式の2車体連接車。カールスルーエ市電(アルブタール交通)向けに製造されたGT8-EP形を基に設計が行われ、ダルムシュタット市電向け車両で初めて車体幅が2,400 mmに拡大した。また、車体塗装も従来の車両から変更された他、座席も第二次世界大戦後導入された車両で初めて布張りとなった[1][2]。
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車内
1990年以降は塗装の変更が実施された他、同年代からは後方に低床付随車のSB09形を連結する運用が組まれた。後継となる超低床電車の導入によりダルムシュタット市電からは2007年までに引退し、その後は1両(7608)が保存されている一方[注釈 1]、残りの7両については2007年・2008年の2度に分けてルーマニア・ヤシの路面電車(ヤシ市電)への譲渡が行われた。ただし、同路線で長期に渡って使用されたこれらの車両についても、老朽化や予備部品の枯渇に伴い再度の廃車が進行している[1][2][5][6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “ST 10-Triebwagen 7608”. Eisenbahnmuseum Darmstadt-Kranichstein e. V.. 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b c d Holger Kötting. “Die Darmstädter Nahverkehrsgeschichte im Überblick”. Eisenbahnmuseum Darmstadt-Kranichstein e. V.. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “Die Straßenbahnen der HEAG mobilo”. HEAG mobilo. 2023年12月3日閲覧。
- ^ Filip Novotný, Joris Wilhelm (2023年11月14日). “Muzejní tramvají do školy. V Darmstadtu zařadili do provozu historický vůz”. Československý Dopravák. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “Iaşi continues tramway fleet replacement”. LRTA (2023年1月9日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ HEAG mobilo GmbH (2007年). Geschäftsbericht 2007 (PDF) (Report). pp. 7, 27, 29, 51. 2023年12月3日閲覧。