ターン・ターン・ターン (アルバム)
『ターン・ターン・ターン』 『Turn! Turn! Turn!』 | ||||
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ザ・バーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1965年6月28日 – 11月1日 | |||
ジャンル | フォークロック | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | テリー・メルチャー | |||
ザ・バーズ アルバム 年表 | ||||
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『ターン・ターン・ターン』収録のシングル | ||||
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『ターン・ターン・ターン』(Turn! Turn! Turn!)は、1965年12月6日にコロムビア・レコードから発売されたアメリカのロック・バンド、ザ・バーズによる2作目のスタジオ・アルバム[1]。
概要
[編集]前作『ミスター・タンブリン・マン』同様、このアルバムはフォークロックジャンルの典型であり、ボーカルのハーモニーと煌びやかなリッケンバッカーの12弦ギターで成功したバンドのスタイルを継続した[2]。アルバムのリード・シングル兼表題曲「ターン・ターン・ターン」は『旧約聖書』「コレヘトの言葉」第3章からピート・シーガーによって作られたこの楽曲は、フォーク・シンガーのジュディ・コリンズのアルバム『ジュディ・コリンズ3』のために、バーズのリードギターであるジム(ロジャー)・マッギンによってチャンバー・フォーク・スタイルにアレンジされていた[3]が、バーズによるこの曲の録音にあたりマッギンが使用したアレンジは、バンドの以前のヒット・シングルと同じフォークロック・スタイルでレコーディングされている[4]。
アルバムはビルボード・トップLPチャートで17位に達し、イギリスでは11位[5][6]。シングル「ターン・ターン・ターン」はアルバムより2か月先行し、ビルボード・ホット100チャートで1位になった[7]アルバムからの別のシングル「Set You Free This Time」はあまり成功せず、米国のトップ50に入らなかった[7]。
マッギンの作詞作曲への貢献が増加した一方で、リズムギターを担当するデヴィッド・クロスビーが初めて楽曲の制作者としてクレジットされた。バンドの多作のソングライターであるジーン・クラークは依然としてオリジナル素材のほとんどに貢献した[8]。アルバムには、ボブ・ディランのカバー曲「時代は変わる」と当時の未発表曲「レイ・ダウン・ユア・ウィアリー・チューン」が含まれていた[8]。1973年の再結成アルバム『オリジナル・バーズ』が発売されるまで、ジーン・クラークが完全に参加したバーズの最後のアルバムとなった[9]。
トラックリスト
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「ターン・ターン・ターン」 | Book of Ecclesiastes / Pete Seeger | |
2. | 「悪くはないぜ」 | Jim McGuinn, Harvey Gerst | |
3. | 「セット・ユー・フリー」 | Gene Clark | |
4. | 「レイ・ダウン・ユア・ウィアリー・チューン」 | Bob Dylan | |
5. | 「友だちだった彼」 | traditional, new words and arrangement Jim McGuinn | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「彼女は世界の中心」 | Gene Clark | |
2. | 「サティスファイド・マインド」 | Red Hayes, Jack Rhodes | |
3. | 「イフ・ユー・ワー・ゴーン」 | Gene Clark | |
4. | 「時代は変わる」 | Bob Dylan | |
5. | 「ウェイト・アンド・シー」 | Jim McGuinn, David Crosby | |
6. | 「おおスザンナ」 | Stephen Foster | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
12. | 「ザ・デイ・ウォーク」 | Gene Clark | |
13. | 「シー・ドント・ケア・アバウト・タイム」(シングル・ヴァージョン) | Gene Clark | |
14. | 「時代は変わる」(ファースト・ヴァージョン) | Bob Dylan | |
15. | 「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」(ヴァージョン1) | Bob Dylan | |
16. | 「シー・ドント・ケア・アバウト・タイム」(ヴァージョン1) | Gene Clark | |
17. | 「彼女は世界の中心」(オルタネイト・ミックス) | Gene Clark | |
18. | 「ストレンジャー・イン・ア・ストレンジ・ランド」(インストゥルメンタル) | David Crosby |
脚注
[編集]- ^ Rogan, Johnny. (1998). The Byrds: Timeless Flight Revisited (2nd ed.). Rogan House. pp. 541–546. ISBN 0-9529540-1-X
- ^ “Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season) review”. AllMusic. 2009年12月8日閲覧。
- ^ Fricke, David. (1996). Turn! Turn! Turn! (1996 CD liner notes)
- ^ Rogan, Johnny. (1998). The Byrds: Timeless Flight Revisited (2nd ed.). Rogan House. pp. 123–128. ISBN 0-9529540-1-X
- ^ Whitburn, Joel. (2002). Top Pop Albums 1955–2001. Record Research Inc. p. 121. ISBN 0-89820-147-0
- ^ Brown, Tony. (2000). The Complete Book of the British Charts. Omnibus Press. p. 130. ISBN 0-7119-7670-8
- ^ a b Whitburn, Joel. (2008). Top Pop Singles 1955–2006. Record Research Inc. p. 130. ISBN 978-0-89820-172-7
- ^ a b Rogan, Johnny. (1996). Turn! Turn! Turn! (1996 CD liner notes)
- ^ “The Byrds Biography”. AllMusic. 2009年12月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- The-Byrds-Turn-Turn-Turn - Discogs (発売一覧)