ターハル・ベン・ジェルーン
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ターハル・ベン・ジェルーン Tahar Ben Jelloun | |
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ターハル・ベン・ジェルーン (2013) | |
誕生 |
1947年12月1日(76歳) モロッコ、フェズ |
職業 | 詩人、小説家、画家 |
言語 | フランス語 |
国籍 | モロッコ |
最終学歴 | ムハンマド5世大学 |
代表作 | 『聖なる夜』 |
主な受賞歴 |
ゴンクール賞(1987) 国際IMPACダブリン文学賞(2004) レジオンドヌール勲章オフィシエ 芸術文化勲章コマンドゥール 国家功労勲章コマンドゥール エーリヒ・マリア・レマルク平和賞 |
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ターハル・ベン・ジェルーン(Tahar Ben Jelloun、アラビア語: الطاهر بن جلون al-ṭāhar bin ǧallūn, 1947年12月1日 – )は、モロッコ出身の詩人、小説家。
略歴
[編集]モロッコのフェズに生まれる[1]。マドラサ(コーランの教えに基づくアラビア語の学校、イスラム学校)に通い、6歳でアラビア語・フランス語のバイリンガルの小学校に入学[1]。1955年に一家はジブラルタル海峡に面した港町タンジェに越し、ベン・ジェルーンは同地の小学校に転入し、初等教育修了証書を取得[1][2]。
1956年、リセ・イブン・アル=ハティーブ(Lycée Ibn Al Khatib)、次いでリセ・ルニョーに学び、1963年にバカロレアを取得。ラバトのムハンマド5世大学で哲学を収める[1][2]。
1965年にモロッコの主要都市で学生・生徒のストライキが起こり、弾圧される。翌1966年にストライキの首謀とされた95人の学生の一人として逮捕され、1968年に釈放[1]。
テトゥアン、次いでカサブランカのリセで教鞭を執った後、1970年10月に渡仏[1][3]。
執筆活動に専念し、次々と作品を発表した後、素描・絵画を始め、2010年から油彩に取りかかる。2013年にローマで最初の個展を開く[1]。
その作品は世界中で47の言語に翻訳されている[4]。
受賞・栄誉
[編集]文学賞
[編集]- ゴンクール賞 - 『聖なる夜』に対して(1987年)
- 国際IMPACダブリン文学賞 -『あやまちの夜』(英訳 This Blinding Absence of Light)(2004年)
栄誉
[編集]- 芸術文化勲章コマンドゥール(1995年)[5]
- レジオンドヌール勲章オフィシエ(2008年)[6]
- アカデミー・ゴンクール会員(2008年)[7]
- エーリヒ・マリア・レマルク平和賞(2011年)[8][9]
- 国家功労勲章コマンドゥール[9]
邦訳作品
[編集]- 『歓迎されない人々 - フランスのアラブ人』高橋治男、相磯佳正共訳、晶文社、1994年
- 『砂の子ども』菊地有子訳、紀伊国屋書店、1996年
- 『気狂いモハ、賢人モハ』澤田直訳、現代企画室(越境の文学/文学の越境)、1996年
- 『聖なる夜』菊地有子訳、紀伊国屋書店、1996年
- 『不在者の祈り』石川清子訳、国書刊行会(文学の冒険)1998年
- 『娘に語る人種差別』松葉祥一訳、青土社、1998年、新版 2017年
- 『最初の愛はいつも最後の愛』堀内ゆかり訳、紀伊国屋書店、1999年
- 『あやまちの夜』菊地有子訳、紀伊国屋書店、2000年
- 『子どもたちと話すイスラームってなに?』藤田真利子訳、現代企画室、2002年
- 『出てゆく』香川由利子訳、早川書房、2009年
- 『アラブの春は終わらない』齋藤可津子訳、河出書房新社、2011年
- 『火によって』岡真理訳、以文社、2012年
- 『嘘つきジュネ』岑村傑訳、インスクリプト、2018年
- 『おとなは子どもにテロをどう伝えればよいのか』西山教行訳、柏書房、2022年
著書
[編集]- Harrouda (1973)
- La Réclusion solitaire (1976)
- Moha le fou, Moha le sage (『気狂いモハ、賢人モハ』) (1978)
- La Prière de l'absent (『不在者の祈り』) (1981)
- Hospitalité française (『歓迎されない人々 ― フランスのアラブ人』) (1984)
- L'Enfant de sable (The Sand Child, 『砂の子ども』) (1985)
- La Nuit sacrée (The Sacred Night, 『聖なる夜』) (1987)
- Jour de silence à Tanger (1990)
- Les Yeux baissés (1991)
- La Remontée des cendres (The Rising of the Ashes) (1991)
- Éloge de l'amitié (1994)
- L'Homme rompu (1994)
- Le premier amour est toujours le dernier (『最初の愛はいつも最後の愛』) (1995)
- Les Raisins de la galère (1996)
- L'Auberge des pauvres (1997)
- Le Racisme expliqué à ma fille (Racism Explained to My Daughter, 『娘に語る人種差別』) (1998)
- Cette aveuglante absence de lumière (This Blinding Absence of Light, 『あやまちの夜』) (2001)
- L'Islam expliqué aux enfants(『子どもたちと話すイスラームってなに?』) (2002)
- La Belle au bois dormant (2004)
- Le Dernier Ami (2004)
- Partir (『出てゆく』) (2006)
- Yemma (2007)
- Beckett et Genet, un thé à Tanger (2010)
- Jean Genet, menteur sublime(『嘘つきジュネ』)(2010)
- Par le feu (『火によって』) (2011)
- L’Étincelle — Révolte dans les pays arabes(『アラブの春は終わらない』)(2011)
- Que la blessure se ferme (2011)
- Le Bonheur conjugal (2012)
- Au seuil du paradis (2012)
- L'Ablation (2014)
- Mes contes de Perrault (2014)
- Qui est Daech? (2015) - エドガール・モラン、レジス・ドゥブレ、ミシェル・オンフレ、オリヴィエ・ヴェヴェール、ジャン=クリストフ・リュファン、ジル・ケペル共著
- Contes Coraniques (2015)
- De l'Islam qui fait peur (2015)
- Le Mariage de plaisir (2016)
- Le Terrorisme expliqué à nos enfants (2016)
- Un pays sur les nerfs, éditions de l'aube (2017)
- La Punition (2018)
- L'Insomnie (2019)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “TAHAR BEN JELLOUN - ÉLÉMENTS DE BIOGRAPHIE” (フランス語). Académie Goncourt. 2020年6月27日閲覧。
- ^ a b Blaise De Chabalier (2012年10月3日). “Le Bonheur conjugal de Tahar Ben Jelloun” (フランス語). Le Figaro.fr. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “TAHAR BEN JELLOUN” (フランス語). Tanger. Institut français, Maroc. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Talking with Moroccan novelist Tahar Ben Jelloun | Mokhlis al-Saghir” (英語). AW. 2022年12月15日閲覧。
- ^ “Culture ; Cabinet et services rattachés au Ministre ; Cabinet ; Bureau Cabinet (1962-2000)” (フランス語). Archives de France - Ministère de la Culture. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Décoration de M. Tahar BEN JELLOUN” (フランス語). Présidence de la République (2008年). 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Les Membres” (フランス語). Académie Goncourt. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Tahar Ben Jelloun reçoit le Prix de la Paix” (フランス語). Libération.fr (2011年6月21日). 2020年6月27日閲覧。
- ^ a b “CONFERENCE - L´écrivain Tahar Ben Jelloun à l'IFP le 22 juin” (フランス語). lepetitjournal.com. Le Petit Journal. 2020年6月27日閲覧。