タバール (フリゲート)
表示
タバール INS Tabar | |
---|---|
基本情報 | |
運用者 | インド海軍 |
艦種 | フリゲート |
級名 | タルワー級 |
艦歴 | |
発注 | 1997年11月17日 |
起工 | 2000年5月26日 |
進水 | 2001年5月25日 |
就役 | 2004年4月19日 |
要目 | |
基準排水量 | 3,620 t |
満載排水量 | 4,035 t |
全長 | 124.8 m |
最大幅 | 15.2 m |
吃水 | 4.5 m |
機関 |
DS-71ガスタービン 2基 DT-59ガスタービン 2基 2軸推進、55,283 PS |
最大速力 | 32ノット (59 km/h) |
兵装 |
A-190E 100 mm単装砲 1基 RBU-6000対潜ロケット12連装発射機 1基 SSM用VLS 8セル 533 mm連装魚雷発射管 2基 CADS-N-1 CIWS 2基 3S90 SAM単装発射機 1基 |
搭載機 |
Ka-28 Ka-31 HAL ドゥルーブ いずれか1機 |
電子装備 |
MR-750フレガートMA 3次元レーダー 3Ts-25Eガルプン-B 長距離対水上レーダー 3R14N ミサイル射撃装置 MR-90オリェーフ ミサイル射撃装置 5P-10Eピューマ 砲射撃装置 BEL APSOH 艦首装備ソナー SSN-137可変深度ソナー 戦術曳航ソナー |
タバール(英語: INS Tabar, F-44)は、インド海軍のフリゲート。タルワー級フリゲートの3番艦。
艦歴
[編集]「タバール」は、ロシア軍艦SKR-23号として、バルチースキィ・ザヴォート(バルチック造船所)で建造され、2000年5月26日起工、2001年5月25日進水、2004年4月19日に就役ののちにインド海軍に引き渡され、「F-44 タバール」となる。
2008年、インド政府はソマリア沖の海賊対策のため軍艦の派遣を決定、本艦が送られることとなり、同年11月2日にアデン湾に到着し任務を開始した。
2008年11月18日にオマーンの沖合約530km地点で不審な船団を発見。海賊の母船の特徴と合致していたことから臨検のための停船を呼びかけたところ船団がこれを拒否、「タバール」に向け発砲してきたため主砲により反撃して撃沈する事件が発生した[1][2][3]。しかし同26日、国際海事局はインド海軍が「海賊船」だとして撃沈した船が、海賊に乗っ取られたタイの水産会社に所属するトロール漁船であると発表した[4]。この件についてインド海軍は事件の写真を公開し、相手が攻撃してきたため応戦したのであり、正当防衛であったと主張している。国際海事局は、インド海軍がこのタイ漁船がハイジャックされていると言う情報を受け取って居なかった可能性もあるとコメントしている[5]。この漁船に乗り組んでいたカンボジア人1人が救助され、タイ人1人が死亡、14人が行方不明になっている。
脚注
[編集]- ^ “インド海軍、アデン湾で海賊「母船」を撃沈”. AFBPP News. (2008年11月19日) 2009年3月10日閲覧。
- ^ “インド海軍、オマーン沖で海賊船1隻を撃沈”. 読売新聞. (2008年11月19日) 2009年3月10日閲覧。
- ^ “インド海軍、アデン湾で海賊船を撃沈”. インド新聞. (2008年11月20日) 2009年3月10日閲覧。
- ^ “撃沈された「海賊船」、実は漁船と判明 国際海事局が確認”. CNN. (2008年11月26日) 2009年3月10日閲覧。
- ^ “海賊'母船'は本当にタイの漁船だった”. The Times. (2008年11月27日) 2009年3月10日閲覧。