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タイワンコマツナギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイワンコマツナギ
タイワンコマツナギ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: コマツナギ属 Indigofera
: タイワンコマツナギ I. tinctoria
学名
Indigofera tinctoria
L.
シノニム
  • Anila tinctoria var. normalis Kuntze [1]
  • Indigofera anil var. orthocarpa DC.
  • Indigofera bergii Vatke
  • Indigofera cinerascens DC.
  • Indigofera houer Forssk.
  • Indigofera indica Lam.
  • Indigofera oligophylla Baker
  • Indigofera orthocarpa (DC.) O.Berg & C.F.Schmidt
  • Indigofera sumatrana Gaertn.
  • Indigofera tinctoria Blanco
  • Indigofera tulearensis Drake

タイワンコマツナギ(台湾駒繋[2]学名:Indigofera tinctoria英語true indigo)は、マメ科被子植物である。などを藍色に染めるインディゴ染料が得られる植物の一つで、木から採取できる木藍 きあい)として、インディゴが化学合成されるまでは主要な染料であった[3]

現在でも、天然染料としてインドネシアマレーシアでは「ニラ」という名称で販売されているほか、ロシアイランなどでは「バスマ」と呼ばれ、他のマメ科植物と同様に土壌改良効果が期待できる緑化植物として活用されている。

植生

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温帯熱帯アジアアフリカの一部などで広く何世紀も栽培されていたため、本来の原産地は不明である。

1-2メートルの高さに育つ低木である。育つ気候に応じて、一年生植物二年生植物、または多年生植物となる。薄緑色の羽根状の葉と、紫やピンクの総状花序を持つ[4]

インディゴ

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インディゴは、葉に含まれるインディカンを水に浸し抽出発酵させ、インドキシルに分解後、酸素を送り込んで酸化させる沈殿法という方法を使用し製造されていた[5]。または、葉を発酵させた後、水酸化ナトリウムのような強アルカリ性の液を混ぜる方法も用いられた。

歴史

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13世紀探検家マルコ・ポーロによって、初めてインドでのインディゴの調合の仕方が報告された。その後、中世ヨーロッパで頻繁に絵画などに使用されるようになった[6]

出典

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タイワンコマツナギ栽培とインディゴ染料製造を描いた銅版画。Jean-Baptiste du Tertre原画、『Histoire générale des Antilles(アンティル諸島史概説)』第4巻(パリ1667年刊)所収。
  1. ^ The Plant List: A Working List of All Plant Species”. 2016年7月11日閲覧。
  2. ^ 台湾駒繋 (タイワンコマツナギ)”. 動植物名よみかた辞典 普及版. 日外アソシエーツ. 2018年7月28日閲覧。
  3. ^ キアイコトバンク
  4. ^ ナショナル・ガーデニング・アソシエーションTrue-Indigo-Indigofera-tinctoria
  5. ^ 藍について武庫川女子大学牛田研究室)
  6. ^ Pigments through the ages