タイリクコムラサキ
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タイリクコムラサキ | ||||||||||||||||||||||||
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タイリクコムラサキ, ハンガリー
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Apatura ilia | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
タイリクコムラサキ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Lesser Purple Emperor[2] |
タイリクコムラサキ(学名:Apatura ilia)は、タテハチョウ科に属するチョウの一種[1]。
分布
[編集]中央および南ヨーロッパの一部、コーカサス地方、ウラル地方南部、カザフスタン北西部、中国[2]および朝鮮半島に分布する[3]。
形態
[編集]成虫の前翅S2脈付近にある暗色斑は明瞭でオレンジ色の縁取りがある。後翅の白色帯は直線状ではない。コムラサキ A. metis や チョウセンコムラサキ A. iris[4]と似る。雌雄ともに斑紋多型を示し、白色斑の発達の度合いなどに差がある[2]。
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チョウセンコムラサキ A. iris 展翅標本, フランス
生態
[編集]一化性(英語: Univoltine)または二化性(英語: Bivoltine)を示し、一化性の場合は5月下旬から7月、二化性の場合は6月および8から9月に成虫が発生する。オス成虫は動物の糞や人間の汗によく誘引される。雌雄ともに樹上の葉の上に止まることが多い[2]。
産卵は葉の上に行われる。若齢幼虫で越冬する。幼虫はヤマナラシ属 Pupulus やヤナギ属 Salix を摂食することが知られ、食草として P. tremula、P. alba、P. nigra、S. alba などが記録されている[2]。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 五十嵐 & 福田 2000, p. 515.
- ^ a b c d e Tolman & Lewington 1997, pp. 143–144.
- ^ LEE 2009.
- ^ 五十嵐 & 福田 2000, p. 514.
参考文献
[編集]- 五十嵐, 邁、福田, 晴夫『アジア産蝶類生活史図鑑 II』東海大学出版部、2000年。ISBN 4-486-01473-1 。
- LEE, YOUNG JUNE (2009). “Apaturinae (Lepidoptera: Nymphalidae) from the Korean Peninsula: Synonymic Lists and Keys to Tribes, Genera and Species”. Zootaxa 2169 (1). doi:10.11646/zootaxa.2169.1.1.
- Tolman, Tom; Lewington, Richard (1997). Butterflies of Britain & Europe. HarperCollins. ISBN 0002199920