ゾーヤ・スミルノワ
表示
ゾーヤ・スミルノワ (Зоя Смирнова[1]、1897年または1898年生 - 没年不詳 ) は、第一次世界大戦において11人の同級生とともに自分たちを男性と偽って従軍し、戦闘を経験したロシア人女学生である。このときスミルノワは16歳であり、仲間のうち2人は14歳だった。
彼女たちはガリツィアとカルパチア山脈の防衛戦に参加した。仲間のとりまとめ役となって、スミルノワが新聞に語ったところでは、彼女たちは戦時体制となってから8日目(つまり1914年の7月末)に誰にも告げることなくモスクワの学校を去った。そしてリヴィウに行き、男装をして気づかれないまま軍隊に入隊した。自分たちのいるところに初めて爆弾が落ちてきたときには、多くの男性がそうであるように、皆で泣き叫んだという。そのうちの1人であるジーナ・モロゾワは、カルパチア山脈で足を爆弾で吹き飛ばされて亡くなり、仲間たちによって埋葬された。その後にもう2人も怪我を負い、またスミルノワも負傷したことがきっかけで、女性であることが発覚したのだった。
彼女のエピソードは、ナチス・ドイツが発禁としたマグヌス・ヒルシュフェルトの『世界大戦の性の歴史』(1930年)にも取り上げられている。
脚注
[編集]- ^ Абашева Ж. В. (2014). “Участие женщин в воинских формированиях российской армии. в период Первой Мировой войны.”. Метаморфозы истории 5: 29 .
参考文献
[編集]- Hirschfeld, Magnus (1930). The Sexual History Of The World War (revised edition 1946). Cadillac Publishing. p.100.
- Jones, David E. (2000). Women Warriors: A History. Washington D.C.: Brassey's. p.134. ISBN 1-57488-206-6
- Salmonson, Jessica Amanda (1991). The Encyclopedia of Amazons. Paragon House. p.236. ISBN 1-55778-420-5
- “Young Girls Fighting on the Russian Front”. Current History. (May 1916) 6 March 2014閲覧。, pp. 365–67. - この記事ははじめロシアの新聞ノーボエ・ブレーミャ紙に掲載され、その後にロンドン・タイムス紙、さらにニューヨーク・タイムズの雑誌であるカレント・ヒストリーに掲載された