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セイジ (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セイジ -陸の魚-から転送)
セイジ
著者 辻内智貴
発行日 日本の旗 2002年2月19日(単行本)
日本の旗 2008年8月7日(文庫本)
発行元 筑摩書房 / 光文社文庫
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 単行本
文庫本
ページ数 185(単行本)
231(文庫本)
公式サイト http://www.chikumashobo.co.jp/
https://www.kobunsha.com/
コード ISBN 4-480-80364-5(単行本)
ISBN 978-4-334-74457-1(文庫本)
ウィキポータル 文学
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セイジ』は、辻内智貴による日本の小説単行本2002年2月19日筑摩書房から刊行され、2008年8月7日光文社文庫より文庫化された。また、2012年には『セイジ -陸の魚-』(セイジ りくのさかな)として映画化された。

概要

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表題作「セイジ」と「竜二」の中編小説2編から成る作品。2作ともに社会にうまく順応できない男の半生がその友人の視点から描かれている。単行本として刊行される前の1999年には第15回太宰治賞最終候補作となった作品で[1]2004年日本出版販売が中心となって取り組まれた「ベストセラー発掘プロジェクト」に選ばれ書店での積極的な店頭展開が行なわれたことから、初版7000部だったところ、累計10万部を突破したベストセラーとなった[2][3]

あらすじ

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「セイジ」
学生最後の夏、「僕」は自転車旅行の途中、国道475号線沿いのドライブイン「HOUSE475」で、ただ純粋で不器用に生きる店主・セイジに出会う。そこで、寡黙に人間の生死についてを考えるセイジと個性豊かな常連客たちに惹かれた「僕」は、住み込みで働きながらセイジのことを観察するようになる。だが、その矢先、平和な日常を一瞬で吹き飛ばしてしまう凄惨な事件が起こる。
「竜二」
ある日、「私」は偶然幼馴染みの竜二と再会する。だが、兄のことを尊敬しつつも常に兄に敵わないことにプレッシャーを感じていた40歳の竜二は定職に就かず鬱々とした生活を送っていた。

登場人物

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「セイジ」
  • 「僕」 - 大学4年生の夏、自転車旅行の途中でセイジらと出会う。
  • セイジ - ドライブイン「HOUSE475」の雇われ店長。
  • 翔子 - 「HOUSE475」のオーナー。夫とは別居中。
「竜二」
  • 「私」 - 竜二の幼馴染み。20年ぶりに偶然竜二と出会う。
  • 竜二 - 40歳になっても定職に就かずに生きる男。
  • 高志 - 竜二の4歳年上の兄。

映画

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セイジ -陸の魚-
FISH on LAND
監督 伊勢谷友介
脚本 龜石太夏匡
伊勢谷友介
石田基紀
原作 辻内智貴
製作総指揮 木下直哉
出演者 西島秀俊
森山未來
裕木奈江
津川雅彦
音楽 渋谷慶一郎
撮影 板倉陽子
編集 西尾光男
製作会社 キノフィルムズ
配給 ギャガ / キノフィルムズ
公開 日本の旗 2012年2月18日
大韓民国の旗 2012年3月29日
上映時間 108分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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セイジ -陸の魚-』(英題:FISH on LAND[4])の題名で2012年2月18日に公開された。主に俳優として活動している伊勢谷友介の監督作品第2作。伊勢谷にとっては監督デビュー作『カクト』(2003年公開)以来の監督作品となる。2010年9月から同年10月中旬まで撮影が行われ[5]、全国公開前の2011年10月27日には第24回東京国際映画祭にて特別招待作品として上映された[4]PG-12指定作品。主演は西島秀俊

2012年3月29日に韓国で公開されたほか、5月2日 - 6日のニッポン・コネクションドイツ)、6月の第14回台北映画祭台湾)で上映される予定である[6]

キャスト

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スタッフ

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  • 監督:伊勢谷友介
  • 脚本:龜石太夏匡、伊勢谷友介、石田基紀
  • 製作総指揮:木下直哉
  • エグゼクティブプロデューサー:西尾武信
  • プロデューサー:龜石太夏匡、武部由実子、石田基紀
  • 撮影:板倉陽子
  • 美術:都築雄二、舩木愛子
  • 衣装:澤田石和寛
  • 音楽:渋谷慶一郎
  • 編集:西尾光男

楽曲

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  • イメージソング:渋谷慶一郎 feat.太田莉菜「サクリファイス」[7]

関連商品

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Sacrifice Soundtrack for Seiji “Fish on Land” Keiichiro Shibuya+V.A.
2012年2月15日、ATAKより発売。
参加アーティスト:渋谷慶一郎、OVAL 、ミカ・ヴァニオ(ex. Pan sonic)、evala、Ametsub、真鍋大度、原摩利彦、永井聖一(相対性理論
  1. Keiichiro Shibuya / Sacrifice Seiji “Fish on Land” Opening
  2. Ametsub / Cycle
  3. evala / Beginning
  4. Keiichiro Shibuya + Marihiko Hara / Chord
  5. Daito Manabe / Triangulate
  6. evala / Recall
  7. Oval / Two
  8. evala / Water
  9. Keiichiro Shibuya / Raveling
  10. Keiichiro Shibuya / Act of Love
  11. Keiichiro Shibuya + evala / Reversing
  12. evala / Problem
  13. Marihiko Hara / 8mm
  14. Keiichiro Shibuya + Seiichi Nagai / Blue Guitar
  15. Mika Vainio / Crash
  16. Oval / Progress
  17. Ametsub / Rising
  18. Keiichiro Shibuya / A Fish on Land
  19. Keiichiro Shibuya + evala / Forest
  20. Marihiko Hara / Chant
  21. evala / Conflict
  22. Keiichiro Shibuya / Storm
  23. Keiichiro Shibuya / Sacrifice Piano Solo Version Seiji “Fish on Land” Ending

脚注

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  1. ^ 作家の読書道:第39回 辻内智貴
  2. ^ きらら from BookShop小学館「きらら」2005年8月号)
  3. ^ 書店・取次・出版社 情報共有が生むベストセラー(読売ADレポートojo、2007年11月号)
  4. ^ a b 第24回東京国際映画祭ホームページ より。
  5. ^ 伊勢谷友介監督作『セイジ-陸の魚-』キャスト発表!!(CINEMA TOPICS ONLINE、2010年12月10日) より。
  6. ^ 「セイジ 陸の魚」が海外でも上映決定!”. 映画「セイジ 陸の魚」オフィシャルサイト (2012年3月19日). 2012年3月29日閲覧。
  7. ^ 渋谷慶一郎+太田莉菜、新作ポップソングに菊地成孔も参加ナタリー、2011年12月26日)

外部リンク

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