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スレイヴス・アンド・マスターズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディープ・パープル > ディープ・パープルの作品 > スレイヴス・アンド・マスターズ
『スレイヴス・アンド・マスターズ』
ディープ・パープルスタジオ・アルバム
リリース
録音 フロリダ州オーランド Greg Rike Productions
コネチカット州ノーウォーク Sountec Studios Inc.ニューヨーク Power Station
ジャンル ハードロック
時間
レーベル BMG
プロデュース ロジャー・グローヴァー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(スイス[1]
  • 12位(スウェーデン[2]
  • 16位(ノルウェー[3]
  • 17位(日本[4]
  • 23位(ドイツ[5]
  • 28位(オーストリア[6]
  • 45位(イギリス[7]
  • 72位(オランダ[8]
  • 87位(アメリカ[9]
  • ディープ・パープル アルバム 年表
    ノーバディーズ・パーフェクト
    (1988年)
    スレイヴス・アンド・マスターズ
    (1990年)
    紫の聖戦
    (1993年)
    テンプレートを表示

    スレイヴス・アンド・マスターズ[10]』(Slaves and Masters)は、ディープ・パープル1990年に発表した通算13作目、再結成後としては3作目、ジョー・リン・ターナーが在籍した第6期の唯一のスタジオ・アルバムである。BMG移籍後の初アルバムである。

    解説

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    経緯

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    1984年に第2期のメンバーの再結集によって始動した第5期ディープ・パープルは、1989年にイアン・ギランを解雇。彼等はギランの後任にサバイバージミ・ジェイミソンを迎えようとしたが、ジェイミソンのマネージメントに断られてしまった[11]。その後、オーディションを行なってテリー・ブロックを合格させるが、結局ブロックは正式加入せず。最終的には、元レインボーライジング・フォースジョー・リン・ターナーとセッションを行ない、1989年10月に正式メンバーに迎えた[11]

    アルバム未収録曲

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    本作のレコーディング・セッションで録音された曲のうち、アルバムに収録されなかった「Fire, Ice & Dynamite」は、1990年公開のアメリカ映画サマー・シュプール』(原題:Fire, Ice & Dynamite)のサウンドトラックで使用された[12]。「スロウ・ダウン・シスター」はシングル「ラヴ・コンクァーズ・オール」のカップリング曲として発表された[13]。日本では、2008年発売の再発CD(BVCM-35350)で、「スロウ・ダウン・シスター」がボーナス・トラックとして追加収録された。

    評価

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    イギリスでは、再結成後に発表された前2作のスタジオ・アルバム『パーフェクト・ストレンジャーズ』(1984年)や『ハウス・オブ・ブルー・ライト』(1987年)ほどの成功は収められず、全英アルバムチャートのトップ10入りを逃し、チャート・インも2週だけで終わった[7]。アメリカではBillboard 200で87位に達したが、ディープ・パープルは本作を最後に、全米アルバム・チャートのトップ100から遠ざかっている[9]

    シングル「キング・オブ・ドリームス」は全英70位、「ラヴ・コンクァーズ・オール」は全英57位に達した[7]。また、アメリカ『ビルボード』誌のメインストリーム・ロック・チャートでは「キング・オブ・ドリームス」が6位、「ファイア・イン・ザ・ベースメント」が20位に達した[9]

    収録曲

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    特記なき楽曲はメンバー5人の共作。

    1. キング・オブ・ドリームス - King of Dreams (Ritchie Blackmore, Roger Glover, Joe Lynn Turner) - 5:29
    2. ザ・カット・ランズ・ディープ - The Cut Runs Deep - 5:42
    3. ファイア・イン・ザ・ベースメント - Fire in the Basement - 4:43
    4. トゥルース・ハーツ - Truth Hurts (R. Blackmore, R. Glover, J. L. Turner) - 5:14
    5. ブレックファースト・イン・ベット - Breakfast in Bed (R. Blackmore, R. Glover, J. L. Turner) - 5:17
    6. ラヴ・コンクァーズ・オール - Love Conquers All (R. Blackmore, R. Glover, J. L. Turner) - 3:47
    7. フォーチュンテラー - Fortuneteller - 5:49
    8. トゥー・マッチ・イズ・ノット・イナフ - Too Much Is Not Enough (J. L. Turner, Bob Held, Al Greenwood) - 4:17
    9. ウィキッド・ウェイズ - Wicked Ways - 6:35

    日本盤再発CDボーナス・トラック

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    1. スロウ・ダウン・シスター - Slow Down Sister (R. Blackmore, R. Glover, J. L. Turner) - 5:56

    参加ミュージシャン

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    その後

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    第6期ディープ・パープルは本作発表に伴うツアーの終了後、結成25周年を記念する新作の製作に取り掛かった。しかしブラックモア以外のメンバーとターナーとの間で音楽性の違いや不仲が表面化。ターナーは制作終了を待たずに1992年脱退し、第6期は本作だけで終了した。

    ターナーはグレン・ヒューズ[注釈 1]と結成したヒューズ/ターナーのライヴで、本作収録曲「キング・オブ・ドリームス」を披露した。2002年5月の東京公演での音源は、ライヴ・アルバム『ライヴ・イン・トーキョー』に収録された[14]

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 第3期と第4期のメンバー(ベース、ヴォーカル)。

    出典

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