ストリートコア
『ストリートコア』 | ||||
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ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | パンク・ロック、オルタナティヴ・ロック、インディー・ロック | |||
レーベル | ヘルキャット・レコード | |||
プロデュース |
マーティン・スラットリー、スコット・シールズ リック・ルービン(#6) ダニー・セイバー(#7) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス アルバム 年表 | ||||
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『ストリートコア』(Streetcore)は、ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスが2003年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。ストラマーは本作が完成する前の2002年12月22日に死去しており、遺作として発表された。
背景
[編集]ストラマーとザ・メスカレロスは、2002年2月にロンドンの2KHZスタジオでジャム・セッションを行い、曲作りを開始した[6]。また、「ロング・シャドー」とボブ・マーリーのカヴァー「リデンプション・ソング」は4月にリック・ルービンの自宅でレコーディングされており[6]、ルービンは「リデンプション・ソング」のプロデュースと演奏に参加した。「ロング・シャドー」はジョニー・キャッシュと共演したこともあるスモーキー・ホーメルがストラマーと共作・共演した曲で、元々はキャッシュに提供するために作られた[6]。「リデンプション・ソング」は、キャッシュとストラマーが共演した音源も存在し、キャッシュの名義で発売されたボックス・セット『Unearthed』(2003年)に収録された。
「シルヴァー・アンド・ゴールド」は、ボビー・チャールズが「ビフォア・アイ・グロウ・トゥー・オールド」というタイトルで発表した曲を改題したカヴァーで[7]、この曲は前作『グローバル・ア・ゴー・ゴー』のレコーディングが行われていた2000年10月に録音されたものである[8]。
2002年12月にはウェールズのロックフィールド・スタジオでレコーディングを続けるが、同月にストラマーが死去。ザ・メスカレロスのメンバーであるマーティン・スラットリーとスコット・シールズは、ストラマーが残したメモを元にして本作を完成させた[6]。
本作は日本で先行発売され[9]、日本盤CDにはライヴ音源4曲がボーナス・トラックとして追加収録された。イギリスでは、これら4曲は2003年10月3日にシングルCD「コマ・ガール」のカップリング曲として発表された[10][11]。
反響・評価
[編集]本作は全英アルバムチャートで50位に達し、本作からの第1弾シングル「コマ・ガール」は全英33位[3]、第2弾シングル「リデンプション・ソング/アームズ・アロフト」は全英46位に達した[3]。アメリカでは、ストラマーのソロ・プロジェクトのアルバムとしては初めてBillboard 200入りを果たして最高160位に達し、ビルボードのインディペンデント・アルバム・チャートでは11位に達した[5]。
本作は評論家にも高く評価された。デイヴ・シンプソンは2003年10月17日付の『ガーディアン』に掲載されたレビューで満点の5点を付け、「ジョー・ストラマーは、自分の遺作が感傷的に批評されることを嫌うだろうが、その必要はない」「彼の作品としてはザ・クラッシュの『ロンドン・コーリング』以来の傑作」と評した[12]。また、Thom Jurekはallmusic.comにおいて「メスカレロスの以前の作品が、幅広いワールド・ミュージックやフォークに根ざしてロック色を加味したのに対し、『ストリートコア』はロックン・ロールと徹底的にヘヴィなレゲエに絞り込まれている」「『ロンドン・コーリング』以降の彼の作品としては最も優れており、最も凝縮された作品」と評している[7]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はジョー・ストラマー、マーティン・スラットリー、スコット・シールズ、サイモン・スタッフォード、ルーク・バレンの共作。
- コマ・ガール "Coma Girl" (Joe Strummer, Martin Slattery, Scott Shields) – 3:48
- ゲット・ダウン・モーゼス "Get Down Moses" – 5:05
- ロング・シャドー "Long Shadow" (J. Strummer, Smokey Hormel) – 3:34
- アームズ・アロフト "Arms Aloft" – 3:46
- ラムシャックル・デイ・パレード "Ramshackle Day Parade" – 4:00
- リデンプション・ソング "Redemption Song" (Bob Marley) – 3:28
- オール・イン・ア・デイ "All in a Day" (J. Strummer, Danny Saber) – 4:52
- バーニン・ストリーツ "Burnin' Streets" (J. Strummer, M. Slattery, S. Shields) – 4:32
- ミッドナイト・ジャム "Midnight Jam" – 5:47
- シルヴァー・アンド・ゴールド "Silver and Gold " (Bobby Charles, Dave Bartholomew, Antoine Domino) – 2:38
日本盤ボーナス・トラック
[編集]- ザ・ハーダー・ゼイ・カム(ライヴ) "The Harder They Come" (Jimmy Cliff) – 3:23
- ア・メッセージ・トゥ・ユー、ルーディー(ライヴ) "A Message to You, Rudy" (Dandy Livingstone) – 5:03
- ヤラ・ヤラ(ライヴ) "Yalla Yalla" (J. Strummer, Richard Norris, Pablo Cook) – 6:53
- 電撃バップ(ライヴ) "Blitzkrieg Bop" (Ramones) – 3:24
他メディアでの使用例
[編集]「ラムシャックル・デイ・パレード」は、フランス映画『潜水服は蝶の夢を見る』(2007年公開)のサウンドトラックで使用された[13]。
カヴァー
[編集]- アームズ・アロフト
- パール・ジャム - ライヴ・アルバム『ライヴ・オン・テン・レッグス』(2011年)に2010年のライヴ音源を収録。
参加ミュージシャン
[編集]- ジョー・ストラマー - ボーカル、ギター
- スコット・シールズ - ギター、アコースティック・ギター、スライドギター、ベース、ドラムス、パーカッション、ハーモニカ、バッキング・ボーカル
- マーティン・スラットリー - オルガン、シンセサイザー、ピアノ、メロトロン、ギター、ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル
- サイモン・スタッフォード - ベース、コルネット、トロンボーン、ギター、チェロ、バッキング・ボーカル
- ルーク・バレン - ドラムス、ドラム・ループ、コンガ
アディショナル・ミュージシャン
- ピーター・スチュワート - バッキング・ボーカル(#1, #8)
- スモーキー・ホーメル - ボーカル(#3, #6)、ギター(#6)
- ベンモント・テンチ - ハーモニウム(#6)
- リック・ルービン - ピアノ(#6)
- ジョシュ・フリース - ドラムス(#7)
- タイモン・ドッグ - ヴァイオリン(#10)
脚注
[編集]- ^ a b ORICON STYLE
- ^ Streetcore: Amazon.co.uk: Music
- ^ a b c JOE STRUMMER songs and albums | full Official Chart History
- ^ lescharts.com - Joe Strummer & The Mescaleros - Streetcore
- ^ a b “Joe Strummer - Awards”. AllMusic. 2016年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月22日閲覧。
- ^ a b c d 日本盤CD(EICP 284)ライナーノーツ(クリス・サレウィッツ、2003年7月)
- ^ a b Streetcore - Joe Strummer, Joe Strummer & the Mescaleros : AllMusic - Review by Thom Jurek
- ^ 日本盤CD(EICP 284)ライナーノーツ(日高正博)
- ^ 日本盤初回CD(EICP 284)帯
- ^ Coma Girl CD1 : Amazon.co.uk: Music
- ^ Coma Girl CD2: Amazon.co.uk: Music
- ^ CD: Joe Strummer and the Mescaleros, Streetcore | Music | The Guardian - 2012年9月1日閲覧
- ^ Le scaphandre et le papillon (2007) - Soundtracks - IMDb.com