スターバト・マーテル (楽曲)
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スターバト・マーテルもしくは聖母哀傷(ラテン語: Stabat Mater)は、ローマ・カトリック教会の、おそらくヤコポーネ・ダ・トーディ作詩とされる13世紀のセクエンツァ「スターバト・マーテル」に曲付けされた楽曲に類型的に付けられる題名である。スターバト・マーテルに曲を付けた作曲家は600人以上と言われる[1]。
現在広く知られる作曲家およびその作品に次のようなものがある(年代順)。
- ジョスカン・デ・プレ(16世紀)
- ペドロ・デ・エスコバール(16世紀)
- オルランド・ディ・ラッソ(1585年)
- ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1590年)[2]
- マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1670年)
- エマヌエーレ・アストルガ(1707年)
- アントニオ・ヴィヴァルディ - 『スターバト・マーテル (ヴィヴァルディ)』(1712年)
- アレッサンドロ・スカルラッティ(1724年)
- ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ - 『スターバト・マーテル (ペルゴレージ)』(1736年)
- フランティシェク・イグナツ・トゥーマ(1750年)
- フランツ・ヨーゼフ・ハイドン - 『スターバト・マーテル (ハイドン)』(1767年)
- ルイジ・ボッケリーニ(1781年)
- フランツ・シューベルト(1815年・16年)
- ジョアキーノ・ロッシーニ - 『スターバト・マーテル (ロッシーニ)』(1841年)
- フランツ・リスト - オラトリオ『キリスト』(1862-67年)の第3曲はイエスを生んだ後のマリアの喜びを歌った「Stabat Mater speciosa」になっている[3]。
- シャルル・グノー(1867年)
- アントニン・ドヴォルザーク - 『スターバト・マーテル (ドヴォルザーク)』(1877年)
- ヨーゼフ・ラインベルガー(1890年)
- ジュゼッペ・ヴェルディ(1898年)- 『聖歌四篇』第2曲
- コダーイ・ゾルターン(1898年)
- チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1906年)
- カロル・シマノフスキ -『スターバト・マーテル(シマノフスキ)』(1926年) - 世俗語(ポーランド語訳)に曲付けされている。
- レノックス・バークリー(1947年)
- フランシス・プーランク - 『スターバト・マーテル (プーランク)』(1950年)
- クシシュトフ・ペンデレツキ(1962年) - のち「ルカ受難曲」に編入されるが、単独で演奏される機会も多い。
- アルヴォ・ペルト - 『スターバト・マーテル (ペルト)』(1985年)
- トロン・クヴェルノ(1991年)
- カール・ジェンキンス(2007年)
脚注
[編集]- ^ Hans van der Velden, “Why a Stabat Mater Website?”. The Stabat Mater, a musical journey. 最終閲覧2008年11月2日。
- ^ リヒャルト・ワーグナーが強弱記号を付けた校訂譜を出版している。
- ^ Stabat Mater Speciosa, The Ultimate Stabat Mater Website
外部リンク
[編集]- The Ultimate Stabat Mater Website: a musical journey through the ages (英語):判明しているスターバト・マーテルへ曲付けした作曲家の一覧、テキストおよび対訳、論文リストなど。