スズサイコ
表示
スズサイコ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年7月 福島県会津地方
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Vincetoxicum pycnostelma Kitag.[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
スズサイコ(鈴柴胡) |
スズサイコ(鈴柴胡、学名: Vincetoxicum pycnostelma )はキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)カモメヅル属の多年草[1]。
特徴
[編集]地表から真っ直ぐに立ち上がる草で、高さは40から100センチメートル程度。葉は長さ7から9cm、幅5から15mmの披針形で対生、斜め上に向かって伸びる。葉にはやや厚みがあってつやがある。
花期は6から7月頃。茎の上部の葉腋から柄がでて、その先に集散状に花序を出し、径1cm程度の緑茶色の星型の花がつく。花弁はほぼ水平に開出する。
花が終わると径7mm、長さ5から7cm程度の、ガガイモ科特有の袋果(実)をつける。稀に花茎に対し二股状に袋果がつく。秋に袋果が割れ、種髪(毛束)をつけた種子がはじける。
分布と生育環境
[編集]北海道、本州、四国、九州の山地や平地の草原に稀に見られる。その姿は、チガヤの草原などではその葉と紛れやすい。
なお、この属の植物の多くは蔓植物であり、一部に直立する草があるが、日本産のものでは他のものは幅広い葉を持ち、いかにも双子葉植物です、という顔をしているのに対して、この種はよく見ればちゃんとこの属の特徴を示すものの、ちょっと実には細長い茎と葉が上に伸びる点、異彩を放っている。上記のように野外ではなかなか目につきにくく、花や実が付いたときは妙に目を引く不思議な植物である。
Status
[編集]準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
2007年8月レッドリスト。以前の環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)
ギャラリー
[編集]-
袋果をつけはじめたスズサイコ
近縁種
[編集]- イヨカズラ(伊予葛、学名:Vincetoxicum japonicum )
- クサタチバナ(草橘、学名:Vincetoxicum acuminatum )
- コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓、学名: Vincetoxicum sublanceolatum )
- シロバナカモメヅル(白花鴎蔓、学名: Vincetoxicum sublanceolatum var. macranthum )
- タチガシワ(立柏、学名:Vincetoxicum magnificum )
- フナバラソウ(舟腹草、学名:Vincetoxicum atratum )
- ロクオンソウ(鹿苑草、学名:Vincetoxicum amplexicaule )
脚注
[編集]- ^ a b c d e 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Vincetoxicum pycnostelma Kitag.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年5月31日閲覧。