スイス国鉄E3/3形蒸気機関車
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スイス国鉄E3/3形蒸気機関車 | |
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基本情報 | |
運用者 | スイス連邦鉄道 |
製造所 | SLM |
車両番号 | 8451 - 8533 |
製造年 | 1902年 - 1915年 |
製造数 | 83両 |
引退 | 1960年 |
主要諸元 | |
軸配置 | C |
軌間 | 1,435 mm |
全長 | 8,715 mm |
空車重量 | 26.2 t |
運転整備重量 | 34.0 - 34.9 t |
固定軸距 | 2 × 3,310 mm |
動輪径 | 1,040 mm |
シリンダ数 | 2気筒 |
シリンダ (直径×行程) | 360 mm × 500 mm |
ボイラー圧力 | 12気圧 |
火格子面積 | 1.17 - 1.20 m2 |
全伝熱面積 | 56.5 - 63.1 m2 |
燃料 | 石炭 |
燃料搭載量 | 1.7 t |
水タンク容量 | 4.2 m3 |
定格速度 | 45 - 50 km/h |
定格出力 | 350 - 500馬力 |
スイス国鉄E3/3形蒸気機関車(スイスこくてつE3/3がたじょうききかんしゃ)は、スイス連邦鉄道(スイス国鉄)の入換用蒸気機関車である。1902年から1915年にかけてスイス国内のスイス・ロコモティブ・アンド・マシン・ワークス(SLM)にて8451 - 8533号機の計83台が製造された。黒いボイラーに黄あるいは真鍮色の装飾を施していたことから、Tigrli(日本語で"トラ")の愛称で知られている。この機関車は、1960年まで営業運転されていた。
歴史
[編集]1896年、スイス中央鉄道 (SCB) の依頼より試作品の開発が始まり、1901年に運用が開始された。1902 - 1903年に、スイス連邦鉄道の前身であるスイス東北鉄道 (NOB) 、スイス中央鉄道 (SCB) 、ジュラ−シンプソン鉄道 (JS) にて使用され、各駅の入替え作業に使用された。第二次世界大戦期には、石炭が不足していた事もあり、同形の8521, 8522が1942年に蒸気電気両用機関車に改造された。1960年、スイス連邦鉄道から撤退後、他の私鉄あるい工業プラントに転用された。数台の機関車が歴史的車両として保存されている。
機関車の発展
[編集]連番 | 年 | 改造および交換 |
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8459 | — | 伝熱面積を減少 |
8471 | — | ウェスティングハウスにて車枠、ブレーキを設置 重量が1.4t増加 |
8480 | — | 車距を3120mmから3320mmへ拡張、前の覆いを削り、ボイラーと運転室を延長 |
8486 | — | 入換に必要な前ステップと手すりを設置 |
— | 1907 | 偏心ブレーキを前輪・中輪に設置 |
8471-8481, 8494, 8495, 8511-8518, 8526, 8528, 8529 |
ウェスティングハウスのブレーキ設置 | |
8519-8523 | — | ブレーキコントロールを装備 |
8459, 8460, 8471-8481, 8488-8495, 8503-8505, 8513, 8524, 8525, 8528, 8529 |
— | 速度計設置 最高運転速度を50km/hに向上 |
— | 1935 | 機関車の操作を簡略化する作業を実施した |
すべての機関車には、砂撒き器が装備されていた。第二次世界大戦中に、アセチレンを燃料に出来るよう改造されたが、その後元に戻された。
保守拠点
[編集]車両数の多さから、車両の保守整備は車番のグループごとに複数の担当工場が指定された。
地域区分 | 車両番号 | 保守工場 |
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I | 8456–8462, 8491–8493, 8503–8505, 8524, 8525 | イベルドン |
II | 8451–8455, 8463–8470, 8482–8488, 8496-8500, 8506–8513 | オルテン |
III | 8471–8475, 8489–8490, 8514–8518, 8526-8527, 8531–8533 | チューリッヒ |
IV | 8476–8481, 8494–8495, 8528–8530 | ロールシャッハ |
V | 8501, 8502, 8519–8523 | ベリンツォーナ |
参照書籍
[編集]- Alfred Moser, "75 let Triengen Sursee železnice", oficiální pamětní publikace, Daniel Zumbühl, Verlag Ernst B. Leutwiler, Curych, 1987