ジークフリート・ギーディオン
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ジークフリート・ギーディオン(Sigfried Giedion[1]、1888年8月14日 - 1968年4月10日)は、スイスの建築史家、都市史家、建築評論家、美術評論家、建築及び都市の研究者。
スイス・レングナウ生まれ。スイスとドイツで教育を受ける。工学を当初専攻後にミュンヘン大学に進学し美術史を専攻、ハインリヒ・ヴェルフリンに学ぶ。1922年に博士号取得。1928年結成の近代建築国際会議CIAMに参画し、最終の1956年の第10回まで、同会書記長を務める。
1938年、ハーバード大学に客員として招かれ、チャールズ・エルオット・ノートン記念講演を行う。このときの講義録とゼミナール記録をまとめたものが代表作『空間・時間・建築』である。その後も1941年から1945年まで引き続き訪米して講義を行う。
1946年から、スイス連邦工科大学ETHの教授に就任。この間もアメリカ合衆国、マサチューセッツ工科大学MITの客員教授を務める。 1968年に死去。
著書
[編集]- Spätbarocker und romantischer Klassizismus,München,1922年(18世紀末期と19世紀初頭との比較考証,学位論文)
- Bauen in Frankreich, Bauen in Eisen, Bauen in Eisenbeton, Leipzig: Klinkhardt & Biermann,1928(『空間・時間・建築』の第3章の基調)
- Walter Gropius,Paris,1931(ワルター・グロピウスの作品集,1954年版の前身)
- Space,Time and Architecture,Harvard University Press,Cambridge 1941,(イタリア語版,1953;日本語版『空間・時間・建築』1955;ドイツ語版 1965)
- Mechanization Takes Command,a Contribution to anonymous history,0xford Univers Press,New York,1948.
- A Decade of Contemporary Architecture,Zurich.1954(CIAMの第6回会議の報告と1937-1947年の世界各国の近代建築の作品譜)
- Walter Gropius Work and Teamwork,Reinhold Pub.New York,1954(ワルター・グロピウスの作品集).
- Architektur und Gemeinschaft,Rowohlts Deutsche Enzyklopaedie,Vol.18,Hamburg,1955(英語版1958;日本語版『現代建築の発展』生田勉・樋口清訳,みすず書房,1961).
- The Eternal Present,Vol.1 The Eeginningsof Art,Pantheon,New York.1962(日本語版『永遠の現在=美術の起源 - 不変と変化に関する一考察』江上披見・木村重信訳,東京大学出版会,1968)
脚注
[編集]- ^ しばしば、Siegfried Giedion とミススペルされる。