ジョン・カーク・タウンゼント
ジョン・カーク・タウンゼント(John Kirk Townsend、1809年8月10日 - 1851年2月6日)はアメリカ合衆国の博物学者である。北アメリカの鳥類の収集を行った。
略歴
[編集]フィラデルフィアでクエーカーの家に生まれた。兄弟に"Life In the Insect World" を出版したメアリー・タウンゼントや、フィラデルフィア婦人奴隷反対協会(Philadelphia Female Anti-Slavery Society)から"Anti-Slavery Alphabet" をメアリーとともに発表したハンナ・タウンゼントがいる[1]。医師、薬剤師の訓練を受けるが、博物学に興味を持ち、鳥類の収集を始めた。133年にハーバード大学植物園の学芸員のトーマス・ナトールに招かれ、翌年、実業家のナサニエル・ワイス(Nathaniel Jarvis Wyeth)が組織したロッキー山脈と太平洋に挟まれる地域の科学探検隊に、ワイスとともに参加した。1835年から1836年の間、まだ未開の後であったバンクーバーの砦に軍医として残り、動物のコレクションを作り上げた。
1939年に旅行記、"Narrative to a Journey Across the Rocky Mountains to the Columbia River"を執筆した。
1840年に"Ornithology of the United States of North America" を編集、出版し、タウンゼントのコレクションはジョン・ジェームズ・オーデュボンによって当時出版が行われていた『アメリカの鳥類』の最終巻に取り上げられた。哺乳動物のコレクションは、オーデュボンとバックマン(John Bachman)の『北アメリカの4足動物』("Viviparous Quadrupeds of North America")で記載された [2]。
タウンゼント収集し、新種とされた動物には、Charadrius montanus(チドリ科)、Chaetura vauxi(アマツバメ科)、Calcarius ornatus(ホオジロ科、アカエリツメナガホオジロ)、Setophaga nigrescens(アメリカムシクイ科)、Setophaga townsendi) (アメリカムシクイ科)などの鳥類やリス科のTamiasciurus douglasiiなどがある[3]。
参考文献
[編集]- ^ "Early American Nature Writers: A Biographical Encyclopedia," by Daniel Patterson, Roger Thompson, J. Scott Bryson, 2008
- ^ Audubon, John James, Birds of America, 1827 to 1838
- ^ Bachman, J. (1839) Archived 2009-01-07 at the Wayback Machine. Description of several new Species of American quadrupeds. Journal of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia, 8, 57-74.