ジョナサン・ブロクストン

ジョナサン・ブロクストン
*Jonathan Broxton*
	ロイヤルズ時代(2012年5月26日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ジョージア州オーガスタ
生年月日	1984年6月16日（40歳）
身長; 体重	6' 4" ＝約193 cm; 305 lb ＝約138.3 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2002年 MLBドラフト2巡目(全体60位)でロサンゼルス・ドジャースから指名
初出場	2005年7月29日セントルイス・カージナルス戦
年俸	$3,750,000（2016年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	バーク・カウンティ高等学校（英語版）; ロサンゼルス・ドジャース (2005 - 2011); カンザスシティ・ロイヤルズ (2012); シンシナティ・レッズ (2012 - 2014); ミルウォーキー・ブルワーズ (2014 - 2015); セントルイス・カージナルス (2015 - 2017);
国際大会
代表チーム	アメリカ合衆国
WBC	2009年
	この表について

ジョナサン・ロイ・ブロクストン（Jonathan Roy Broxton, 1984年 6月16日 - ）は、アメリカ合衆国・ジョージア州オーガスタ出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。現在は、フリーエージェント（FA）。

経歴

プロ入りとドジャース時代

バーク・カウンティ高等学校（英語版）3年生時に9勝2敗・防御率1.21・74イニングで134奪三振の成績を収め、2002年のMLBドラフト2巡目（全体60位）でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入り。

入団後は2002年からはマイナーリーグで先発投手として投げ、通算でイニングを上回る奪三振率を記録。2005年にメジャーに初昇格するが、この年は14試合の登板にとどまる。翌2006年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズからのスタートとなったが、リリーフ11試合で防御率0.00の好成績やランス・カーターの不調に伴い、5月1日にメジャーに昇格する^[2]。ここでも安定感のある投球をし、ヤンシー・ブラゾバンの故障などもあったためクローザーの斎藤隆へつなぐセットアッパーとしての地位を確立する。

2007年もルディ・シアネスやジョー・ベイメルらと共に、クローザーの斎藤へと繋ぐセットアッパーとして83試合に登板し、リーグ5位となる32ホールドを記録。82投球回で、この年のリリーバーの奪三振数2位となる99三振をマーク。また、昨シーズンの7月からこの年の8月にかけて、球団記録（1958年にロサンゼルス移転以降）となる96.2イニング連続被本塁打なしを樹立^[3]。

2008年のオールスター開催後に斎藤隆が故障者リスト入りとなり、ブロクストンがクローザーとして起用されることになった。クローザーとして3敗を喫したが、ジョー・トーリ監督はクローザーとして起用し続け^[4]、自己最多の14セーブを記録。

2009年開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に、アメリカ合衆国代表の一員として出場。シーズンでは、自己最多の36セーブ、114奪三振を記録し、オールスターにも初選出された。

2010年も2年連続でのオールスター出場を果たしたが、後半戦は防御率7.13と不振に陥った。

2011年は肘や肩の故障もあり、14試合の登板に留まった。オフにFAとなった。

ロイヤルズ時代

2011年11月29日にカンザスシティ・ロイヤルズと1年400万ドルで契約を結んだ^[5]。

レッズ時代

2012年 7月31日にマイナー投手2名とのトレードで、シンシナティ・レッズに移籍した。移籍後は主にアロルディス・チャップマンに繋ぐセットアッパーを務めた。オフにFAになったが、11月28日に3年2100万ドルでレッズと再契約した^[6]。

ブルワーズ時代

2014年 8月31日に後日発表選手2名とのトレードで、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍^[7]。

カージナルス時代

2015年 7月31日にマリック・コリーモアとのトレードで、セントルイス・カージナルスへ移籍^[8]。11月2日にFAとなった^[9]が、12月10日に2年750万ドルで再契約した^[10]。

2016年は1年間カージナルスに所属し66試合に登板したが、4勝2敗、防御率4.30に終わった。

2017年 5月31日に自由契約となった^[11]。

投球スタイル

体重は140キロ近い巨体から、最速103mph^[12](約165.8km/h)のフォーシーム・ツーシーム・スライダーを投げる。本塁打を浴びるのを避けるため、外角一辺倒の攻めをすることで知られている^[13]。そのため、リック・ハニカット投手コーチの勧めで、ツーシームを習得した^[13]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	失点	自責点	防御率	W H I P
2005	LAD	14	1	0	0	1	1.000	68	13.2	13	0	12	2	1	22	2	11	9	5.93	1.83
2006		68	4	1	3	12	.800	320	76.1	61	7	33	6	1	97	7	25	22	2.59	1.23
2007		83	4	4	2	32	.500	334	82.0	69	6	25	3	1	99	4	30	26	2.85	1.15
2008		70	3	5	14	13	.375	285	69.0	54	2	27	5	3	88	3	29	24	3.13	1.17
2009		73	7	2	36	1	.778	300	76.0	44	4	29	1	1	114	2	24	22	2.61	0.96
2010		64	5	6	22	3	.455	271	62.1	64	4	28	5	2	73	1	30	28	4.04	1.48
2011		14	1	2	7	0	.333	62	12.2	15	2	9	2	0	10	0	10	8	5.68	1.90
2012	KC	35	1	2	23	0	.333	151	35.2	36	1	14	0	2	25	0	11	9	2.27	1.40
2012	CIN	25	3	3	4	10	.500	87	22.1	20	1	3	0	1	20	0	7	7	2.82	1.03
'12計		60	4	5	27	10	.444	238	58.0	56	2	17	0	3	45	0	18	16	2.48	1.26
2013		34	2	2	0	12	.500	133	30.2	27	4	12	2	4	25	0	17	14	4.11	1.27
2014		51	4	2	7	21	.667	189	48.1	32	3	17	0	1	37	0	10	10	1.86	1.01
2014	MIL	11	0	1	0	2	.000	42	10.1	9	1	2	0	0	12	0	5	5	4.35	1.07
'14計		62	4	3	7	23	.571	231	58.2	41	4	19	0	1	49	0	15	15	2.30	1.02
2015		40	1	2	0	11	.333	156	36.2	41	5	10	1	0	37	0	24	24	5.89	1.39
2015	STL	26	3	3	0	6	.500	101	23.2	20	2	12	0	0	26	0	8	7	2.66	1.35
'15計		66	4	5	0	17	.444	257	60.1	61	7	22	1	0	63	0	32	31	4.62	1.38
2016		66	4	2	0	12	.667	259	60.2	52	7	24	5	3	57	1	32	29	4.30	1.25
2017		20	0	1	0	1	.000	78	15.2	23	2	11	2	0	16	1	12	12	6.89	2.17
MLB：12年		694	43	38	118	137	.531	2836	676.0	580	51	268	34	20	758	21	285	256	3.41	1.25

2018年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰・記録

MLBオールスターゲーム選出：2回（2009年 - 2010年）

背番号

51（2005年 - 2012年7月30日、2013年 - 2015年7月30日）
50（2012年7月31日 - 同年終了）
30（2015年7月31日 - 2017年）

脚注

^ “Jonathan Broxton Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月2日閲覧。
^ Ken Gurnick (2006年5月1日). “Notes: Carter gets sent down” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。
^ PHILADELPHIA (AP) (2007年8月23日). “Los Angeles Dodgers vs. Philadelphia Phillies - Recap - August 23, 2007” (英語). ESPN. 2009年6月14日閲覧。
^ Michael Schwartz (2008年8月25日). “Dodgers display confidence in Broxton” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。
^ Dick Kaegel (2011年11月29日). “Royals sign Broxton to set up for Soria” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。
^ Reds sign Broxton; Chapman to start? sportsnet.ca
^ “Brewers acquire Broxton from Reds for 2 players”. Associated Press. ESPN.com. (2014年8月31日) 2014年9月2日閲覧。
^ Marty Gitlin (2015年7月31日). “Brewers dispatch RP Jonathan Broxton to Cardinals”. CBS Sports. 2015年8月13日閲覧。
^ “Transactions | cardinals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
^ KMOX News Release (2015年12月10日). “Cardinals sign free-agent pitcher Jonathan Broxton”. KMOX 2016年5月20日閲覧。
^ Scott Chasen (2017年5月31日). “Cardinals call up Gant, release Broxton”. MLB.com. 2017年6月1日閲覧。
^ “Pitch FX”. Fangraphs.com. 2015年11月3日閲覧。
^ ^a ^b 城ノ井道人「2009 救援投手ランキングジョナサン・ブロクストン」『月刊スラッガー』2009年9月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-6、26頁。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

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[1] “Jonathan Broxton Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月2日閲覧。

[2] Ken Gurnick (2006年5月1日). “Notes: Carter gets sent down” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。

[3] PHILADELPHIA (AP) (2007年8月23日). “Los Angeles Dodgers vs. Philadelphia Phillies - Recap - August 23, 2007” (英語). ESPN. 2009年6月14日閲覧。

[4] Michael Schwartz (2008年8月25日). “Dodgers display confidence in Broxton” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。

[5] Dick Kaegel (2011年11月29日). “Royals sign Broxton to set up for Soria” (英語). MLB.com. 2016年10月17日閲覧。

[6] Reds sign Broxton; Chapman to start? sportsnet.ca

[7] “Brewers acquire Broxton from Reds for 2 players”. Associated Press. ESPN.com. (2014年8月31日) 2014年9月2日閲覧。

[8] Marty Gitlin (2015年7月31日). “Brewers dispatch RP Jonathan Broxton to Cardinals”. CBS Sports. 2015年8月13日閲覧。

[9] “Transactions | cardinals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。

[10] KMOX News Release (2015年12月10日). “Cardinals sign free-agent pitcher Jonathan Broxton”. KMOX 2016年5月20日閲覧。

[11] Scott Chasen (2017年5月31日). “Cardinals call up Gant, release Broxton”. MLB.com. 2017年6月1日閲覧。

[12] “Pitch FX”. Fangraphs.com. 2015年11月3日閲覧。

[sul2009-13] 城ノ井道人「2009 救援投手ランキングジョナサン・ブロクストン」『月刊スラッガー』2009年9月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-6、26頁。

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表話編歴野球アメリカ合衆国代表 - 2009 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	5 デービー・ジョンソン
コーチ	8 レジー・スミス（打撃コーチ） 27 マーセル・ラッチマン（投手コーチ） 11 バリー・ラーキン 3 ビリー・リプケン 20 マイク・シュミット 30 メル・ストットルマイヤー（ブルペンコーチ）
投手	22 ジェイク・ピービー 23 J.J.プッツ 29 マット・リンドストロム 31 ブラッド・ジーグラー 33 テッド・リリー 34 ジョン・グラボウ 37 マット・ソーントン 38 ジョエル・ハンラハン 39 J.P.ハウエル 42 ラトロイ・ホーキンス 44 ロイ・オズワルト 46 ジェレミー・ガスリー 51 ジョナサン・ブロクストン 52 ヒース・ベル 62 スコット・シールズ
捕手	16 ブライアン・マッキャン 26 クリス・アイアネッタ
内野手	1 ジミー・ロリンズ 2 デレク・ジーター 4 デビッド・ライト 6 ブライアン・ロバーツ（追加招集） 7 マーク・デローサ 10 チッパー・ジョーンズ（途中離脱） 13 エバン・ロンゴリア（追加招集） 15 ダスティン・ペドロイア（途中離脱） 21 ケビン・ユーキリス
外野手	17 アダム・ダン 18 ライアン・ブラウン 28 カーティス・グランダーソン 50 シェーン・ビクトリーノ

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