ジャン・ムーラン・リヨン第3大学
Université Jean Moulin Lyon 3 | |
モットー | Ad summum in omnibus pro omnibus |
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種別 | 国公立大学 |
設立年 | 1973年 (1896年起源) |
提携関係 |
リヨン大学 ヨーロッパ大学協会 コインブラ・グループ |
予算 | 114 millions € |
学長 | Jacques Comby |
学生総数 | 29000人 |
所在地 | フランス、リヨン |
キャンパス |
Manufacture des tabacs de Lyon Quais de Rhône Charité (Bourg-en-Bresse) |
公式サイト | www.univ-lyon3.fr |
ジャン・ムーラン・リヨン第3大学(仏: Université Jean Moulin Lyon 3)は、フランス第二の都市リヨン市にある1973年に設置された公立大学である。大学の略称は "Lyon 3"(リヨン第三大学)。
リヨン大学連盟を構成するカレッジのひとつであり、ヨーロッパの歴史的な大学連盟のひとつコインブラ・グループ (Coimbra Group)に加盟している。リヨン中心部7区にキャンパスを構える。学生数は約3万人と規模が大きい大学である。同校は、法学、政治学を専門としているが、他にも哲学部、経営学部、人文社会科学部、外国語学部も有する。
歴史
[編集]起源は1896年であり、1968年5月10日に勃発した五月危機の結果、1973年にリヨン大学の一校として発足した。
法学部
[編集]1875年に第3代大統領パトリス・ド・マクマオンにより創設されたリヨン法律学校は、フランス共和国では名門として知られ、明治時代には梅謙次郎をはじめ多くの日本の法学者が訪れた。現在、首都圏以外の法学部では最大規模を誇り、同校の学生の半数近くが法学部に所属している。世界初の大学ランキング『ゴーマン・レポート(英: Gourman Report)』では、フランスの地方では1位に、ヨーロッパにおいては、オックスフォード、ケンブリッジ、パリ、ハイデルベルクに続きトップ5のロースクールであるとの評価を得た[1][2]。
リヨン市に国際刑事警察機構(インターポール, ICPO)の本部が置かれていることから、国際刑事法や犯罪学、安全保障研究の評価が高く、シンポジウムを共同で毎年開催している[3]。また、欧州警察大学校、国立司法学院、公共財政大学校との学術提携や、フランス国立警察高等学院や、リヨン大学医学部、英国エセックス大学法学部などと二十学位制度を実施している[4]。英語によるLLB/LLMプログラムを実施している。海外からの客員教授を招聘しており、法律研究施設も多くある[5]。日本の外務省研修先機関としても留学生受け入れを行っている。
主な学部
[編集]法学部
- 法律学科
- 政治学科
- 仏英米法学科
- 法哲学科
哲学部
- 法哲学科
- 哲学科
経営学部
- 会計学科
- 経営管理学科
- 国際貿易学科
- 人事労務管理科
人文社会科学部
- 地理学科
- 歴史学科
- 情報学科
外国語学部
- 英語、ロシア語、中国語、アラビア語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ギリシャ語、ヘブライ語、ヒンディー語、韓国語、日本語
国際提携
[編集]同大学は世界各国の多くの大学と国際協定を結んでおり、多数の外国人留学生を受け入れる大学でもある。日本でも、国立大学では大阪大学、大阪教育大学、奈良教育大学、名古屋大学、広島大学、横浜国立大学、金沢大学、私立大学では慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、明治大学、中央大学、法政大学等が提携校として、交換留学を行っている。
大学関係者
[編集]- フランス人出身者
- アンヌ・イダルゴ - 政治家(社会党)、現パリ市長
- ミシェル・メルシエ - 政治家(共和党)、元法務大臣
- ドミニク・ペルベン - 政治家(共和党)、元法務大臣
- ティエリ・ブライヤール - 政治家、元国務院長、元スポーツ省大臣
- ドミニク・ドール - 政治家(共和党)、エクス=レ=バン市長
- パトリック・ルイ - 政治家(右派政党フランス運動事務総長)、欧州議会議員
- ミッシェル・ハヴァード - 政治家(共和党)
- ジョルジュ・フェネシュ - 政治家(共和党)、裁判官
- ルイ・ジョスラン - 法学者、破毀院顧問
- エドゥアール・ランベール - フランス比較法学の父 (1866-1947)
- マリー・アンヌ=コアンデ - 憲法学者、ソルボンヌ法科大学院長
- フリジット・バルジョ - 政治運動家
- フランソワ・ペルー - 経済学者、コレージュ・ド・フランス教授
- ジョルジュ・シャプティエ - 哲学者、神経生物学者
- フランツ・ファノン - 思想家、精神科医、黒人系アルジェリア独立運動家
- シルヴィ・テリエ - ミス・フランス、ミス・ヨーロッパ委員会会長
- 海外出身者
- ワリド・ファレス - 米国大統領ドナルド・トランプ及びミット・ロムニーの外交政策顧問、米国防大学教授
- イザック・ジダ - 元ブルキナファソ大統領
- モハメッド・シャウキ - エジプトの国務委員長
- レイネ・アラピニ=ガンソ - 国際刑事裁判所判事
- アントワーヌ・ガネム - 政治家(レバノンのファランヘ党議員)
- カリマ・スイッド - 政治家(チュニジアのエタカトル党議員)
- カドラ ハメド ハッサン - 駐ジュネーブ・ジブチ共和国国連大使[6]
- グイ・ルンメイ - 台湾の女優
- 日本人出身者
- 梅謙次郎 - 東京帝国大学法科大学長、法政大学創立者、日本の民法典起草者
- 富井政章 - 東京帝国大学法科大学長、法政大学創立者、日本の民法典起草者
- 宮城浩蔵 - 刑法学者、政治家、明治大学創立者
- 本野一郎 - 外交官、政治家、元駐フランス日本国公使、元外務大臣
- 杉村陽太郎 - 外交官、元駐フランス日本国大使
- 古垣鉄郎 - 外交官、元駐フランス日本国大使、元NHK会長
- 石崎政一郎 - 東北大学名誉教授、日仏法学会会長
- 松浦晃一郎 - 外交官、元駐フランス日本国大使、ユネスコ第8代事務局長
脚注
[編集]- ^ http://facdedroit.univ-lyon3.fr/a-school-fraught-with-history-386325.kjsp?RH=DRO-ACCUEIL_EN
- ^ https://catalog.hathitrust.org/Record/002599250
- ^ “DROIT & PLURIEL | LAW & PLURAL » Archives du Blog » Symposium – Enlèvements internationaux d’enfants – Interpol, fév. 2016”. www.universitates.eu. 2018年4月19日閲覧。
- ^ Inovagora. “Partenariats - Recherche - Ecole Nationale Supérieure de la Police” (フランス語). www.ensp.interieur.gouv.fr. 2018年4月19日閲覧。
- ^ http://www.univ-lyon3.fr/universite-jean-moulin-lyon-3-une-histoire-un-patrimoine-des-hommes-100076.kjsp?RH=INS-PRESuniv-histo
- ^ Geneva, United Nations Office of. “Where global solutions are shaped for you | News & Media | NEW PERMANENT REPRESENTATIVE OF DJIBOUTI PRESENTS CREDENTIALS TO DIRECTOR-GENERAL OF UNITED NATIONS OFFICE AT GENEVA” (英語). www.unog.ch. 2018年4月24日閲覧。