ジャン・ニコ賞
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ジャン・ニコ賞(仏語:Prix Jean Nicod)は、フランス国立科学研究センター(CNRS)ジャン・ニコ研究所によって1993年に創設された賞であり、心の哲学あるいは認知科学において指導的な役割を果たしている現役の研究者に対して毎年一人に授与されている。
夭折したフランスの哲学者・論理学者ジャン・ニコ(1893年-1924年)の名を冠した賞で、これまでジェリー・フォーダー、フレッド・ドレツキ、ヤン・エルスター、スーザン・ケアリー、ジョン・サール、ダニエル・デネットなど、心の哲学や認知科学の著名な研究者が受賞している。フランスの賞にもかかわらず英語圏の研究者が多く、英米の哲学や認知科学研究が、フランスでも受容される機会のひとつとなっている。
なお、ジャン・ニコ賞の受賞者による記念講演の内容をまとめた「ジャン・ニコ講義」(The Jean Nicod Lectures)がMIT Pressから出版されており、勁草書房からその一部が翻訳されている[1]。