ジャンパー膝
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ジャンパー膝(英:jumper's knee)とは、下肢のスポーツ障害のひとつ。ジャンプ動作などの繰り返しにより発生する膝蓋靭帯炎および大腿四頭筋腱付着部炎である[1][2]。
発生機序
[編集]ジャンプ動作の多用により発生する、使いすぎ障害である。
大腿の前面にある大腿四頭筋は膝蓋骨(いわゆる膝の皿)につながり、膝蓋骨は膝蓋靭帯を通して脛骨(脛の骨)につながる。膝関節を伸展させる(膝を伸ばす)ときは大腿四頭筋が収縮して脛骨を引っ張るようになっている。このため、ジャンプなど膝を伸ばす動作を行うと膝蓋靭帯に張力が加わる。また、着地においては膝が曲がろうとする勢いに対してブレーキをかけるため、着地の際も膝蓋靭帯に張力が加わる。ジャンプ、着地を繰り返すうちに膝蓋骨と膝蓋靭帯の付着部分に炎症が発生し、運動時に痛みを感じるようになる。
ジャンパー膝は、ジャンプ動作を多用する競技において多く発生する。
脚注
[編集]- ^ 板倉尚子、鳥居俊「膝蓋靭帯炎に対するテーピングの効果」『理学療法学』1996年、23巻、p402(2009年5月19日閲覧)
- ^ 「スポーツによる膝の慢性障害:膝関節の症状」日本整形医学会公式webページ(2009年5月22日閲覧)
参考文献
[編集]- 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学ー理論編(改訂第5版)』、南江堂、2009年
- 日本エアロビックフィットネス協会『Fitness Handy Notes 30 (補訂版)』、2001年
- Clem W. Thompson, R. T. Floyd『身体運動の解剖学 改訂版』、中村千秋・竹内真希 訳、医道の日本社、2002年