ジャレコレ
『ジャレコレ』(英: JALECOlle)は株式会社シティコネクションが2024年8月から展開を行う、同社がIPを保有するゲームメーカー・ジャレコのゲームソフトを復刻するプロジェクト[1][2]。
概要
[編集]『ジャレコレ』は、『忍者じゃじゃ丸くん』や『シティコネクション』といったジャレコの著名タイトル以外を復刻することを主な目的とするプロジェクトである[3]。
シティコネクションは2020年7月[4]に配信されたNintendo Switch版『星をみるひと』を皮切りに、入手困難となっているクラシックゲームを便利機能や付加要素を追加して復刻するプロジェクト『Memory Clip』を展開している[5][注 1]。『ジャレコレ』はその流れを汲みつつ、シティコネクションがIPを持つジャレコのタイトルに特化したシリーズとなっている[5]。
シティコネクションは2024年7月23日に『ジャレコレ ファミコン編(英: JALECOlle Famicom Ver.[1])』と銘打ち、ジャレコのファミリーコンピュータ用ソフトを、アクションゲームを中心に、2024年8月1日からNintendo Switch向けに発売することを発表した[3]。2024年7月時点で月1本程度の配信間隔、10タイトルの配信を予定している[3]。
タイトルの選定にあたってはファンの声や配信時期の季節感なども考慮しつつ、同社がタイトルを提供している『Nintendo Switch Online』や『バーチャルコンソール』などでも復刻される機会の少なかったタイトルを中心にラインナップを構成するとしている[5]。エミュレーションエンジンには、シティコネクションの自社開発による「AKUU Engine(亜空エンジン)」を採用している[5]。
本シリーズではエミュレータの機能として、以前の状態に復帰できる「巻き戻し」機能、ゲーム状態を保存できる「クイックセーブ」機能などが搭載されるほか[1][3]、原作の発売当時のパッケージや説明書などを閲覧できる機能も搭載される[3][9]。また、一部のタイトルでは日本地域や海外地域で発売されたバージョンを同時に収録し、それぞれの文章を日本語および英語で翻訳したものが字幕で表示できる機能も搭載される[9][注 2]。
配信タイトル
[編集]この節は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
凡例
[編集]- このリストはシティコネクションの『ジャレコレ ファミコン編』公式サイトに掲載されたリストを元としている[10]。
- ジャレコレは日本内外で展開されているシリーズだが、配信日は日本国内におけるものを記載している。
タイトルリスト
[編集]配信日 | タイトル | 原作の機種 | 原作の発売年 | 対応機種 | 備考 |
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ピンボールクエスト | ファミリーコンピュータ | 1989年 |
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妖怪倶楽部 | ファミリーコンピュータ | 1987年 |
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バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い | ファミリーコンピュータ | 1987年 |
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西遊記ワールド | ファミリーコンピュータ | 1988年 |
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ピザポップ | ファミリーコンピュータ | 1992年 |
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マジック・ジョン | ファミリーコンピュータ | 1990年 |
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関連項目
[編集]- ジャレココレクション - 2003年・2004年にジャレコ[注 3]から発売されたオムニバスソフトのシリーズ。原則、ファミリーコンピュータ用ソフトを収録しているが、『じゃじゃ丸Jr.伝承記 ~ジャレコレもあり候~』は新作「じゃじゃ丸Jr.伝承記」も収録。
- 忍者じゃじゃ丸 コレクション - シティコネクションが2019年に発売した、新作「じゃじゃ丸の妖怪大決戦」とファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたじゃじゃ丸くんシリーズ5本を収録したゲームソフト[13]。
- サターントリビュート - 2021年よりシティコネクションが展開する、家庭用ゲーム機「セガサターン」用ゲームソフトの復刻プロジェクト[14]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『Memory Clip』というブランド名が公表されたのは2023年に発売された『Gimmick! Special Edition』からであり[4][6][7]、当該作品は『星をみるひと』『暴れん坊天狗 & Zombie Nation』に次ぐ第3弾として位置付けられた[7][8]。
- ^ シティコネクションの上田祐美は2024年のファミ通のインタビューの中で、『へべれけ えんじょいえでそん』に搭載された日本版と国外版を比較する「スペシャルスナップ」機能が日本内外で好評だったことから、本シリーズにおいても字幕機能として導入したと説明している[5]。
- ^ 2003年当時の社名はPCCWジャパン(パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン)[12]。
出典
[編集]- ^ a b c 吉田航平 (2024年7月24日). "「ジャレコレ ファミコン編」第1弾「ピンボールクエスト」がNintendo Switchで8月1日に発売". Game Watch. インプレス. 2024年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月24日閲覧。
- ^ "ジャレコのファミコンタイトルが続々復刻。第1弾『ピンボールクエスト』が8月1日配信。『妖怪倶楽部』『バイオ戦士 DAN』などが順次配信予定". ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2024年7月24日. 2024年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月25日閲覧。
- ^ a b c d e 福山幸司 (2024年7月24日). "ジャレコのファミコンタイトルを連続リリースするプロジェクト「ジャレコレ ファミコン編」が始動。第一弾として『ピンボールクエスト』が8月1日に発売決定。『妖怪倶楽部』と『バイオ戦士DAN』も展開予定". 電ファミニコゲーマー. マレ. 2024年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月24日閲覧。
- ^ a b "ファミコンの名作RPG『星をみるひと』がSwitchで7月30日に配信決定! 移動速度2倍など冒険をサポートする機能も追加". ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2020年7月28日. 2020年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月1日閲覧。
- ^ a b c d e カイゼルちくわ、吉川延宏、上田祐美 (2024年8月1日). "『ジャレコレ ファミコン編』始動。ジャレコ不朽の名(迷)作を、B級アイドルのようにプロデュース。『バイオ戦士DAN』など、先陣を切る3タイトルの意図と新機軸"字幕"機能の秘密を訊く". ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2024年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月1日閲覧。
- ^ Keiichi Yokoyama (2021年7月12日). "奇怪横スクSTG『暴れん坊天狗 & ZOMBIE NATION』Nintendo Switch/Steam向けに10月28日発売へ。天狗の面とナマクビが、アメリカを救う". Automaton. アクティブゲーミングメディア. 2021年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月7日閲覧。
- ^ a b Taijiro Yamanaka (2023年5月16日). "サンソフト名作アクション移植版『Gimmick! Special Edition』7月6日にDL版配信決定。便利なサポート機能など追加で遊びやすく". Automaton. アクティブゲーミングメディア. 2023年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月7日閲覧。
- ^ Memory Clip 公式サイト - ウェイバックマシン(2023年5月17日アーカイブ分)、シティコネクション、2024年8月7日閲覧。
- ^ a b c Gamer編集部 (2024年7月24日). "ジャレコのファミコンタイトルを連続リリースするプロジェクト「ジャレコレ ファミコン編」が始動!第1弾「ピンボールクエスト」が8月1日にSwitchで配信". GAMER. ixll. 2024年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月24日閲覧。
- ^ “ジャレコレ ファミコン編 公式サイト”. シティコネクション. 2024年7月24日閲覧。
- ^ 簗島 (22024-12-26). “妨害を交わしながら,決められた時間内にピザを配達。アクションゲーム「ジャレコレ ファミコン編:ピザポップ」本日配信”. 4Gamer.net. Aetas. 2024年12月27日閲覧。
- ^ "PCCWがPCCWジャパンの持ち株比率を83%に拡大". ITmediaニュース. アイティメディア株式会社. 2000年11月8日. 2024年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月25日閲覧。
- ^ 長岡頼 (2019年12月12日). “Switch用「忍者じゃじゃ丸 コレクション」本日発売”. GAME Watch. インプレス. 2024年7月25日閲覧。
- ^ “サターントリビュート ポータル”. シティコネクション. 2024年7月25日閲覧。