ジスルホトン
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ジスルホトン Disulfoton[1] | |
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別称 エチルチオメトン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 298-04-4 |
特性 | |
化学式 | C8H19O2PS3 |
モル質量 | 274.4 g mol−1 |
外観 | 無色の油状液体 |
匂い | 特異臭 |
融点 |
>-20℃ |
沸点 |
136 °C, 409 K, 277 °F |
水への溶解度 | 0.0175g/L(21℃) |
有機溶媒への溶解度 | n-ヘキサンジクロロメタンエタノールに混和 |
危険性 | |
引火点 | 133 °C (271 °F; 406 K) |
半数致死量 LD50 | 4.2mg/kg(ラット、経口) 7.3mg/kg(ラット、経皮) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジスルホトン(英: Disulfoton)は、有機リン系殺虫剤の一種である。エチルチオメトン(英: Ethylthiometon)とも称する。
用途
[編集]ドイツのバイエル社が開発した薬剤で[2]、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤としての作用を持つ[3]。日本では1964年4月17日に農薬登録を受け、果樹、野菜、いも、豆、花卉、樹木等[3]のウンカ、ハダニ、アブラムシ等に適用された。剤形は粒剤で、商品名には「TD」、「ダイシストン」などがあった[2]。2007年度(農薬年度。前年10月~当該年9月)の原体輸入量は222トンであった[3]。2018年7月13日に農薬登録が失効した[4]。
日本の毒物及び劇物取締法では毒物(5%以下を含有する製剤は劇物)に該当する[1]。
脚注
[編集]- ^ a b “ジチオりん酸O,O-ジエチル-S-(2-エチルチオエチル)(別名ジスルホトン)”. 厚生労働省職場のあんぜんサイト (2006年9月26日). 2018年8月24日閲覧。
- ^ a b (植村 2002, pp. 22–23)
- ^ a b c “水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料 ジスルホトン(エチルチオメトン)” (pdf). 環境省. 2018年8月24日閲覧。
- ^ “登録失効有効成分一覧”. 農林水産消費安全技術センター (2018年8月1日). 2018年8月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。