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ジシアンジアミジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジシアンジアミジン
ジシアンジアミジン
IUPAC名カルバムイミドイル尿素
別名ジシアノジアミジン
グアニル尿素
アミジノ尿素
カルバモイルグアニジン
分子式C2H6N4O
分子量102.10
CAS登録番号141-83-3
形状無色固体
融点103–105 °C[1]
SMILESNC(NC(N)=N)=O

ジシアンジアミジン (dicyandiamidine) とは有機化合物の一種。グアニジン構造と尿素構造を持ち、さまざまな金属とキレート錯体を作る配位子として用いられる。グアニル尿素カルバモイルグアニジンアミジノ尿素などの別名を持つ。

ジシアンジアミジンは、融点が 103–105 ℃、分解点が 160 ℃ の無色柱状晶。水、熱エタノールピリジンに可溶、エーテルクロロホルムベンゼン二硫化炭素に不溶である。

塩基性のため、無機およびカルボン酸と安定な塩を作る。

キレート配位子としてはたらき、ニッケルとそれぞれ赤、黄色の特徴ある錯体塩を形成する。 これを利用してコバルト、銅、ニッケルの検出、定量などの分析用試薬として使われる。

参考文献

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  1. ^ Ohta, K.; Kawachi, E.; Inoue, N.; Fukasawa, H.; Hashimoto, Y.; Itai, A.; Kagechika, H. Chem. Pharm. Bull. 2000, 48, 1504-1513.