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ジクロロメチルシラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジクロロメチルシラン[1]
識別情報
CAS登録番号 75-54-7
特性
化学式 CH4Cl2Si
モル質量 115.03 g mol−1
外観 無色の液体
匂い 刺激臭
融点

-93 °C

沸点

41 °C

への溶解度 3720mg/L (25℃) (推定値)
有機溶媒への溶解度 ベンゼンエーテルヘプタンに可溶
危険性
引火点 -16℃
発火点 290℃
爆発限界 2.2~55vol.%
半数致死量 LD50 2830μL/kg(ラット、経口)
関連する物質
関連するシラン クロロジメチルシラン
ジクロロエチルシラン
トリクロロシラン
トリメチルシラン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジクロロメチルシラン: Dichloromethylsilane)は化学式CH3SiHCl2で表されるシランの一種で、ジクロロ(メチル)シランメチルジクロロシランの表記も用いられる。ケイ素に二つの塩素原子と、メチル基水素原子が一つずつ結合した構造を持つ。

用途と性質

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フェニル基ビニル基を導入したジクロロシラン類の合成原料で、ケイ素樹脂の改質に用いられる[1]

ジクロロメチルシランの蒸気は空気より重く、液体は水より重い。水と激しく反応して、塩化水素水素ガスを生じる[2]。引火点は-16℃で、室温で引火する。このため、日本の消防法では危険物第3類(禁水性物質)および第4類第一石油類非水溶性液体に区分される[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c ジクロロ(メチル)シラン”. 厚生労働省職場のあんぜんサイト (2010年3月31日). 2019年7月7日閲覧。
  2. ^ クロロシラン類の国際安全取り扱い指針” (pdf). 北米シリコーン工業会及び欧州シリコーン工業会作業安全委員会 (2017年10月). 2019年7月7日閲覧。