ジクロロイソシアヌル酸
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ジクロロイソシアヌル酸(ジクロロイソシアヌルさん、Dichloroisocyanuric acid)とは、1,3-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオンのことである。
性質
[編集]ジクロロイソシアヌル酸は常圧下で融点は225 ℃。常温常圧で無色の固体で、密度は2.2 (g/cm3)である。また、ジクロロイソシアヌル酸はナトリウムと塩を作る他、その2水和物もナトリウムと塩を作る[1]。
合成
[編集]ジクロロイソシアヌル酸は、シアヌル酸を塩素化することによって作られる[2]。つまり、
- シアヌル酸 + 2Cl2 → ジクロロイソシアヌル酸 + 2HCl
という反応をする。ジクロロイソシアヌル酸の分子式はC3HCl2N3O3、分子量は197.96である[3]。
利用
[編集]ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、水中で速やかに加水分解され次亜塩素酸を放出する。そのため殺菌・消毒薬等として市販されている[4]。
出典
[編集]- ^ 1,3-Dichloro-1,3,5-triazine-2,4,6(1H,3H,5H)-trione sodium salt dihydrate
- ^ Huthmacher, K.; Most, D. (2005), "Cyanuric Acid and Cyanuric Chloride", Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a08_191。
- ^ 1,3-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオン
- ^ “動物用医薬品評価書 ジクロロイソシアヌル酸” (PDF). 厚生労働省. 2021年9月閲覧。