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ジクロロイソシアヌル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジクロロイソシアヌル酸(ジクロロイソシアヌルさん、Dichloroisocyanuric acid)とは、1,3-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオンのことである。

性質

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ジクロロイソシアヌル酸の線角構造式。
3D構造。黒が炭素、白が水素、青が窒素、赤が酸素、緑が塩素を表している。

ジクロロイソシアヌル酸のナトリウム塩の構造。

ジクロロイソシアヌル酸は常圧下で融点は225 ℃。常温常圧で無色の固体で、密度は2.2 (g/cm3)である。また、ジクロロイソシアヌル酸はナトリウムとを作る他、その2水和物もナトリウムと塩を作る[1]

合成

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ジクロロイソシアヌル酸は、シアヌル酸塩素化することによって作られる[2]。つまり、

シアヌル酸 + 2Cl2 → ジクロロイソシアヌル酸 + 2HCl

という反応をする。ジクロロイソシアヌル酸の分子式はC3HCl2N3O3分子量は197.96である[3]

利用

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ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、水中で速やかに加水分解され次亜塩素酸を放出する。そのため殺菌・消毒薬等として市販されている[4]

出典

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  1. ^ 1,3-Dichloro-1,3,5-triazine-2,4,6(1H,3H,5H)-trione sodium salt dihydrate
  2. ^ Huthmacher, K.; Most, D. (2005), "Cyanuric Acid and Cyanuric Chloride", Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a08_191
  3. ^ 1,3-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオン
  4. ^ 動物用医薬品評価書 ジクロロイソシアヌル酸” (PDF). 厚生労働省. 2021年9月閲覧。