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ジェームズ・ピュアフォイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェームズ・ピュアフォイ
James Purefoy
James Purefoy
本名 James Brian Mark Purefoy
生年月日 (1964-06-03) 1964年6月3日(60歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドサマセット州トーントン
国籍 イギリスの旗 イギリス
身長 188 cm[1]
職業 俳優
ジャンル テレビ・舞台・映画
活動期間 1990年 -
配偶者 ホリー・エアード(1996年 - 2002年)
著名な家族 ジョセフ・ピュアフォイ(長男)
主な作品
映画
バイオハザード
テレビドラマ
ROME[ローマ]
ザ・フォロイング
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ジェームズ・ブリアン・マーク・ピュアフォイJames Brian Mark Purefoy[2] 1964年6月3日 - )は、イギリス出身のイングランド人俳優

経歴

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イングランドサマセット州トーントン出身[1]。アンソニー・チェトウィンド・ピュアフォイとシャーリー・テイラー夫妻の長男として生まれ、同地で幼少期を過ごした。ドーセット州シェルボーン市の寄宿学校シェルボーン校)に進むが、高校入学資格(en:O-level)を取得すると途中退校した。寄宿学校を離れてからは養豚場や病院で働きながらヨーロッパ中を旅してまわり、やがて青年期にイングランドに戻って夜間学校で大学入学資格(A-levels)を取得した[3]。この際、演劇を学ぶ機会があった事で役者業に興味を抱き、ロンドンセントラル演劇学校に入学した[4]

演劇学校時代は学費を工面する為、授業が終わるとヨーヴィル病院の清掃夫として働く日々を送った。仕事仲間と清掃労働者の労働組合に加わり、休日はイギリス社会主義労働者党英語版機関誌ソーシャリスト・ワーカー英語版」を配布するボランティアとして行動した[4]。演劇学校では最終学年で主役を演じた『ヘンリー五世』での演技がロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのキャスティング・ディレクターの目に留まり、卒業後は同劇団の舞台『エクウス』『ロミオとジュリエット』『マクベス』『テンペスト』『リア王』の上演に参加した。

1991年、ITVの地方局ITVグラナダが制作したドラマ版シャーロック・ホームズの冒険の第29話『ボスコム渓谷の惨劇』でテレビドラマに初出演した。以降、ドラマ出演もこなす様になり、アンソニー・パウエル原作の『A Dance to the Music of Time』(人生の踊り)などに出演している。映画にも出演しており、『ROCK YOU!』のエドワード黒太子役、『バイオハザード』のスペンサー・パークス役などを演じた。他にピアース・ブロスナンが初めてジェームズ・ボンドを演じた1995年の映画007 ゴールデンアイ』のボンド役でスクリーン・テストを受けたことがある[1]

確実に経歴を重ねつつも、基本的には舞台を中心に活動していた事から一般的な知名度は高くなかった。しかし2005年から2007年に亘って放映された歴史ドラマ『ROME』でのマルクス・アントニウス役で大きく名を上げる。女好きで傲慢不遜だが、同時に繊細な部分を持つ同作のアントニウス役を演じ切り、高い評価を獲得した。2009年、慈善事業に後半生を費やす富豪を描いたNBC制作のテレビドラマ『フィランソロピスト』で主演を務める。

舞台活動ではテレンス・ラティガン生誕100周年を記念して2011年にヘイマーケット王立劇場で行われた舞台『夜の滑走路』に出演している[5]

エピソード

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  • 若手俳優時代の1997年にはイギリスのテレビ雑誌による「セクシーな男(hunk of the year)」に選出された経験がある[1]
  • 2005年の映画Vフォー・ヴェンデッタ』の主演に起用されたものの撮影の途中で降板し、一度、同役を辞退していたヒューゴ・ウィーヴィングが代役を務めた[1]。仮面で素顔を隠した役だったことからピュアフォイの演じたシーンはそのまま使われ、ウィーヴィングが声を吹き替えている[6]
  • 私生活では女優フェイ・リプリー英語版と10年以上に渡って同棲していた[1]。その後、1996年に女優ホリー・エアード英語版と結婚し、翌1997年に息子ジョセフをもうける[1]が、2002年に離婚する。

出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1995 七月の宴
Feast of July
ジェブ・ウェンライト        
1997 Jilting Joe ジョー
1998 寝室と廊下
Bedrooms and Hallways
ブレンダン
1999 マンスフィールド・パーク
Mansfield Park
トム・ベルトラム
Women Talking Dirty ダニエル
2000 沈黙の殺意
Lighthouse
リチャード・スペンサー
メイビー・ベイビー
Maybe Baby
カール・フィップス
The Wedding Tackle ハル
2001 トゥモロー
Tomorrow
アンドレ
ROCK YOU!
A Knight's Tale
エドワード黒太子 小野健一(ソフト版)
木下浩之(日本テレビ版)
2002 バイオハザード
Resident Evil
スペンサー・パークス 江原正士(ソフト版)
山路和弘(フジテレビ版)
2003 Photo Finish ジェームズ
Lena: The Bride of Ice ハーパー
2004 ドラゴン〜竜と騎士の伝説〜
George and the Dragon
ジョージ 廣瀬裕一郎[7]
エヴァンジェリスタ
Blessed
クレイグ・ハワード 家中宏
悪女
Vanity Fair
ロードン・クローリー大佐
2006 Goose on the Loose ケネス・ドネリー
2009 ソロモン・ケーン
Solomon Kane
ソロモン・ケーン 吉田裕秋
2011 アイアンクラッド
Ironclad
トーマス・マーシャル (吹き替え版なし)
2012 ジョン・カーター
John Carter
カントス・カン[8] 坂詰貴之
2013 Wicked Blood ワイルド・ビル
2015 その女諜報員 アレックス
Momentum
ワシントン 木下浩之
ハイ・ライズ
High-Rise
パングボーン TBA
2016 マネー・スキャンダル 破滅への欲望
Equity
マイケル・コナー 加藤亮夫
2017 プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
Interlude in Prague
サロカ男爵 (吹き替え版なし)
チャーチル ノルマンディーの決断
Churchill
ジョージ6世
2019 フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて
Fisherman's Friends
ジム

テレビシリーズ

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放送年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
2005 - 2007 ROME[ローマ]
Rome
マルクス・アントニウス 金尾哲夫
2012 ホロウ・クラウン/嘆きの王冠
The Hollow Crown
ノーフォーク公トマス・ボウブレー
2013 - 2015 ザ・フォロイング
The Following
ジョー・キャロル 計30話出演 東地宏樹
2016 ROOTS/ルーツ
Roots
ジョン・ウォーラー ミニシリーズ
2016 - ハップとレナード〜危険な2人〜
Hap and Leonard
ハップ・コリンズ
2018 オルタード・カーボン
Altered Carbon
ローレンス・バンクロフト Netflixオリジナル テレビドラマシリーズ 内田直哉
2019 セックス・エデュケーション
Sex Education
レミ・ミルバーン Netflixオリジナル テレビドラマシリーズ ゲスト出演 佐々木義人
2023 マルプラクティス~陰謀の処方箋~
Malpractice
レオ・ハリス 全5話出演
日本ではWOWOWで放送
田中美央

脚注

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  1. ^ a b c d e f g James Purefoy - Biography” (英語). IMDb. 2013年5月5日閲覧。
  2. ^ http://www.filmreference.com/film/31/James-Purefoy.html Film Reference.com.
  3. ^ "When in Rome..." interview with Hannah Pool. The Guardian. 6 January 2007.
  4. ^ a b The Guardian. 6 January 2007.
  5. ^ "Official Press Release: James Purefoy And Sheridan Smith Join Sienna Miller In Terence Rattigan’s Flare Path Directed By Trevor Nunn", 27 January 2011. Retrieved 27 January 2011.
  6. ^ V for Vendetta (2005) - Trivia” (英語). IMDb. 2013年5月5日閲覧。
  7. ^ office chirp ドラゴン〜竜と騎士の伝説〜 ”. 2024年9月6日閲覧。
  8. ^ Purefoy, Haden Church, and Strong for Mars

外部リンク

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