ジェイ・オペタイア
基本情報 | |
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本名 | Jai Tapu Opetaia |
階級 | クルーザー級 |
身長 | 188cm |
リーチ | 193cm |
国籍 | オーストラリア |
誕生日 | 1995年6月30日(29歳) |
出身地 | シドニー |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 25 |
勝ち | 25 |
KO勝ち | 19 |
獲得メダル | ||
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オーストラリア | ||
男子 ボクシング | ||
AIBA世界ユース選手権 | ||
銅 | 2012 エレバン | ヘビー級 |
ジェイ・オペタイア(Jai Opetaia、1995年6月30日 - )は、オーストラリアのプロボクサー。シドニー出身。現IBF世界クルーザー級王者。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]2011年、AIBA世界ジュニア選手権にライトヘビー級(80kg)で出場し、金メダルを獲得した[1]。
2012年8月、16歳のときにロンドンオリンピックにヘビー級(91kg)で出場し、1回戦で敗退した[2]。同年12月、AIBA世界ユース選手権にヘビー級(91kg)で出場し、準決勝で敗退し銅メダルを獲得した[3]。
2014年8月、コモンウェルスゲームズに91kg級で出場し、準々決勝で敗退した[4]。
プロ時代
[編集]2017年7月15日、ニューカッスルのウェスト・シティ・クラブでOPBF東洋太平洋及びオーストラリアクルーザー級王座決定戦をダニエル・アムマンと行い、9回1分49秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[5]。
2017年10月21日、メルボルンのメルボルン・パークでフランキー・ロペスとIBF世界クルーザー級ユース王座決定戦を行い、初回2分55秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[6]。
2018年1月17日、シドニーのザ・スター・シドニーでベンジャミン・ケルヒャーと対戦し、3回2分36秒TKO勝ちを収めオーストラリア王座の初防衛に成功した[7]。
2018年4月7日、ブリスベンのブリスベン・コンベンション・アンド・エキシビション・センターでルーカス・パズコウスキーとWBOアジア太平洋クルーザー級王座決定戦を行い、2回2分35秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[8]。
2018年6月29日、ブリスベンのキング・ジョージ・スクエアーでカーティス・ペゴラロとIBFパンパシフィッククルーザー級王座決定戦とWBOアジア太平洋王座の防衛戦を行い、2回1分25秒KO勝ちを収めWBOアジア太平洋王座は初防衛に成功、IBFパンパシフィック王座を獲得した[9]。
2019年5月15日、ザ・スター・シドニーでナヴォサ・イオアスタとWBAオセアニアクルーザー級暫定王座決定戦を行い、8回1分13秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[10]。
2019年7月27日、シドニーのルナ・パーク・シドニーでニコラス・チャララムポスとWBOグローバルクルーザー級王座決定戦とWBAオセアニア暫定王座の防衛戦を行い、10回3-0(99-91、99-90、100-89)の判定勝ちを収めWBAオセアニア暫定王座は初防衛に成功、WBOグローバル王座を獲得した[11]。
2019年11月16日、シドニーのホールデン・パビリオンでマーク・フラナガンとIBFアジアオセアニアクルーザー級初代王座決定戦及びWBAオセアニア王座及びWBOグローバル王座の防衛戦を行い、8回終了TKO勝ちを収めIBFアジアオセアニア王座の獲得、WBOグローバル王座は初防衛、WBAオセアニア王座の2度目の防衛に成功した[12]。
2020年10月22日、ブリスベンのフォルティツド・ミュージック・ホールでベンジャミン・ケルヒャーと2年9か月ぶりに再戦を行い、6回1分50秒TKO勝ちを収めIBFアジアオセアニア王座は初防衛、WBOグローバル王座は2度目の防衛に成功した[13]。
2022年7月2日、ゴールドコーストのブゴールドコースト・コンベンション・アンド・エキシビション・センターでIBF世界クルーザー級王者のマイリス・ブリエディスに挑戦し、12回3-0(116-112×2、115-113)の判定勝ちを収めIBF王座とリングマガジン王座を獲得した[14]。オペタイアは試合中に顎を2箇所骨折し、喋れないため勝利者インタビューも受けることが出来ないほどの重傷で病院で手術を受けた[15]。
2023年7月11日、エディー・ハーン率いるマッチルーム・スポーツと契約した[16]。
2023年8月8日、リチャード・リアクポーとの指名試合の入札が予定されていたが、入札が行われる数時間前にリアクポーが入札から撤退することを表明した[17]。
2023年9月30日、ウェンブリーのOVOアリーナ・ウェンブリーでIBF世界クルーザー級5位のジョーダン・トンプソンと対戦し、4回20秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2023年12月18日、IBFが指名挑戦者マイリス・ブリエディスとの再戦を指令していたが、オペタイアはサウジアラビアで12月23日に予定している試合にブリエディスが間に合わないとしてエリス・ゾロとの防衛戦を申請した。しかし、IBFがジョーダン・トンプソン戦に続く2戦連続の選択試合を認めず、またIBF世界クルーザー級のランク入りを果たしていないゾロとの試合を認めなかったため、オペタイアはIBF世界クルーザー級王座を返上した。オペタイアはサウジアラビアとの3試合契約の一環として、ゾロとの試合で45万ドル(約6400万円)を稼ぎ、 契約全体では200万ドル(約2億9千万円)以上稼ぐことになると報じられた[18][19]。
2023年12月23日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで行われたアンソニー・ジョシュア 対 オットー・ヴァリン戦の前座でWBA世界クルーザー級11位のエリス・ゾロとリングマガジン世界クルーザー級タイトルマッチ12回戦で対戦し、初回2分56秒KO勝ちを収めた。
2024年5月18日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで行われたタイソン・フューリー 対 オレクサンドル・ウシク戦の前座のIBF世界クルーザー級王座決定戦およびリングマガジン世界同級タイトルマッチで元王者ならびにIBF世界同級3位のマイリス・ブリエディスと1年10ヶ月ぶりに再戦し、12回3-0(117-111、116-112×2)の判定勝ちを収めIBF王座の返り咲きに成功した。
戦績
[編集]- プロボクシング:25戦 25勝(19KO)無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2015年8月1日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | イシレリ・ファ | ニュージーランド | プロデビュー戦 |
2 | 2015年8月14日 | ☆ | 1R 2:46 | TKO | ロブ・マニュアル | ニュージーランド | |
3 | 2015年11月28日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ランドール・レイマート | オーストラリア | |
4 | 2016年4月23日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | オルランド・バスケス | メキシコ | |
5 | 2016年7月22日 | ☆ | 6R 1:11 | KO | セフォー・ファレカノ | ニュージーランド | |
6 | 2016年10月14日 | ☆ | 2R 0:37 | TKO | ウリア・アフマサガ | オーストラリア | |
7 | 2016年12月9日 | ☆ | 1R 2:46 | KO | ピーター・ブレナン | オーストラリア | 豪州-ニューサウスウェールズ州クルーザー級王座決定戦 |
8 | 2016年12月23日 | ☆ | 3R 0:36 | TKO | イシレリ・ファ | ニュージーランド | |
9 | 2017年2月10日 | ☆ | 2R 0:30 | TKO | トガシリマイ・レトア | サモア | |
10 | 2017年4月8日 | ☆ | 2R 1:26 | TKO | カイル・ブランビー | オーストラリア | |
11 | 2017年5月12日 | ☆ | 2R 1:03 | TKO | モーセス・ヘエマ | オーストラリア | 豪州-ニューサウスウェールズ州防衛1 |
12 | 2017年7月15日 | ☆ | 9R 1:49 | TKO | ダニエル・アマン | オーストラリア | 豪州・OPBF東洋太平洋クルーザー級王座決定戦 |
13 | 2017年10月21日 | ☆ | 1R 2:55 | TKO | フランキー・ロペス | アメリカ合衆国 | IBF世界クルーザー級ユース王座決定戦 |
14 | 2018年1月17日 | ☆ | 3R 2:36 | TKO | ベンジャミン・ケレハー | オーストラリア | 豪州王座防衛1 |
15 | 2018年4月7日 | ☆ | 2R 2:35 | TKO | ルーカス・パスコフスキー | フランス | WBOアジア太平洋クルーザー級王座決定戦 |
16 | 2018年6月29日 | ☆ | 2R 1:25 | KO | クルティス・ペゴラロ | オーストラリア | WBOアジア太平洋防衛1 IBF環太平洋クルーザー級王座決定戦 |
17 | 2019年5月15日 | ☆ | 8R 1:13 | TKO | アブラハム・タブル | ガーナ | WBAオセアニアクルーザー級暫定王座決定戦 |
18 | 2019年7月27日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | ニコラス・シャランランプス | ニュージーランド | WBAオセアニア防衛1→正規王座認定 WBOグローバルクルーザー級王座決定戦 |
19 | 2019年11月16日 | ☆ | 8R 3:00 | TKO | マーク・フラナガン | オーストラリア | WBAオセアニア防衛2・WBOグローバル防衛1 IBFアジアオセアニアクルーザー級王座決定戦 |
20 | 2020年10月22日 | ☆ | 6R 1:50 | TKO | ベンジャミン・ケレハー | オーストラリア | IBFアジアオセアニア防衛1・WBOグローバル防衛2 |
21 | 2021年12月4日 | ☆ | 3R 1:44 | TKO | ダニエル・ラッセル | オーストラリア | |
22 | 2022年7月2日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | マイリス・ブリエディス | ラトビア | IBF世界クルーザー級タイトルマッチ IBF・リングマガジン王座獲得 |
23 | 2023年9月30日 | ☆ | 4R 0:20 | TKO | ジョーダン・トンプソン | イギリス | IBF防衛1 |
24 | 2023年12月23日 | ☆ | 1R 2:56 | KO | エリス・ゾロ | イギリス | |
25 | 2024年5月18日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | マイリス・ブリエディス | ラトビア | IBF世界クルーザー級王座決定戦 |
26 | 2025年1月8日 | フセイン・シンカラ | ドイツ | IBF世界クルーザー級タイトルマッチ 試合前 | |||
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- オーストラリアニューサウスウェールズ州ヘビー級王座
- 第17代OPBF東洋太平洋クルーザー級王座
- オーストラリアクルーザー級王座
- IBF世界クルーザー級ユース王座
- WBOアジア太平洋クルーザー級王座
- IBFパンパシフィッククルーザー級王座
- WBAオセアニアクルーザー級暫定王座(後に正規王座に昇格)
- WBOグローバルクルーザー級王座
- IBFアジアオセアニアクルーザー級王座
- IBF世界クルーザー級王座(1期目:防衛1=返上)
- リングマガジン世界クルーザー級王座
- IBF世界クルーザー級王座(2期目:防衛0)
脚注
[編集]- ^ “AIBA World Junior Championships - Astana, Kazakhstan - July 23-30 2011”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年3月18日閲覧。
- ^ “3.AIBA Youth World Championships - Erevan, Armenia - November 29 - December 7 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “20.Commonwealth Games Scottish Exhibition and Conference Centre, Glasgow, Scotland July 25 - August 2, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2023年7月22日閲覧。
- ^ “Jai Scores TKO Victory”. triplem.com.au. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Jai Opetaia recaps swift professional rise, signature 2017 campaign”. aus-boxing.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Jai Opetaia keeps unbeaten boxing record”. sbs.com.au. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Opetaia's rise continues”. rabbitohs.com.au. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Jai Opertaia destroys Kurtis Pegoraro in two on the ingugural FUTR card”. maxboxing.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “NEWS: Jai Opetaia takes the win against Navosa Ioata”. jolsboxing.home.blog. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Rising crusierweight Jai Opetaia dominates Nikolas Charalampous for 18th consecutive victory, Daniel Lewis claims Aussie crown in third bout”. maxboxing.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Jai Opetaia makes his mark on a night to remember against Mark Flanagan”. canberratimes.com.au. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Boxing: Opetaia vs Kelleher II Results”. fightnewsaustralia.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Jai Opetaia Outboxes Mairis Briedis, Claims Cruiserweight Championship In Upset”. boxingscene.com (2 July 2022). 2 July 2022閲覧。
- ^ “Ridiculous toughness behind Aussie Jai Opetaia's title win revealed after epic fight”. Nine Digital (2022年7月2日). 2022年8月9日閲覧。
- ^ “Jai Opetaia Enters Promotional Pact With Eddie Hearn”. Boxing Scene.com (2023年7月11日). 2023年7月21日閲覧。
- ^ “Richard Riakporhe Pulled From Ordered IBF Title Fight Versus Jai Opetaia, Purse Bid Canceled”. Boxing Scene.com (2023年8月8日). 2023年8月10日閲覧。
- ^ “オペタイアがIBFクルーザー級王座返上 サウジの試合はノンタイトル戦に”. ボクシングニュース (2023年12月19日). 2023年12月24日閲覧。
- ^ “Jai Opetaia To Vacate IBF Title, Plans To Move Forward With Saudi Deal”. Boxing Scene.com (2023年12月18日). 2023年12月24日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ジェイ・オペタイア (@jaiopetaia1) - X(旧Twitter)
- ジェイ・オペタイア (@jaiopetaia_) - Instagram
- ジェイ・オペタイアの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 アンソニー・マクラッケン |
第17代OPBF東洋太平洋クルーザー級王者 2017年7月15日 - 2019年12月(返上) |
空位 次タイトル獲得者 N/A |
前王者 マイリス・ブリエディス |
IBF世界クルーザー級王者 2022年7月2日 - 2023年12月18日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ジェイ・オペタイア |
空位 前タイトル保持者 ジェイ・オペタイア |
IBF世界クルーザー級王者 2024年5月18日 - 現在 |
次王者 N/A |