ジェイムス・クリュス
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ジェイムス・クリュス(James Krüss, 1926年5月31日 - 1997年8月2日)は、ドイツの児童文学作家。
来歴
[編集]1926年にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州ヘルゴラント島に生まれる。父は電気屋、母はロブスター漁師の娘。軍港だったヘルゴラント島は空襲の標的となったために、ドイツ本土に移住。 1956年に処女作『ロブスター岩礁の燈台』が出版され、好評をもって迎えられる。1962年には四作目の作品で、代表作となる『笑いを売った少年』を発表する。 1968年に国際アンデルセン賞が与えられた。ドイツでは、エーリッヒ・ケストナー、ミヒャエル・エンデとともに3大児童文学作家と遇されている[1]。1997年に71歳で亡くなった。
作品
[編集]- 『ロブスター岩礁の燈台』(1956年)
- 『ひいじいちゃんとぼく』(1959年)
- 『笑いを売った少年』(1962年)
- 『ロブスター岩礁の夏休み』(1977年)
日本語訳
[編集]小説
[編集]- 『ひいおじいさんとぼく』(少年少女新世界文学全集(ドイツ現代編)) 植田敏郎訳 油野誠一等絵. 講談社, 1963
- 『ザリガニ岩の灯台』(世界の子どもの本 植田敏郎訳, ロルフ・レティッヒ 絵. 偕成社, 1966
- 『ワシとハト』大塚勇三訳, 寺島竜一絵. 岩波書店, 1967
- 『わらいを売った少年』植田敏郎 訳 世界の名作図書館 講談社, 1968
- 『マルチンのはつめい へんてこなきかいのはなし』植田敏郎訳, ディートリッヒ・ランゲ 絵. 偕成社, 1968
- 『風のうしろのしあわせの島』(国際アンデルセン大賞名作全集 植田敏郎 訳, E.ビンダーシュトラスフルト 絵. 講談社, 1969
- 『パウリーネと風の中の王子』(国際アンデルセン大賞名作全集 植田敏郎 訳, J.バルトシュ, D.ランゲ 絵. 講談社, 1969
- 『フロレンティーネのいたずら日記』植田敏郎 訳, マイアーアルベルト 絵. 講談社, 1969
- 『やせっぽちのフロレンティーネ』植田敏郎 訳, エリカ・マイアーアルベルト 絵. 講談社, 1969
- 『あごひげ船長九つ物語』(クリュス選集 ; 4) 植田敏郎 訳, J.バルトシュ 絵. 講談社, 1973.3
- 『笑いを売った少年』(森川弘子訳、2004年、未知谷)
- 『ロブスター岩礁の燈台』(森川弘子訳、2004年、未知谷)
- 『涙を売られた少女』(森川弘子訳、2006年、未知谷)
絵本
[編集]- 『かくれているものなあーに?』ヘルベルト=レンツ え, 前川康男訳. 偕成社, 1977.10
- 『あおいバスといたずらオトカー』リースル・シュティッヒ え, 石川素子訳. 福武書店, 1988.3
- 『ながいおはなのハンス』スタシス・エイドリゲビシウス え, 天沼春樹訳. ほるぷ出版, 1991.12
- 『ゆうびんひこうきこうのとりごう』(畑澤裕子訳、リーズル・シュティッヒ絵、2008年、フレーベル館)
- 『たびにでたろめんでんしゃ』(はたさわゆうこ訳、リーズル・シュティッヒ絵、2008年、フレーベル館)
- 『きかんしゃヘンリエッテ』(はたさわゆうこ訳、リーズル・シュティッヒ絵、2008年、フレーベル館)
- 『あおバスくん』(はたさわゆうこ訳、リーズル・シュティッヒ絵、2008年、フレーベル館)
脚注
[編集]- ^ ジェイムス・クリュス 著『笑いを売った少年』(未知谷 刊). ISBN 4-89642-097-7 2018年10月30日閲覧。の内容詳細
参考文献
[編集]『笑いを売った少年』(未知谷)訳者あとがき