ジアリホール
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ジアリホール Dialifor | |
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ホスホロジチオ酸S-[2-クロロ-1-(1,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-イル)エチル]O,O-ジエチルエステル | |
別称 ジアリホス、トーラック | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10311-84-9 |
PubChem | 25146 |
ChemSpider | 23490 |
日化辞番号 | J3.118F |
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特性 | |
化学式 | C14H17ClNO4PS2 |
モル質量 | 393.85 g/mol |
外観 | 白色の粉末[1] |
融点 |
67~69 ℃ |
水への溶解度 | 難溶 |
その他の溶剤への溶解度 | アセトン、クロロホルム、キシレン、エーテルに易溶。エタノール、ヘキサンに難溶。 |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 5mg/kg (ラット、経口) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジアリホール(英: Dialifor)は 有機リン系殺虫剤の一種。ジアリホス(英: Dialifos)とも呼ばれる。
用途
[編集]アメリカのハーキュリーズ社が開発した農薬で、商品名は「トーラック」。ミカンのハダニ 、サビダニ、ヤノネカイガラムシなどに有効であった。日本では1972年6月30日に農薬登録を受け、1982年には日本国内で90トンの原体が生産されたが、1984年1月10日に登録が失効している。
安全性
[編集]日本の毒物及び劇物取締法上の毒物に該当する。人体に対しては、縮瞳や胸部圧迫感など有機リン化合物特有の中毒症状が生じる[2]。
脚注
[編集]- ^ 製品安全データシート(和光純薬工業)
- ^ 『農薬毒性の事典 改訂版』p75
参考文献
[編集]- 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。
外部リンク
[編集]- ジアリホス - 神奈川県環境科学センター:安全性・毒性