シンガポール地下鉄C151形電車
シンガポール地下鉄C151形電車 | |
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更新済車両 | |
基本情報 | |
製造所 | 川崎重工業、日本車輌製造、東急車輛製造、近畿車輛 |
主要諸元 | |
編成 | 6両編成 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流750v |
最高運転速度 | 80 km/h |
設計最高速度 | 90 km/h |
起動加速度 | 3.6 km/h/s |
減速度(常用) | 3.6 km/h/s |
減速度(非常) | 4.68 km/h/s |
編成定員 | 1920 |
車両定員 | 320 |
車両重量 |
32.2t (Tc) 38.3t (M) 38.4t (Mc) |
編成重量 | 217.8t |
全長 |
制御車:23,650mm 中間車:22,800 mm |
全幅 | 3,200 mm |
全高 | 3,690 mm |
主電動機 |
直流分巻電動機 135kw, 375 V, 400 A, 2050 RPM 永久磁石同期電動機 |
駆動方式 | WN平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 92:14 (6.57) |
編成出力 | 2160kw |
制御装置 |
三菱電機製高周波分巻チョッパ制御 東芝製VVVFインバーター制御 |
保安装置 | ATC、ATP |
シンガポール地下鉄C151形電車(シンガポールちかてつC151がたでんしゃ)はシンガポール地下鉄(MRT)の通勤形電車である。1987年の開業以来の車両で、今もなお運用中である。
概要
[編集]本車両は川崎重工業(川重)を中心とした日本の企業連合で製造しており、川重の他に日本車輌製造、東急車輛製造、近畿車輛が参加し1986年から1989年にかけて3回に分けて計396両が納入されたが、性能等に差異はない。現在東西線、南北線で運用されている。また、2009年に全車車体更新を受けた。
内装
[編集]客用扉は両開き片側4扉、外吊扉で戸袋窓は無い。扉部分など車体中央にスタンションポールがある。吊革は東京メトロ等で使用されている3角形が採用されている。座席はプラスチック製のロングシートである。車内案内表示器は設置されていないが、車内放送は自動化されている。車体はアルミ製のダブルスキン構造となっている。
編成
[編集]通常は2M1Tの3両のユニット2つで6編成で運用されておりTc - M - Mc - Mc - M - Tcとなっている。付番は4桁の数字でされており、千の位が号車番号で3は必ず付随車に充てられている。その他はユニット番号になっている。33番ユニットと34番ユニットの編成の場合、3033 - 1033 - 2033 - 2034 - 1034 - 3034となる。
更新
[編集]2009年迄に396両全車が車体更新を受ける予定である。これらにかかる資金は1億4270万シンガポールドル。この更新はシートやほかの内装も含み、車椅子用のスペースや車両情報設備、車内の見た目も更新される。 更新された車両の外装は、今までアルミの色だった車体は白がベースになりシンガポール地下鉄C751B形電車によく似た風貌をしている。シートの色も変更され、1,6両目は赤、2,5両目は青、3,4両目は緑になり、すべてのシートの端2席分は濃い色にされ、優先座席になった。また、一つ一つの座席の幅も43cmから48cmに広くなり、今までの1シート9人掛けに対して2座席減の7人掛けになった。それに伴い立って乗るスペースが拡大された。
VVVF化
[編集]2015年より、制御装置をチョッパ制御からVVVF制御へ換装する工事が行われている。 VVVFは、東芝製の1C1M制御のものとなり、モーターには同社製の永久磁石同期電動機(PMSM)が採用されている。 [1]
参考文献
[編集]- Mass Rapid Transit System : Proceedings of the Singapore Mass Rapid Transit Conference, Singapore 6-9 April, 1987 (1987), Mass Rapid Transit Corporation (MRTC) and Institution of Engineers Singapore (IES), ISBN 9971-84-636-5
脚注
[編集]- ^ Sim, Royston (15 May 2013). “Older SMRT trains to get makeover for better ride”. Straits Times 13 May 2015閲覧。