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カタロニア・サーキット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カタロニア・サーキット
Circuit de Barcelona-Catalunya
2018年の空撮より
所在地スペインの旗 スペイン カタルーニャ州 バルセロナ県 ムンマロー
標準時GMT +1(DST:UTC+2
座標北緯41度34分12秒 東経2度15分40秒 / 北緯41.57000度 東経2.26111度 / 41.57000; 2.26111座標: 北緯41度34分12秒 東経2度15分40秒 / 北緯41.57000度 東経2.26111度 / 41.57000; 2.26111
収容人数140,700
オープン1991年9月10日 (33年前) (1991-09-10)
主なイベントF1 スペイングランプリ
MotoGP, FIA F2, ELMS, GTWC
グランプリサーキット (2023–)
路面アスファルト
コース長4.657[1] km (2.894 mi)
コーナー数14[1]
レコードタイム1:16.330[1] (オランダの旗 マックス・フェルスタッペン, レッドブル, 2023, F1)
モーターサイクル (2021-)
コース長4.657 km (2.894 mi)
コーナー数14(左コーナー:6/右コーナー:8)[2]
レコードタイム1:39.939[2] (フランスの旗 ヨハン・ザルコ, プラマック・レーシング, 2021, MotoGP)
グランプリサーキット (–2022)
路面アスファルト
コース長4.675[3] km (2.905 mi)
コーナー数16[3]
レコードタイム1:18.149[3] (オランダの旗 マックス・フェルスタッペン, レッドブル, 2021, F1)

カタロニア・サーキット[4]カタルーニャ語: Circuit de Barcelona-Catalunya シルクーイト・ダ・バルサローナ=カタルーニャ )は、スペインカタルーニャ州バルセロナの北部のムンマロースペイン語版にあるサーキット

概要

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1991年に開業し、国内外の各種レースカテゴリに利用されている。1992年に開催されたバルセロナオリンピックでは、自転車競技チームタイムトライアルの会場として使用された。低速から高速までバランスの取れたコースレイアウトと、温暖で安定した気候から、テストコースとしても多用されている。

F1ではヘレス・サーキットに代わって1991年からスペイングランプリの舞台となり、1992年以降はヨーロッパラウンドの序盤もしくはその第1戦となることが多い。また、オフシーズンテストで多用されることが多く、その場合、時のシーズンのマシンの走行データやタイヤに関するデータが他のコースより豊富になるため、ここに合わせて、マシンに大掛かりなアップデートを施すチームが存在する。また、時のシーズンの3分の1か4分の1前後にあたるレースとなるため、以後のシーズンの趨勢を占うことができる。

2000年代以降は、スペイン出身のフェルナンド・アロンソを応援するファン(アロンソマニア)がスタンドを賑わす光景が見られる。

ホームストレートから1コーナーへの侵入(2019年カタルーニャGP)

ロードレース世界選手権(MotoGP)では、ヘレス・サーキットで行われるスペインGPが存在していたため、1992年から1995年までヨーロッパグランプリとして開催され、1996年以降はカタルーニャGPとされている。

2輪レースではコース各所でオーバーテイクシーンが見られるが、4輪レースではコース幅の狭さもあり、抜きどころの少ないレイアウトとなっている。そのためコース上で順位変動が見られないことが多く、F1スペインGPとして2001年から10年連続でポールシッターがそのまま優勝した。2001~2004年はミハエル・シューマッハが4連覇、2017~2021年はルイス・ハミルトンが5連覇を達成している。

コースレイアウト

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ターン10(2023年)

ホームストレートは約1kmの長さがあり、1コーナーに向けて下り勾配となっている。1コーナー「エルフ」への侵入ではスタート直後に多重接触事故が起こりやすい。続く右の高速ロングコーナー「ルノー」では強い横Gが発生する。180度コーナーの「レプソル」から「セアト」ヘアピンで減速し、緩い左カーブを下り、「ウルト」を切り返すと再び上り勾配になる。

コース中盤の高速コーナー「カンプサ」は風の影響でマシンの姿勢が乱れやすい。その先には「ニッサンシケインがあったが、1994年スペインGPの際に、サンマリノGPでのアイルトン・セナらの死亡事故を受け、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション (GPDA) から危険だと指摘され、急遽ニッサンシケイン手前を追い越し禁止とし、タイヤバリアでつくった別のシケインを設置してレースを実施することとなった。翌1995年からはカンプサのRをタイトにし、ニッサンシケインを廃止してバックストレートを1本にした。

バックストレートエンドには左・右に廻り込む2連ヘアピンがある。1つ目の「ラ・カイシャ」は2005年に進入部分が手前になり、短い直線を挟んだ複合コーナーになった。2021年にはターン10ヘアピンが、ドライバーの安全性を向上させる為に再び変更された[5]。ヘアピンに続く2つの高速コーナーを抜けてホームストレートに戻るレイアウトだったが、2007年より13コーナー「ユーロップカー」を鋭角にカットし、最終コーナー手前に減速用のシケインが追加された。

2023年、最終コーナー前のシケイン(以前はターン14-15)が撤去され、2006年以前のレイアウトに戻った[6]

レイアウトの変遷 (4輪)

MotoGP開催時のレイアウト

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10コーナーの「ラ・カイシャ」は、2005年に増設された10コーナー(ヘアピンカーブ)〜11コーナーを使用せずに、奥側にある複合コーナーを使用する。

2007年に増設されたシケイン(13コーナーの「ユーロップカー」と14〜15コーナーの「シケインRACC」)は使用せずに、増設前から使用されている12コーナー「ユーロップカー」を使用する。

2016年カタルーニャGPMoto2クラスのフリー走行にてルイス・サロムの死亡事故がユーロップカーコーナーで発生したため、予選と決勝は事故現場を走行しないF1用のコースレイアウトで行われた。

2018年からはユーロップカーコーナーのランオフエリアが改修されたためこのコーナーは以前のレイアウトに戻ったが、10コーナーはF1用のヘアピンカーブが使われ続けている。2019年のカタルーニャGPではこのF1レイアウトの10コーナーで転倒アクシデントが続出した。

レイアウトの変遷 (2輪)

データ

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  • 所在地:スペインカタルーニャ州バルセロナ県モントメロ
  • 全長:4.657km
  • コーナー数:14
  • 主なイベント:F1、MotoGP

レコード

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F1

脚注

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  1. ^ a b c d Spanish Grand Prix 2024 - F1 Race”. formula1.com. 2024年6月20日閲覧。
  2. ^ a b 2022 Catalunya MotoGP - Schedule and classification for the Grand Prix of Catalunya in Barcelona”. motogp.com. 2022年5月20日閲覧。
  3. ^ a b c Spanish Grand Prix 2022 - F1 Race”. formula1.com. 2022年5月20日閲覧。
  4. ^ 正式名称はカタルーニャ語のCircuit de Barcelona-Catalunya シルクーイト・ダ・バルサローナ=カタルーニャ。日本では英語由来のカタロニア・サーキットの名称が既に定着している。
  5. ^ Circuit de Barcelona-Catalunya complete remodelling of Turn 10”. Formula One World Championship Limited. 01 February 2021閲覧。
  6. ^ Circuit de Barcelona-Catalunya to feature new configuration for 2023 Spanish Grand Prix”. Formula One World Championship Limited. 27 February 2023閲覧。

関連項目

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外部リンク

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