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シュコダ21Tr

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シュコダ21Tr
シュコダ21Tr(ブルノ2013年撮影)
基本情報
製造所 シュコダオストロフ工場チェコ語版
製造年 1995年 - 2004年
製造数 134両
主要諸元
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
最高速度 65 km/h
車両定員 着席26人
定員86人
車両重量 10.95 t
全長 11,560 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,364 mm
床面高さ 360 mm(低床部分)
560 mm(高床部分)
主電動機 直流電動機、誘導電動機
主電動機出力 140 kw(直流電動機)
156.5 kw(誘導電動機)
出力 140 kw
156.5 kw
制御装置 電機子チョッパ制御GTOIGCT素子)
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
テンプレートを表示

シュコダ21Trチェコ語: Škoda 21Tr)は、チェコシュコダシュコダ・オストロフチェコ語版)が開発・製造したトロリーバス車両。バリアフリーに適したノンステップ車両である[1][2][4]

概要

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構造

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ビロード革命によるチェコスロバキア(→チェコ)の民主化を経た1991年以降、シュコダオストロフチェコ語版工場チェコ語版ノンステップトロリーバスの開発を進めた。その成果の1つとして、1995年に試作車が完成したのがシュコダ21Trである[2][5][4]

日本ではスケルトン構造とも呼ばれる構造を用いた2軸バスで、車内の前半分、3箇所存在する乗降扉のうち中央部までが床上高さ360 mmの低床構造で、停車時にニーリング機構を用いることで乗降扉付近を270 mmまで下げる事が出来る。一方、後方部分については床上高さが560 mmと高くなっている。車体や車内のデザインはインダストリアルデザイナーパトリック・コタスチェコ語版が手掛けている[1][4][6]

車種

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搭載されている機器の相違によって、シュコダ21Trは以下の形式に分けられている。

運用・導入都市一覧

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1995年に試作車が落成し、1996年に量産車の生産が開始されて以降、2004年のオストロフ工場閉鎖までシュコダ21Trは試作車を含めて135両が製造された。特にブルノブルノ・トロリーバス)には多数の車両が導入されており、2010年代以降はイフラヴァやチェスケー・ブジェヨヴィツェフラデツ・クラーロヴェーなど各都市で営業運転を終了した車両を部品取り用を含め多数譲受している。また、それ以外にも廃車となった車両のチェコ国内外(ハンガリーウクライナ等)への譲渡事例が多数存在する[9][10][3][4]

以下、シュコダ21Trの新造車が導入された都市名を記す[3][4][11]

シュコダ21Tr 導入都市一覧
導入国 都市 導入車両数 備考
ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエヴォ 2両
チェコ ブルノ
(ブルノ・トロリーバス)
42両 [12]
フラデツ・クラーロヴェー
(フラデツ・クラーロヴェー・トロリーバス)
22両 [10][13]
プルゼニ
(プルゼニ・トロリーバス)
18両 [5][14]
オストラヴァ
(オストラヴァ・トロリーバス)
15両 [15]
パルドゥビツェ
(パルドゥビツェ・トロリーバス)
15両 [16]
イフラヴァ
(イフラヴァ・トロリーバス)
10両 [9][17]
チェスケー・ブジェヨヴィツェ
(チェスケー・ブジェヨヴィツェ・トロリーバス)
5両 [18]
オパヴァ
(オパヴァ・トロリーバス)
1両 [19]
シュコダ・オストロフ工場チェコ語版 1両 試作車
営業運転には使用されなかった
カザフスタン アルマトイ 1両 繊維強化プラスチックを用いた車体を有した試作車[20]
ハンガリー セゲド 2両 1台は試作車(21TrACG)
スロバキア ブラチスラヴァ
ブラチスラヴァ・トロリーバス
1両

ギャラリー

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チェコ

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その他

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関連形式

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c Přehled trolejbusů”. SKD PRAHA, spol. s r.o.. 2008年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  2. ^ a b c Tomáš Večerka; Vladimír Jehlička. Vývoj trolejbusu se střídavým pohonem ve Škodě Ostrov (Report). FCC Public s. r. o. 2022年2月7日閲覧
  3. ^ a b c d e Járműveink”. Szegedi Közlekedési Társaság.. 2022年2月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i Martin Harák 2015, p. 74-75.
  5. ^ a b V Plzni dnes končí provoz trolejbusů 21 Tr”. Československý Dopravák (2018年9月14日). 2022年2月7日閲覧。
  6. ^ nízkopodlažní trolejbus ŠKODA 21Tr a 22Tr”. patrikkotas.com. 2022年2月7日閲覧。
  7. ^ Martin Črený (2002). Malý atlas městské dopravy 2002. Gradis Bohemia. pp. 100-105. ISBN 80-902791-5-5 
  8. ^ Hradec Králové zvýší podíl elektrické dopravy ve městě”. Dopravní podnik města Hradce Králové, a.s.. 2022年2月7日閲覧。
  9. ^ a b Provoz trolejbusů Škoda 21 Tr v Jihlavě skončil – vozy zamířily do Brna”. Československý Dopravák (2016年1月20日). 2022年2月7日閲覧。
  10. ^ a b V Ústí nad Labem dokončili opravu posledního trolejbusu 21 Tr”. Československý Dopravák (2017年2月21日). 2022年2月7日閲覧。
  11. ^ Roster Škoda 21Tr”. Urban Electric Transit. 2022年2月7日閲覧。
  12. ^ DPMB: trolejbusy Škoda 21Tr”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  13. ^ DP města Hradce Králové - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  14. ^ PMDP - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  15. ^ Dopravní podnik Ostrava - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  16. ^ DP města Pardubic - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  17. ^ Autobusy Jihlava”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  18. ^ DP města České Budějovice - trolejbusy”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  19. ^ Městský dopravní podnik Opava”. SEZNAM-AUTOBUSU.cz. 2022年2月7日閲覧。
  20. ^ a b c Michal Kouba (2009). Životopis autobusů Škoda 21Ab. 2. 19-21 
  21. ^ Martin Harák 2015, p. 76-77.
  22. ^ Felújított trolibuszokat állított forgalomba az SZKT”. Mediaworks Hungary Zrt. (2021年4月30日). 2022年2月7日閲覧。

参考資料

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  • Martin Harák (2015-11-10). České trolejbusy historie a současnost, typy, technika, provoz. Praha: Grada Publishing a.s.. ISBN 978-80-247-5552-6