シャクルトン (クレーター)
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シャクルトン (Shackleton) | |
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南極点周辺のクレーター。 中央紫がシャクルトン。 | |
月面座標 | 南緯89度54分 東経0度00分 / 南緯89.9度 東経0.0度座標: 南緯89度54分 東経0度00分 / 南緯89.9度 東経0.0度 |
直径 | 19 km |
深度 | 2 km |
月面余経度 | 日の出時点で0° |
由来 | アーネスト・シャクルトン |
GPN識別子 | 5450 |
シャクルトンクレーター(英語: Shackleton crater)は、月の南極付近に位置するクレーターである。地球の南極を目指した探検家アーネスト・シャクルトンにちなんで名づけられた。
地形
[編集]高緯度に位置するため、シャクルトンクレーター外縁の高地は月の1日の70%もの間、太陽の光に照らされている。逆に、クレーターの底はほとんど太陽の光に照らされない(月の回転軸は黄道面に対してほぼ完璧に垂直である)、永久影の領域となっている。
シャクルトンは、広大な南極エイトケン盆地の縁に位置している。また、周辺にはシューメーカー、Sverdrup、De Gerlache、Faustiniなどのクレーターが存在する。
探査
[編集]クレータの底に太陽の光が届かないことから、かつては水の氷の存在が期待されており、2006年12月に発表されたNASAの月面基地構想では、シャクルトンが基地建設の有力候補地として挙げられていた[1]。
しかし、2007年から2008年にかけて行われたJAXAの月周回衛星「かぐや」の調査により、地表付近に氷が存在する証拠がみられないことが確認された。氷が土に混ざっている、あるいは埋もれている可能性は依然として残されてはいるものの、あったとしてもその量は僅かなものだろうと考えられている[2]。
さらに2008年の11月15日には、インドの月探査機チャンドラヤーン1号が重量35kgのプローブを投下し、シャクルトンクレーターに衝突させて水の存在を調査した。
脚注
[編集]- ^ “2024年に月面基地 NASA構想、植民も道”. 産経新聞イザ! (2006年12月6日). 2006年12月9日閲覧。
- ^ “月周回衛星「かぐや(SELENE)」搭載の地形カメラによる南極シャックルトンクレータ内の永久影領域の水氷存在に関する論文のサイエンスへの掲載について”. 宇宙航空研究開発機構 (2008年10月24日). 2008年10月25日閲覧。