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小豆島バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シマバスから転送)
小豆島バス株式会社
一般路線車
一般路線車(日野・レインボーRJ
土庄港フェリーターミナル前にて
種類 株式会社
略称 シマバス
本社所在地 日本の旗 日本
761-4104
香川県小豆郡土庄町甲5978番地の28[1]
業種 陸運業
法人番号 6470001012157
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
一般乗合旅客自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業
代表者 代表取締役社長 中山孝
資本金 888万5,000円
従業員数 40人
主要子会社 直島バス
関係する人物 堀本文次(元会長、第1回岩切章太郎賞
外部リンク http://www.shodoshima-bus.com/
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小豆島バス株式会社(しょうどしまバス)は、かつて香川県小豆郡土庄町本社を置いていた企業[1]

かつては小豆島内で乗合バスおよび貸切バスを運行していたが、経営悪化から2010年3月に乗合バス事業を小豆島オリーブバスに移譲した。その後は貸切バスと定期観光バス1路線を運行していたが、2012年にバス事業から全面撤退した[2]。なおバス事業の廃業後も、法人としては存続している[1]

概要

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大正期以来長年にわたり、バス事業者(通称「シマバス」)として島内の公共交通を担ってきたが、1980年代前半には、労使紛争が泥沼化してストライキが頻発した。

その後、利用者減少により赤字が続いていること、借入金が増え資金繰りが悪化したことなどから、同社は2009年6月に乗合バス事業から撤退の意向を表明[3][4]、これを受け、同社の乗合バス事業を継承するため、地元出資の新会社として同年11月に小豆島オリーブバスを設立[5][6]2010年4月に乗合バス事業が小豆島オリーブバスへ移譲された。

その後、同社が運行していた貸切バスと定期観光バス、貨物運送事業は、同じく土庄町に本社を置き、小豆島内で主にタクシーを運行する小豆島交通株式会社[7]に、一部の車両とともに引き継がれた。

沿革

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二十四の瞳映画村に展示された小豆島バスのボンネットバス
  • 1919年大正8年):小豆郡坂手村(現・小豆島町坂手)に平井自動車部が設立される。
  • 1924年(大正13年):武井自動車部と改称。
  • 1928年昭和3年):小豆島自動車株式会社を設立。
  • 1938年(昭和13年):小部 - 福田間路線の開通により全島一周バス路線が完成。
  • 1939年(昭和14年):本社を事実上、土庄へ移転。
  • 1956年(昭和31年):直島自動車株式会社(直島バス)を設立。
  • 1962年(昭和37年):土庄港桟橋前にバスセンターを開設。
  • 1966年(昭和41年):小豆島バス株式会社へ商号変更。
  • 1988年(昭和63年)頃:高松営業所を開設。
  • 1998年(平成10年)10月1日ボンネットバスによる定期観光バスを運行開始[8]
  • 2010年(平成22年)
    • 高松営業所を閉鎖。
    • 3月31日:小豆島オリーブバスに一般路線バスの運行業務を移譲。

営業所(車庫)所在地

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  • 本社 - 香川県小豆郡土庄町甲5978-28(土庄港前)
  • 高松営業所 - かつて香川県高松市屋島西町1350-1にあったが、小豆島オリーブバスに一部事業移譲される前に閉鎖された。

バス事業

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貸切バス

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貸切車
日野・セレガ(初代)

日野・セレガをはじめとする日野自動車製車両、三菱ふそう製車両を多数保有していた。小豆島オリーブバスに一部事業移譲後は、大型バス4台、小型バス4台を所有していた。

オリーブバスに移譲後の大型貸切車は、1台が小豆島交通へ移籍し、それ以外は土庄町が保有しスクールバスとして使用した。また、高松営業所所属車両の一部はグループ会社の香川相互観光バス株式会社へ移籍した。

定期観光バス

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2010年3月まで定期観光バスで使用していた車両
坂手港にて)

定期観光バス「島めぐり観光バス」として、以下の路線を運行していた。バス事業撤退後、定期観光バスは小豆島交通に引き継がれている。

Aコース
Bコース
  • 土庄港 - 坂手港 - 二十四の瞳映画村 - 寒霞渓 - 銚子渓 - 土庄港
    • 期間運行(3/20 - 5/31、7/20 - 8/20、10/1 - 11/30)

一般路線バス

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三都線で使用していたノンステップバス
日野・レインボーHR

2010年3月をもって路線バスの運行を小豆島オリーブバスに移譲し、乗合バス事業から撤退した。乗合車は日野自動車製で統一し、ノンステップバスも積極的に導入していた。

※土庄港はフェリーターミナル前発着。

  • 坂手線
  • 南廻り福田線
    • 土庄港 - 池田港 - 草壁港 - 福田港
  • 三都線(みと線)
    • 土庄港 - 池田港 - 神ノ浦西
  • 四海線(しかい線)
    • 土庄港 - 伊喜末 - 長浜 - 目島
  • 北廻り福田線
  • 大鐸線(おおぬで線)
    • 土庄港 - 奥中山
  • 西浦線
    • 土庄港 - 鹿島 - 小瀬・変電所
  • 神懸線(かんかけ線)
  • スカイライン寒霞渓線

その他の事業

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  • 一般貨物自動車運送事業を行っていた。貨物自動車7台を保有していた。小豆島交通に継承された。
  • 土庄港で店舗「土庄港シーパレス」、小豆島町蒲生で「小豆島孔雀園」を運営していたが、いずれも2008年に閉鎖した[9]

関連会社

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グループ会社
その他
  • グループ企業ではないが、大阪市淀川区にある「大阪小豆島タクシー」とその関連会社(オリーブキャブ大阪、オレンジキャブ大阪、コスモキャブ大阪)は、元会長の堀本文次の孫・髙橋昌良が経営している[10]。2022年3月より傘下のコスモキャブ大阪が日本交通 (東京都)と業務提携し「日本交通グループ関西」の一員として営業[11]

不祥事

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2007年11月から2008年3月までの間、路線バスの乗客数を水増しして補助金4,000万円を不正受給したとして、2014年11月に当時の社長・役員ら3人が詐欺罪容疑で逮捕された[12]

脚注

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  1. ^ a b c 小豆島バス株式会社の情報 国税庁法人番号情報サイト、2024年6月22日閲覧。
  2. ^ 小豆島バスに1億6800万円返還命令/県など 四国新聞、2012年8月24日
  3. ^ 路線部門撤退を検討、慢性赤字で/小豆島バス 四国新聞、2009年6月30日
  4. ^ どうなる小豆島のバス 融資途絶え資金底突く 四国新聞、2009年7月12日
  5. ^ 小豆島オリーブバス創立/代表取締役に谷久氏 四国新聞、2009年11月8日
  6. ^ 小豆島路線バス新会社に出資へ/土庄、小豆島町 四国新聞 2009年10月10日
  7. ^ 会社概要 小豆島交通株式会社、2024年6月22日閲覧。
  8. ^ “ボンネットバス来月から運行 小豆島バス”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 4. (1998年9月3日) 
  9. ^ 小豆島「孔雀園」を閉園/入場者減で赤字かさむ 四国新聞、2008年12月13日付[リンク切れ]
  10. ^ 小豆島タクシーグループの歴史”. 大阪小豆島タクシー. 2023年11月10日閲覧。
  11. ^ コスモキャブ大阪が日本交通グループ関西に加盟へ”. 日本交通株式会社 (2022年3月25日). 2023年11月10日閲覧。
  12. ^ 小豆島バス元社長ら逮捕 補助金不正受給の疑い 朝日新聞デジタル、2014年11月5日

関連項目

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外部リンク

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