フジグラン宇部
フジグラン宇部 Fuji GRAND UBE | |
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生活館(奥)・専門店街(左) | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒755-0008 山口県宇部市明神町三丁目1番1号 |
座標 | 北緯33度55分50.1秒 東経131度15分22.1秒 / 北緯33.930583度 東経131.256139度座標: 北緯33度55分50.1秒 東経131度15分22.1秒 / 北緯33.930583度 東経131.256139度 |
開業日 | 1999年3月10日 |
正式名称 | フジグラン宇部 |
施設所有者 |
宇部興産開発 ↓ 三菱UFJ信託銀行 |
施設管理者 | フジ・リテイリング |
商業施設面積 | 20,400 m² |
中核店舗 |
食品館 生活館 |
店舗数 | 76 |
営業時間 | 09:00 - 21:00 |
駐車台数 | 1,437[1]台 |
最寄駅 | JR宇部線 宇部岬駅 |
最寄IC | |
FUJI |
フジグラン宇部(フジグランうべ)は、山口県宇部市明神町にあるコミュニティ型ショッピングセンター (CSC) である[2]。
概要
[編集]宇部興産が所有していた宇部港東見初地区の工場用地の一角に1999年(平成11年)3月10日、開店した[3]。山口県内では6箇所目、宇部市においては1996年(平成8年)9月26日開店したゆめタウン宇部に次ぐ大型複合ショッピングセンターである[2][注 1]。
大型スーパーマーケット(SSM)の「食品館」(旧グランヴェスタ)と総合スーパー(GMS)の「生活館」(旧グランフジ)を両端に配置して、天窓を設置した吹き抜け構造の専門店街で結ぶ2核1モール形式の施設で、映画館(シネマコンプレックス)やゲームセンター、ボウリング場といった娯楽施設、英会話教室や別棟のフィットネスクラブといったカルチャー施設などを併設しており、複合商業施設的な要素を持つ[2]。
建物は鉄骨造地上2階建て、開業時の初期投資額は57億円で、設計・施工は大成建設[2]。宇部興産の子会社である宇部興産開発が開発・所有し、フジが借り上げる形を取っていた[3]が、宇部興産開発の解散に伴い三菱UFJ信託銀行が設置者となっている[4]。
店舗面積は2万400m2[5](直営1万5936m2、テナント4464m2[2])であり、フジ・リテイリングが運営する「フジグラン」としては店舗面積・売上高ともに山口県内最大である。駐車場は周辺に平面・立体駐車場を配置しているほか屋上駐車場を設けている。
当施設の建設にあたり空調設備にガス吸収式冷温水機が採用されたことで、当時の宇部市ガス局(後の山口合同ガス宇部支店)の商業用ガス販売量は50パーセント以上増加することになり、市街地の郊外化により液化石油ガス(プロパンガス)との競合が拡大していた都市ガス事業の経営改善に寄与した[6]。
当初、計画段階において宇部興産が大規模小売店舗法に基づき届け出た「コミュニティパークうべ(仮称)」の施設計画では、延床面積7万4640m2、店舗面積2万9750m2(うちフジ2万2600m2)で、当時のフジ最大の店舗であったフジグラン広島を上回る規模で1998年(平成10年)9月18日開店予定としていた[7]が、大規模小売店舗審議会中国審議部会での審議を経てフジ部分の申請面積を29%カットする形で結審した[8]。削減前の計画では建物を地上5階建てとし、1階から3階に店舗、4階と5階に駐車場を配置する、ゆめシティに近い施設形態を予定していた[9]。
また、フジの出店計画に先立つ1989年(平成元年)、当地にダイエーが店舗面積約5万m2のショッピングセンターの建設を計画し、宇部市や商工会議所に進出意向を表明していた[10]。ダイエーは1971年(昭和46年)11月、宇部市の中心市街地に丸久との共同開発により「ダイエー宇部ショッパーズプラザ」(売場面積4684平方メートル)を出店していたが15年で撤退しており、郊外型の大型店舗として再進出を目指していた[10]。
テナント
[編集]毎日興業が運営している映画館「シネマ・スクエア7」(シネマ・スクエアセブン)、ナムコが山口県内で唯一営業しているゲームセンター及びボウリング場の「ワンダーパーク」といった娯楽施設、宇部スイミングスクールが運営するフィットネスクラブ「SSSスポーツプラザ宇部店」(スリーエススポーツプラザうべてん)などが入居している。
シネマ・スクエア7
[編集]シネマ・スクエア7 Cinema Square 7 | |
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情報 | |
正式名称 | シネマ・スクエア7 |
開館 | 1999年11月27日 |
開館公演 | 『マトリックス』(ウォシャウスキー兄弟監督)他[11] |
収容人員 | 730人 |
客席数 |
Cinema1:[12] Cinema2:105席[12] Cinema3: 95席[12] Cinema4:190席[12] Cinema5: 67席[12] Cinema6: 94席[12] Cinema7: 83席[12] | 92席
設備 |
Dolby SRD 7.1ch[12] Dolby 3D[12] |
用途 | シネマコンプレックス |
運営 | 毎日興業株式会社 |
外部リンク |
cinesqu |
シネマ・スクエア7(シネマ・スクエアセブン)は、毎日興業株式会社(まいにちこうぎょう)が運営している映画館(シネマコンプレックス)[3]。フジグラン宇部の開業から5か月が経過した1999年(平成11年)8月3日に着工[13]、同年11月27日に開館した[3][11][14]。
フジグラン宇部の2階の一部を改築して開館し[13]、その名の通りスクリーンが7つある[12]。音響システムは山口県内唯一のDolby SRD 7.1chが導入され、3D映画の上映システムはDolby 3D方式を導入している[12]。
また、オンラインでのチケット販売もしているが、手数料が50円掛かり、一度につき5枚しか購入できず、更に座席が選べない[15]。
運営会社の毎日興業は山口県周南市に本社を置き[13]、2015年(平成27年)12月28日まで同市で映画館「テアトル徳山」を運営した他、開館前の1999年3月12日まで同市錦町にて「宇部有楽劇場」(1959年〈昭和34年〉開業)を運営していた[14][16]。
スクリーン | 座席数(車椅子) | 音響設備 |
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Cinema1 | 91席(1) | SRD 7.1ch |
Cinema2 | 104席(1) | |
Cinema3 | 94席(1) | |
Cinema4 | 188席(2) | |
Cinema5 | 67席(1) | |
Cinema6 | 94席(1) | |
Cinema7 | 83席(1) |
SSSスポーツプラザ宇部店
[編集]- SSSスポーツプラザ宇部店(スリーエススポーツプラザうべてん)は、株式会社宇部スイミングスクールが運営するフィットネスクラブ。1979年(昭和54年)に開業した「SSS宇部スイミングスクール」が前身。フジグラン宇部開店を機に敷地内に移転開業し、フィットネスクラブを併設した。
売上高
[編集]フジが発表していた年次売上高は以下の通り。なお同社は2011年2月期以降の店舗別売上高を公表していない。
期 | 売上額(百万円) | 売上順位 | 前年比 | 出典 |
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2008年2月期 | 9,089 | 8位 | 100.6% | 平成20年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
2009年2月期 | 8,271 | 9位 | 91.0% | 平成21年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
2010年2月期 | 8,003 | 9位 | 非公表 | 平成22年2月期 決算・参考資料 (PDF) |
周辺
[編集]フジグラン宇部開店後、周辺に複数の商業施設が出店している。
- コジマ NEW山口宇部空港店 - 2007年10月27日開店。山口県唯一の店舗。
- DCMダイキ 宇部店
- ウォンツ宇部東見初店 - 旧・メディコ21→くすりのレデイ 宇部コスメ店。かつてはフジの子会社が運営していた。
- ファッションセンターしまむら 昭和店
- マルハン 宇部店
- ヤマダデンキ テックランド宇部東見初店
- パークレーン宇部(ボウリング場)
アクセス
[編集]脚注
[編集]備考
[編集]出典
[編集]- ^ 大店立地法(2000年8月1日時点)に基づく届出による。
- ^ a b c d e 「フジグラン宇部」『ショッピングセンター』第312号、日本ショッピングセンター協会、1999年10月、49頁。
- ^ a b c d 「フジグラン宇部 複合映画館オープン 11月27日」宇部時報1999年11月15日
- ^ “大規模小売店舗立地法第6条第1項の規定による届出” (2023年7月28日). 2023年10月10日閲覧。
- ^ 全国都道府県別SC一覧 (PDF)
- ^ 「大型商業施設で吸収式採用、他物件への普及の弾みに:宇部市ガス局(山口県)」『日本ガス協会誌』、日本ガス協会、1999年3月、8頁。
- ^ 「大型店届出情報」『ショッピングセンター』第279号、日本ショッピングセンター協会、1997年1月、95-97頁。
- ^ 「今年最多の8件結審 大店審中国部会の11月分 小売店競争ますます激化」『中国新聞』中国新聞社、1997年12月2日、地経面。
- ^ 「98年9月オープン予定 宇部の大型店 地元商業者に説明会」『中国新聞』中国新聞社、1996年11月15日、山A面。
- ^ a b 大谷信夫「山口県――都市部から近郊へ広がりみせる熾烈な商戦」『激流』第14巻第160号、国際商業出版、1989年7月、60-61頁。
- ^ a b 「『ゴジラ』も歓迎 シネマスクエア7 待望のオープン」『宇部時報』宇部時報社、1999年11月27日、1面。2024年1月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “劇場案内|シネマ・スクエア7”. シネマ・スクエア7. 毎日興業株式会社. 2021年8月4日閲覧。
- ^ a b c “フジグラン宇部改装工事に着手”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社) (8565): p. 11. (1999年8月4日)
- ^ a b “シネマ・スクエア7”. 港町キネマ通り (2023年11月). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “チケットご購入の流れ|シネマ・スクエア7”. シネマ・スクエア7. 毎日興業株式会社. 2021年8月4日閲覧。
- ^ 「有楽劇場 40年の歴史に幕 フジグラン内 複合映画館参入も検討」『宇部時報』1999年3月13日