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シェーン・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シェーン・グリーン
Shane Greene
シカゴ・カブス傘下時代
(2023年8月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州レイク郡クレアモント英語版
生年月日 (1988-11-17) 1988年11月17日(36歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト15巡目
初出場 2014年4月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

シェーン・グリーンShane Greene, 1988年11月17日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州レイク郡クレアモント英語版出身のプロ野球選手投手)。。右投右打。フリーエージェント(FA)。愛称はグリーニーGreeny)、シェーナーShaner[1]

経歴

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プロ入りとヤンキース時代

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2009年MLBドラフト15巡目(全体465位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、6月16日に契約。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビュー。13試合に登板して1勝2敗、防御率5.87、20奪三振を記録した。

2010年はまずA-級スタテンアイランド・ヤンキースでプレーし、10試合に先発登板して2勝6敗、防御率4.59、44奪三振を記録した。8月にA級チャールストン・リバードッグスへ昇格。4試合に先発登板して0勝2敗、防御率4.58、22奪三振を記録した。

2011年はA級チャールストンでプレーし、27試合に先発登板して5勝14敗、防御率4.37、128奪三振を記録した。

2012年はA+級タンパ・ヤンキースでプレーし、24試合(先発23試合)に登板して4勝7敗、防御率5.22、101奪三振を記録した。

2013年はA+級タンパでプレー後、6月にAA級トレントン・サンダーに昇格した。AA級トレントンでは14試合(先発13試合)に登板して8勝4敗、防御率3.18、68奪三振を記録した。オフの11月20日にヤンキースとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[2]

2014年3月21日にヤンキースの「Minor League Pitcher of the Year」にあたる、2013年度の「Kevin Lawn Award」を受賞した[3]。3月28日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ異動。開幕後の4月9日にメジャーへ昇格した[4]が、登板のないまま4月14日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格した[5]。4月24日にメジャーへ再昇格し、同日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビュー。7回裏から登板したが、1死しか取れず、3安打3失点(自責点2)3四球で降板[6]。4月26日に再びAAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格した[7]。7月7日に再昇格し、同日のクリーブランド・インディアンス戦で先発起用され、6回を4安打2失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[8]。その後は先発陣が故障で次々と離脱したため、先発ローテーションに定着した。この年メジャーでは15試合(先発14試合)に登板して5勝4敗、防御率3.78、81奪三振を記録した。

タイガース時代

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デトロイト・タイガース時代
(2019年9月30日)

2014年12月5日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスを含んだ三角トレードデトロイト・タイガースへ移籍した[9]

2015年は先発ローテーションの一角として16試合に先発登板したほか、2試合でリリーフ登板もした。しかし、83.2イニングでホームランを12本許し、防御率6.88と打ち込まれてシーズンを終えた。

2016年リリーフに転向し、50試合中先発で投げたのは3試合だけだった。防御率5.82、5勝4敗2セーブという成績に終わったが、WHIPは1.33まで改善され、FIPも自己ベストの3.13をマークした。

2017年はリリーフに固定されてチームトップの71試合に登板した。シーズン後半はクローザーも務め、4勝3敗9セーブ、防御率2.66を記録、リリーフ投手として大きく飛躍したシーズンとなった。 2018年は防御率こそ5点台であったが、32セーブを記録した。

ブレーブス時代

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2019年7月31日にジョーイ・ウェンツトラビス・デメリットとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[10]アローディス・ビスカイーノA.J.ミンタールーク・ジャクソンらが担っていたクローザーの役割を任せるために獲得された[11]。ただ移籍後はクローザーで投げていて苦しんだため、監督のブライアン・スニッカーは8月9日に役割から外し、代わりにマーク・マランソンを配置した[12][13]

2020年はシーズン開幕を前に年俸調停があり、年俸は625万ドルに決まった[14][15]。オフの10月28日にFAとなった[16]

2021年はシーズンが開幕してからも所属先が決まらなかったが、5月9日にブレーブスと単年150万ドルという条件で再契約した[17]。8月10日にDFAとなり、14日にFAとなった[18]

ドジャース時代

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2021年8月20日にロサンゼルス・ドジャースとメジャー契約を結んだ[19]。9月22日にDFAとなり、26日にFAとなった。

2022年3月16日にドジャースとマイナー契約を結んだ[20]。シーズンでは開幕から傘下のAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、5月15日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では2回を無失点に抑えて勝利投手となったが、5月17日にDFA [21]、20日にマイナー契約でAAA級オクラホマシティへ配属され、22日にFAとなった[22]

ヤンキース復帰

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2022年5月26日にヤンキースとマイナー契約を結び[23]、AAA級スクラントン・ウィルクスバリへ配属された。7月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[24]。だが同日のボルチモア・オリオールズ戦で1回を投げて、ラモン・ウリアスの本塁打で2失点を喫すると、翌24日にDFA[25]、27日にFAとなった。2日後の7月29日に再びヤンキースとマイナー契約を結んだ[22]。しかし、その後は故障にも泣かされ、オフの11月10日に再びFAとなった[22]

カブス時代

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2023年シカゴ・カブスのメジャーとマイナーの両方でプレーした。オフの11月3日にFAとなった[26]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2014 NYY 15 14 0 0 0 5 4 0 0 .556 345 78.2 81 8 29 0 6 81 1 0 38 33 3.78 1.40
2015 DET 18 16 0 0 0 4 8 0 0 .333 373 83.2 103 13 27 4 6 50 1 0 67 64 6.88 1.55
2016 50 3 0 0 0 5 4 2 16 .556 256 60.1 58 3 22 1 4 59 0 0 39 39 5.82 1.33
2017 71 0 0 0 0 4 3 9 14 .571 283 67.2 50 6 34 4 4 73 1 0 21 20 2.66 1.24
2018 66 0 0 0 0 4 6 32 0 .400 279 63.1 68 12 19 1 3 65 3 0 39 36 5.12 1.37
2019 38 0 0 0 0 0 2 22 0 .000 151 38.0 21 5 12 1 1 43 0 0 11 5 1.18 0.87
ATL 27 0 0 0 0 0 1 1 10 .000 101 24.2 25 3 5 0 2 21 0 0 11 11 4.01 1.22
'19計 65 0 0 0 0 0 3 23 10 .000 252 62.2 46 8 17 1 3 64 0 0 22 16 2.30 1.01
2020 28 0 0 0 0 1 0 0 9 1.000 109 27.2 22 2 9 1 2 21 0 0 9 8 2.60 1.12
2021 19 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 83 17.0 22 5 9 0 1 17 0 0 16 16 8.47 1.82
LAD 9 0 0 0 0 0 0 1 1 ---- 30 6.2 3 1 5 0 3 7 1 0 3 3 4.05 1.20
'21計 28 0 0 0 0 0 1 1 3 .000 113 23.2 25 6 14 0 4 24 1 0 19 19 7.23 1.65
2022 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 8 2.0 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0.00 1.00
NYY 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 1 1 0 0 1 0 0 2 2 18.00 2.00
'22計 2 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 13 3.0 3 1 1 0 0 2 0 0 2 2 6.00 1.33
2023 CHC 2 0 0 0 0 0 0 0 0 12 3.0 2 0 2 0 0 3 0 0 0 0 0.00 1.33
MLB:10年 345 33 0 0 0 24 29 67 52 .453 2035 473.2 458 59 174 12 32 442 7 0 256 237 4.50 1.33
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2014 NYY 15 5 4 4 0 .692
2015 DET 18 4 10 2 2 .875
2016 50 1 6 0 0 1.000
2017 71 1 4 2 1 .714
2018 66 4 3 1 0 .875
2019 38 0 3 2 1 .600
ATL 27 0 3 0 0 1.000
'19計 65 0 6 2 1 .750
2020 28 1 2 0 0 1.000
2021 19 1 0 0 0 1.000
LAD 9 0 0 0 0
'21計 28 1 0 0 0 1.000
2022 1 0 0 0 0
NYY 1 0 0 0 0
'22計 2 0 0 0 0
2023 CHC 2 0 1 0 0 1.000
MLB 345 17 36 11 4 .828
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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背番号

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  • 39(2014年 - 同年途中)
  • 61(2014年途中 - 2019年7月30日、2021年 - 同年8月9日、2022年7月23日)
  • 19(2019年8月3日 - 2020年)
  • 28(2021年8月22日 - 同年終了)
  • 25(2022年5月15日)
  • 51(2023年)

脚注

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  1. ^ Tigers Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com (2017年8月24日). 2021年8月15日閲覧。
  2. ^ Yanks make deal with Padres, add six to 40-man roster MLB.com
  3. ^ Yankees name INF Greg Bird and RHP Shane Greene winners of the 2013 Kevin Lawn "Player of the Year" and "Pitcher of the Year" Awards” (英語). MLB.com (March 21, 2014). March 24, 2014閲覧。
  4. ^ Joe Lemire (April 9, 2014). “Greene gets big league call from Triple-A” (英語). MLB.com. April 10, 2014閲覧。
  5. ^ Bryan Hoch (April 14, 2014). “Cervelli to DL with strained right hamstring” (英語). MLB.com. April 15, 2014閲覧。
  6. ^ Scores for Apr 24, 2014” (英語). ESPN (April 24, 2014). April 25, 2014閲覧。
  7. ^ Steven Miller (April 26, 2014). “Tanaka still feeling his way through MLB lineups” (英語). MLB.com. April 27, 2014閲覧。
  8. ^ Scores for Jul 7, 2014” (英語). ESPN (July 7, 2014). July 13, 2014閲覧。
  9. ^ Detroit Tigers Acquire Shane Greene in Three-Team Deal with New York Yankees and Arizona Diamondbacks” (英語). MLB.com (December 6, 2014). December 13, 2014閲覧。
  10. ^ Mark Bowman (July 31, 2019). “Braves bolster bullpen with Greene, Melancon” (英語). MLB.com. July 31, 2019閲覧。
  11. ^ Paul Newberry (31 July 2019). “Braves focus on bullpen at deadline, trading for 3 relievers” (英語). Associated Press. https://apnews.com/2698a1f677b541c6883b3fa1b552cd6c 6 February 2020閲覧。 
  12. ^ David O'Brien (3 September 2019). “Mark Melancon, Shane Greene and Chris Martin have finally helped make Braves’ bullpen formidable” (英語). The Atlantic. https://theathletic.com/1183347/2019/09/04/mark-melancon-shane-greene-and-chris-martin-have-finally-helped-make-braves-bullpen-formidable/ 6 February 2020閲覧。 
  13. ^ Marc Lancaster (10 August 2019). “Braves turn to Mark Melancon as closer” (英語). Sporting News. https://www.sportingnews.com/us/mlb/news/braves-turn-to-mark-melancon-as-closer-shane-greene-struggles/1gvbvl99an0z312ug3yb5nubeq 6 February 2020閲覧。 
  14. ^ “Braves beat reliever Shane Greene in arbitration” (英語). ESPN. Associated Press. (5 February 2020). https://www.espn.com/mlb/story/_/id/28640978/braves-beat-reliever-shane-greene-arbitration 6 February 2020閲覧。 
  15. ^ Gabriel Burns (4 February 2020). “Braves defeat Shane Greene in arbitration” (英語). Atlanta Journal Constitution. https://www.ajc.com/sports/baseball/braves-defeat-shane-greene-arbitration/WgnhyzO9DrM2lQJCTTK9fP/ 6 February 2020閲覧。 
  16. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  17. ^ Mark Bowman (2021年5月10日). “Braves bring back Greene on 1-year deal” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
  18. ^ Darragh McDonald (2021年8月14日). “Braves Release Shane Greene” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月15日閲覧。
  19. ^ "Dodgers sign RHP Shane Greene". MLB.com (Press release) (英語). 20 August 2021. 2021年8月21日閲覧
  20. ^ Steve Adams (2022年3月16日). “Dodgers, Shane Greene Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月24日閲覧。
  21. ^ Anthony Franco (2022年5月17日). “Dodgers Designate Shane Greene For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月24日閲覧。
  22. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2022年12月10日閲覧。
  23. ^ Darragh McDonald (2022年5月26日). “Yankees Sign Shane Greene To Minors Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月24日閲覧。
  24. ^ Mark Polishuk (2022年7月23日). “Yankees Select Shane Greene, Call Up Clarke Schmidt” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月24日閲覧。
  25. ^ TC Zencka (2022年7月24日). “Yankees Designate Shane Greene For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月25日閲覧。
  26. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。

関連項目

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外部リンク

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