シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール
シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール(カタルーニャ語: Ciutat Esportiva Joan Gamper、スペイン語: Ciudad Deportiva Joan Gamper)は、スペインのサッカークラブFCバルセロナのトレーニング場、育成組織(ラ・マシア)の拠点。2006年6月1日にオープンし、クラブの創設者であるジョアン・ガンペールにちなんで命名された。
概要
[編集]バルセロナ県サン・ジュアン・ダスピにあり、バルセロナ市中心部の西、バルセロナ=エル・プラット空港の北に位置する。敷地は163,650平方メートルで、2006年より育成チームのトレーニングと試合で、2009年1月よりトップチームのトレーニングで使用されている。また、バスケットボール・ハンドボール・フットサルなど、FCバルセロナのサッカー以外のスポーツ部門の多くが、マルチスポーツパビリオンなどの施設を利用している。この施設が本格的に稼働したことで、それまでカンプ・ノウのミニ・エスタディ、パラウ・ブラウグラナなどの施設を利用していたユースチームは、全てここでトレーニングを行うようになった。2019年には、ここにエスタディ・ヨハン・クライフが開場し、ミニ・エスタディに代わるFCバルセロナBとFCバルセロナ・フェメニの試合会場となった。
FCバルセロナのトップチームは2009年1月19日にこの施設に移った[1]。これにより、トップチームがカンプ・ノウに併設された小さなピッチ(通称ラ・マシアピッチ)でトレーニングしていた30年の歴史に終止符が打たれた。トップチームの施設はカンプノウと同じで、2009-2010シーズンが開幕したときには選手の回復のためのプールとサウナが完備されていた[2]。
2011年には敷地内に新しい邸宅が開設され、それまでラ・マシアで寮生活を送っていたFCバルセロナのユース選手が住むようになった。ここには85人前後の居住スペースが備わっている[3]。
シウタ・エスポルティバの土地は1989年にクラブが購入したもので、カンプ・ノウから僅か4.5kmの距離にある他、バルセロナとサン・ジュアン・ダスピを結ぶ道路に直結している。
シウタ・エスポルティバの建設費は最終的に6800万ユーロとなり、そのうち25.6%が市街地整備費、42.5%が建設費であった。クラブは2002年6月21日に2970万ユーロ、2003年2月20日に1590万ユーロで土地を売却し、運営費の一部に充てた。残りはクラブが直接投資したもので、その額は2250万ユーロであった。
施設
[編集]- 天然芝のピッチ5面
- ピッチ7:(105×68m)約1,750人収容
- ピッチ1:(105×68m)約1,400人収容
- 特別観戦席
- ピッチ2:(105×65m)約400人収容
- ピッチ3:(105×65m)
- ピッチ4:(105×65m)
- 人工芝のピッチ4面(レギュラーサイズ3面、ミニサッカーピッチ1面)[4]
- ピッチ8:(105×65m)約950人収容
- ピッチ5:(105×65m)
- ピッチ9:(105×65m)
- ピッチ6:(55×38m)
- マルチスポーツパビリオン(バスケットボール、ハンドボール、フットサル)472人収容
- サービス棟(ケータリングエリアを含む)
- 3つの屋内競技場
- 2つのプレスエリア
- 4つの救護所
- ドレッシングルーム
- ゴールキーパーや技術のトレーニングエリア
- 育成組織の寮 - トップチームやナショナルチームのキャンプにも使用
- プールとサウナ
脚注
[編集]- ^ “First team moves into new Ciudad Deportiva training venue”. 20 September 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2009閲覧。
- ^ “Training ground improvements”. 8 July 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。5 July 2009閲覧。
- ^ “The Masia of the 21st century”. 21 August 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2009閲覧。
- ^ “4 New Fieldturf pitches for Barcelona”. 2021年7月22日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式サイト
- Ciutat Esportiva Joan Gamper - Inside Spanish Football